掲載開始日:2024年3月31日更新日:2024年3月31日

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宮崎県知事定例記者会見(2024年3月26日)

項目

配布資料

発表事項(知事発言)

全国神楽継承・振興協議会ホームページ開設について

令和5年度最後の定例会見になろうかと思います。今年度も様々な面でありがとうございました。私からは1点のご報告であります。こちらのモニターにも映しておりますとおり、全国神楽継承・振興協議会がホームページを作りました。本県からお声がけしまして、国指定の神楽の保存団体・関係自治体などでこの協議会を組織しているところであります。(神楽の)保存・継承に取り組みながら、ユネスコ無形文化遺産への登録を目指していこうという取組を進めているところであります。国指定神楽が全国に40ある中で、今は37の団体等に参加いただいております。その会員が情報共有しながらしっかりと発信していきます。神楽や日本文化に興味を持っていただいている方に我々の活動について、神楽の大切さも含めて発信していきたいということであります。

コンテンツとしましていろいろございますが、会長をお願いしております後藤宮司の挨拶や、様々な神楽の紹介など掲載しております。こういった場を立ち上げたということで、これがスタートでありまして、様々な情報などをさらに盛り込んでいきたいと考えております。今、この神楽継承・振興協議会では、様々な学識経験者の方にもご指導いただいておりますので、そうした方々のコメントや解説を載せることも考えられるかと思っております。

ユネスコ無形文化遺産への登録だけが全てということではありません。こういうことをきっかけに、神楽の魅力を自分たちも改めて見つめ直し、横のつながりをより強固にする、そして発信し、多くの方に神楽の魅力を伝えていきたいということであります。今の段階では、英文については見出しなどの一部のみになっておりますが、やはり海外の方への魅力の発信が大事であろうと考えておりますので、改めて英文のホームページについても、来年度以降に併設する準備を進めているところであります。

私からは以上であります。

質疑応答

全国神楽継承・振興協議会ホームページ開設について

(共同通信)

ホームページについて、温泉文化など、他のユネスコ無形文化遺産登録を目指している団体さんでもホームページを開設されているところがあるかと思うんですけれども、神楽について、構成やコンテンツでこだわったポイントがありましたら教えてください。

(知事)

まずはこの場を作ったところがスタートでありますし、これまではホームページなどネットでの発信ではありませんでしたが、こういった会報などを配って、会員間の情報共有などは進めてまいりました。それを改めてホームページの場でそういった情報を集約したということで、先ほど申しましたように、まずはこれがスタートであろうかと考えております。これをさらに充実させて、神楽に興味を持たれた方、神楽ファンが時々訪れるような、それからリンク集なども掲載しておりますが、それぞれの神楽でホームページを持っておられるところもありますので、そういったところのリンクなどもこれから充実させていくということで、神楽という一つの伝統文化に対する窓口として機能するホームページにしていきたいと考えております。

(宮崎日日新聞社)

今回、国指定の神楽の活動状況だったり、一覧及び紹介があるんですけども、動画なども掲載しているのでしょうか。あと、神楽などの情報発信で課題だったのが、それぞれ独自にホームページを持っているのもあって、情報が一元化されていないという課題があったと思います。そういった点は解消されるという見通しでよろしいでしょうか。

(知事)

動画は今のところこのホームページにはありません。ただ、ご指摘がありましたように、それぞれの神楽の保存団体等はホームページを持って動画の発信などをしております。担当者には指示したのですが、神楽のホームページ等のリンクを掲載することでこのホームページを、実際の動画などもご覧いただけるような窓口として整備を進めていきたいと考えております。ユネスコ登録に向けての様々な課題も指摘されていましたが、まずは関係団体が情報共有しながら、保存・継承に向けて具体的な取組を進めていること、それから神楽の文化的な価値をより多くの皆さんに伝えていくことが大事だろうと考えておりますので、まずはこういう場、発信の仕組みを作って、そこがスタートした段階であろうかと考えております。さらに様々な面で充実を図っていきたいと考えています。

(宮崎日日新聞社)

もう一点、現在公表できる範囲でかまいませんが、次年度以降、何かしら発信イベントなど現時点で予定しているものはありますでしょうか。

(知事)

例年、国立能楽堂での公演などを行っております。これまで大阪や福岡で発信したこともありますので、引き続きそういった劇場等と連携した県外での発信や、もちろん県内でも様々な取組を進めておりますが、場合によってはこういった団体と共同での公演も考えていくことも考えられようかと思います。それは今具体的に決まっているものではありませんが、しっかりと広がりを持った活動を展開していきたいと考えております。

(UMK)

続いて発表事項以外のことで質問ある社はどうぞ。

女性職員の登用について

(NHK)

昨日、人事異動の発表がありまして、注目されている女性管理職の割合が1割、10%にちょうど到達しました。これについての受け止めを教えていただけますでしょうか。

(知事)

徐々にということであります。また、全国との比較の中ではまだまだ低いではないかというご指摘もいただいておりますが、女性管理職、また、副主幹級以上の女性の割合は確実に増えているところであります。これまでも申し上げておりますように男女の構成比において、特に年齢が高い層については女性の割合が2割程度という大変少ない状況でございますが、管理職の候補となるような職員がどんどん増えていると考えております。これは確実にこれからも年々数字を上げていくようになると考えております。

(NHK)

関連しまして、副主幹級について目標20%と掲げていて、それがほぼほぼ今回達成できたということでした。そうなりますと、いよいよ管理職の目標も掲げられるんじゃないかな、そういう機が熟したんじゃないかなというふうに思うんですけれども、そのあたりはまだできないよという昨日の話だったんですけども、これはなぜでしょうか。

(人事課)

先ほど知事からもありましたとおり、一つは課長級以上の管理職について、ある一定の知識、それから経験を有するといったことから、ある一定の年齢に至る年齢層では、やはりかなり女性が少ないといったところもございます。ですから50歳以上ですとか、52~53歳以上といったところの年齢層に至るまでにいかに女性職員の方々を県職員としてしっかり人材育成に努めていけるかといったところが一つの大きなポイントになろうかと考えております。現時点で目標設定ということになりますと、現実問題として、やはりそういった年齢層に女性職員が少ないということから、かなり厳しいかなと感じているところであります。

(知事)

設定することはできなくはないのでしょうけど、これは毎年よくお見せしております年齢ごとの男女構成比ですが、特に上の年齢層の方では9対1ぐらいのところもありますけど、大体8対2ぐらいの男女比です。今、全体としては女性の割合が3割です。特に下の年齢層の方、新規入庁者などでは4割ぐらいになっているところでありますが、特に上の年齢層の方では、このような状況になっております。男女比を厳密に守らなければいけないと思っているわけではありませんが、この中で適材適所で登用することによって、副主幹級以上では今、ようやく2割程度にまでなってきているということになります。

(NHK)

最後に、専門家の先生とかがよくおっしゃるのが、やはり女性の登用はトップのリーダーシップが非常に大事で、かつ非常に長い時間がかかるものであると。人事、慣行全て変えていかなきゃいけないので長い時間がかかるということで、知事もすでに13年、職にあられるわけですけれども、今の課長以上になる年齢層で非常に女性が少ないことは、これまでの歴史の積み重ねの結果というところもあると思うんですけども、そのあたりの取組についてどのようにご自身で評価されていますか。

(知事)

この20年、30年の積み重ねがここにあるわけでありまして、今それを変えるべく管理職候補として、どんどんその母数を育成していることになります。リーダーシップが重要だというのはわかりますけど、単に数字を整えればいいという話ではなく、あくまでこういった実態がある中で、その中で可能な限りの登用を行っているというのが私のスタンスであります。この中で女性が1割から2割にすぎないのに、それをどんどん2割、3割に上げていくのは簡単ですけど、男性のモチベーションは残念ながら下がることになりかねません。でも、その中で可能な限り様々な分野での登用を進め、先ほど言いましたように確実に数字自体は上がっているところであります。しっかりとそこは責任を持って、これからも様々な分野での活躍ができるような配置を心がけていきたいと考えています。

(宮崎日日新聞社)

関連で、女性の幹部登用という視点で少し質問したいんですけれども、人数の部分は一定程度理解するんですが、知事は今回、環境森林部長に女性を登用されました。子育て日本一も掲げている中で、女性のリーダーの視点が今後政策を推進していく上で重要になってくる、この分野に女性のリーダーを置くべきだなと考えている部署や分野について、今回は環境森林でしたけれども、いろいろな部署があると思うんですけど、こういう部署に女性のリーダーを積極的に登用していきたいなといったお考えはありますでしょうか。

(知事)

特にこの分野というのはないです。あらゆる分野ということではないでしょうか。特に言われているのは、例えば危機管理などで女性の配置という機会がこれまで少なかった、避難所の運営も含めて今までそうした視点が欠けていたのではないかという指摘があることを踏まえて、危機管理局長も女性がなっております。「この分野だから女性」ということではなく、やはりあらゆる分野で男性も女性もその視点を活かして仕事をしていくことが重要であろうかと思います。危機管理であったり、10年前、20年前であれば、例えば人事課や財政課といったいわゆる忙しい部門には、それほど女性は多くなかったと思いますが、そこにも配置が進むようになってきました。10年前、20年前というより20年前、30年前ぐらいですかね。

肥薩線の復旧について

(宮崎日日新聞社)

ちょっと話題変わるんですけれども、地方鉄道のローカル線の議論が全国各地で進んでいると思うんですけれども、宮崎が関連するところでは肥薩線の鉄路での復旧に向けて、今月末に合意がなされるといった報道などもありますけれども、本県も一部関わってくる部分があるかと思うんですが、この肥薩線の復旧について、まず知事の所感をお願いします。

(知事)

本県もオブザーバーとして議論の状況を把握しているところでありますが、真幸駅などもかかってまいりますし、今、鉄道路線としての復旧を目指す方向ではないかという報道がされているところであります。大きな災害以降、場合によっては路線の廃止という例がある中で、何とか鉄道として残していこうという議論が進んでいることについては歓迎したいと考えております。

(宮崎日日新聞社)

ここは大規模な災害から鉄路での復旧というところ、それから地元も一定程度の負担をしていくという考え方のもとに協議が進んでいるようです。宮崎もよく災害がありますけれども、今後、災害をきっかけに利用の少ない線区とかがこういう議論の対象になってくる可能性もありますけど、これまでもいろんな可能性を考えながら最適な選択をしていくということだと思うんですけど、そのあたりの考えについて、今回のケースを見てどういうふうに今、整理をされていらっしゃいますか。

(知事)

日田彦山線がBRTになったということで、災害後にそういった選択肢もあるというのが実際に今動いているところであります。そこの情報収集もしながら、特に日南線に関しては、災害によってその後の存廃も議論の俎上になりうるという強い危機感を持って、様々な選択肢を持って議論していこうと今、地域の皆様と進めているところであります。災害はいつどんな形で起こるかわかりませんので、緊張感を持ちながら、路線、地域交通のあり方を考えていきたいと思います。

(宮崎日日新聞社)

具体的に日南線については、吉都線もですけど、JR九州等から議論をしたいというお話というのは今のところないと考えてよろしいでしょうか。

(知事)

はい、今のところそのような話はJR九州からはいただいておりません。

全国神楽継承・振興協議会ホームページ開設について

(毎日新聞)

話戻って恐縮ですが、神楽の話ですけれども、昨年末の国の文化審議会は書道を2026年の登録に向けた候補に選定しております。もちろんユネスコの登録ありきのホームページじゃないというのは先ほどおっしゃったところでありますけれども、今、現時点で、いつの登録を目指しているということになるのかが一点。事務局が宮崎県ということで、何を課題としてとらまえてらっしゃるかという2点をお願いいたします。

(知事)

まずは直近で今回、神楽が登録になりませんでしたので、2年後ということになりましょうか。そこの直近の機会を目指して、さらに機運を高めていきたいと考えております。このホームページを作ることによって、お互いの関係者が思いを一つにしてより発信していく、それから様々な保存・継承のための取組のさらなる充実を図っていくことも大事でしょうし、先ほど数字を申し上げましたが、全国に40ある国指定神楽のうち今、加盟いただいているのは37で、残りの3つのうちやはり重要なのは、既に(ユネスコ無形文化遺産に)先行登録されております「佐陀神能(さだしんのう)」ですね。「早池峰神楽(はやちねかぐら)」の方は加盟いただいておりますが、既に登録されている、いわば先輩格である島根県の佐陀神能も「よし、自分たちも協力して、拡張登録を目指していこう」というご理解をいただけると、弾みがつくのかなと考えております。私も直接島根県知事に、今こういう活動をしていて、是非、佐陀神能にもご理解をいただきたいと説明し、働きかけたこともあります。知事が直接何かできるということではありませんが、我々として、また、全国でそういった動きが高まっているということを幅広く発信していくことによって、協議会に加盟して力を尽くしていこうといった流れを作ることができればなと考えております。

(毎日新聞)

登録に向けたちょっと戦略的なことになるのかもしれませんけれども、37あるいは40の神楽の一括登録を目指す中で、既に先行している佐陀神能とか早池峰神楽さんに追加でいくつか上げてもらうとか、そういうことも考えていらっしゃるでしょうか。

(知事)

拡張登録ということになります。風流踊がそうであったように、神奈川県の「チャッキラコ」が単独で登録されておりましたが、それ以外のものも含めて全部が風流踊ということで、さらに登録がなされたということになります。それと同じような形です。

全国知事会長について

(宮崎日日新聞社)

九州地方知事会の会長に先日就任されたと思うんですが、ちょっと先の話になってしまいますが全国知事会の会長も知事は視野に入れてらっしゃってるのか。これは順送り任期が長い方が九州知事会ではなられると思うんですけど、全国知事会になると各都道府県の知事の方々の支持というか支援が必要になってくると思うんですけども、ここについてはどういうお考えをお持ちでしょうか。

(知事)

全国知事会は、鳥取県の平井会長がそのまま続けられるのかなと思ったところ、宮城県の村井知事に代わったばかりでありますので、今そこは、また急に交代という状況ではないのかなと考えておりますし、自分自身そのような思いを今持っているところではありません。あくまで今回は九州地方知事会で順送りではありますが役割をいただきましたので、しっかりと九州全体を盛り上げていく調整役を果たしたいと考えております。視線はそこに私としては置いております。

熊本県知事選挙について

(毎日新聞)

先日の熊本県知事選挙で、総務省ご出身と思いますが木村さんが当選されたところですけれども、まず一つは、新しく知事に就任する木村さんと知事とのご関係が個人的にあるやなしや、どういうものであるかというのが一点。それから今後、熊本県とはTSMC、それから九州中央自動車道などいろいろ関係が多いんですけれども、これからのパートナーシップというか関係をどう見ておられるか。

(知事)

同じ部署で働いたわけではありませんが、霞が関で私が働いているとき、同じタイミングで総務省で働いていました。私が課長補佐のときに彼が若手の人事の窓口などをやっており、いろいろな接点はあります。極めて優秀な職員だという印象を受けておりますし、蒲島知事からも彼のことを絶賛するコメントをこの選挙前から度々話を聞いておりました。蒲島ゼミのゼミ長をやっておられるようですね。歴代ゼミの全体の総取りまとめをやっているということで、本当に蒲島さんからこの選挙の前から高い評価を受けていた職員であります。それで、今ご指摘がありましたように九州中央自動車道や、それから今、九州全体でシリコンアイランドを目指していこうという取組を含めて、熊本県との連携はとても重要な課題だと考えております。今回、蒲島知事は後継指名をされたわけではありませんが、バトンを渡すパフォーマンスなどをされて、しっかりとこれまでの県政を引き継いでほしいというメッセージを明確に出されているところであります。これまでも蒲島知事の熊本県とは、様々な分野でしっかり連携しておりましたが、新しい木村知事の体制でも、熊本との連携、そして様々な力を合わせることはスムーズにやりやすいのかなと考えております。

(UMK)

それではどうもありがとうございました。

 

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