掲載開始日:2023年8月29日更新日:2023年8月29日

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宮崎県知事定例記者会見(2023年8月1日)

項目

配布資料

発表事項(知事発言)

農業人材確保等に向けた知事のベトナム訪問について(報告)

項目数が多くなっておりますが、私から何点か発表・報告を申し上げます。

まず、先日のベトナム訪問についての報告であります。資料にございますように7月上旬に3泊4日で、私にとって初めての訪問でありましたが、資料にあります内容で行ってまいりました。

資料4の訪問結果のところでございます。まず、ハノイ宮崎県人会の皆様と昼食を取りながら意見交換を行いました。皆さんは現地に駐在しておられる方や、仕事をしておられる方であります。10月の県人会世界大会への参加も依頼したところです。

ナムディン省とは、南九州大学と本県と三者で、農業振興に関する連携合意を結んでいるところであります。私は初めてこちらを訪問しまして、ハノイの南、海に面したところにある人口215万人程度の省であります。知事や人民評議会の議長とお会いして、これまでの取組状況を確認しました。ナムディン省には、ベトナムで初めて農業高校が設立されたということで、三者の連携合意に基づき農業振興に力を入れておられる省であります。9月上旬にはナムディン省の関係者が来県して、県内の農業現場や農業高校等の教育機関を視察される予定です。引き続きこのような形で交流を深めてまいりたいと考えております。

次に、在ベトナム日本国大使館を訪問して、山田大使に現地の状況をいろいろとお伺いしました。特に外務省が持っているベトナムに関する様々な情報は、大変興味深いものがありました。コロナの状況の中でもASEAN諸国の中で唯一、経済成長を遂げていると。昨年の経済成長率は8%台であり、人口構成も大変若く、経済が発展し続けている国であること、さらには全方位外交を行うことで、アメリカにも中国にもロシアにも外交上それぞれ独自のポジションで存在感を発揮しておられる国だと伺ったところも非常に印象に残っております。

ベトナム国立農業大学では、学長を訪問しました。こちらとは、昨年10月の連携合意に基づいて、今年の秋に宮崎で人材を受け入れるための準備が進められております。13名の方を本県の農業法人等で受け入れることが決まっていて、それに向けて日本語をはじめとする準備しておられる状況を伺ったところです。また、その13名以外の学生、教職員も含めて、本県の魅力や農業などについて、授業といいますか講演を行いアピールしました。今回この13人が第1陣となるわけでありまして、しっかりと受け入れることで今後の人材確保であったり、交流を展開していく流れに結びつけていきたいと考えております。

最後の5のリエンビエット人材開発株式会社は、いわば送り出し機関にあたるわけであります。その教育や語学の状況、特に介護分野で日本に送り出す人材の研修の様子を伺いました。この会社としては、今後の連携に大変興味を持っておられ、宮崎にも農業人材を送っていきたいと言っておられたところであります。今、県内に在住する外国人の中で最も多い割合を占めているのがベトナム人で、今の技能実習制度に基づいて、様々な分野で研修を行っている方が最も多くなっております。これからも農業振興における協力、さらには人材確保、農業人材確保等という表現しておりますので、農業だけではなく、それ以外の分野も含めてこういった交流なり連携に基づいた人材確保であったり、国際交流に結びつけてまいりたいと考えております。

「日本のひなた宮崎 国スポ・障スポ」募金及びふるさと納税について

2点目であります。国スポ・障スポを4年後に控えておりますが、それに向けた「募金」や「ふるさと納税」についてであります。やはり県民挙げてこの国スポ・障スポを盛り上げていく。また、様々な面でご協力いただき、参加いただく。そして4年後の本大会に向けて、気運醸成を図っていきたいといった様々な思いを込めた取組であります。

「募金」に関しては、本日から令和9年10月31日までで、いただいた募金は、大会におけるボランティア活動やおもてなしなどの大会運営に活用することとしております。なお、10万円以上の寄附をいただいた方には氏名等を記した銘板を都城市山之口町に建設中の新しい陸上競技場に設置します。これは先催県などでも同じことがされており、感謝の思いもそういった形で表して、ぜひご協力をということであります。県内の公共施設に募金箱を設置するとか、画面に並べておりますが、マスコットキャラクターの「みやざき犬」の入ったグッズ販売を行い、その売り上げを活用していきます。

それから「ふるさと納税」につきまして、本県のふるさと納税のメニューに国スポ・障スポ応援メニューを設けました。グッズ販売募金用に製作した4種類のグッズを返礼品としたメニューを追加するということで、この返礼品の対象は県外にお住まいの方のみとなります。この返礼品のほかに、先ほどの募金でも同様でありますが、10万円の寄附をいただいた方については、新しい陸上競技場に銘板を設置して、感謝の思いをお伝えすることになります。ふるさと納税でいただいた寄附については、陸上競技場の建設費用に活用することで整理しているところであります。

宮崎県人会世界大会への県民の参加者募集等について

次は、宮崎県人会の世界大会について、2つのお知らせであります。

10月27日に記念式典、また記念コンサートを予定しております。これは、多くの県民の皆様にも参加いただいて大会を盛り上げていただきたいという思いで、一般の県民の方の参加を募集し抽選で300名をご招待することにしております。インターネットの専用応募フォームでのお申し込みのほか、郵送やFAXでも受け付けて、申込期間は本日から9月10日までです。川越塔子さんや米良美一さんのコンサート、それから多くの国内外の県人会の皆様が集まる機会をぜひ一緒に楽しんでいただければという思いで募集いたします。

もう一つは、「#(ハッシュタグ)おかえり宮崎」写真投稿キャンペーンであります。これも世界大会に向けて気運を醸成する、盛り上げていく目的であります。国内外から宮崎にいらっしゃる参加者、帰ってこられる方をお迎えするため、その気運醸成を図るため、宮崎の魅力が伝わる写真をインスタグラムで投稿いただくものです。投稿された写真を県人会の皆様に事前にご案内するなどして、「おかえりなさい」という気持ちを、写真をつうじてお伝えしようという取組であります。応募方法は、インスタグラムでアカウントを「公開」にした状態で「#おかえり宮崎」「#宮崎県人会世界大会」の2つのハッシュタグをつけて投稿、応募いただいた方から、抽選で宮崎牛などをプレゼントします。これも本日からスタートであります。

宮崎県人会世界大会に向けて、今月からは、テレビCMや新聞広告などで県民の皆様に徐々に広くお知らせしていくこととしております。この宮崎県人会世界大会については、初めてのことでありますし、認知が広くなされている状況ではないと考えておりますが、こうしたメディアを使った広告、さらには写真投稿キャンペーンなどで徐々に認知を高めていく、また、気運を盛り上げていくこととしています。

「みやざき読書アンバサダー」の委嘱について

次に、「みやざき読書アンバサダー」の委嘱であります。本県では日本一の読書県を目指していこうということを掲げているところでありますが、読書の大切さ、面白さ、喜びを幅広く伝えていき、「読書県みやざき」を推進していこうということで、発信力のある著名な方に「みやざき読書アンバサダー」を委嘱する新たな取組であります。今回、最初の委嘱者として米良美一さんに、本日午後1時5分から知事室で委嘱状交付式を行う予定としております。米良さんというと歌手として有名でありますが、資料の中ほどに書いておりますようにご出身の西都市民会館の館長に就任されておられ、西都市内の幼稚園、学校等で「読みきかせコンサート」などを行われているということであります。

米良さんは、歌手としても本当に素晴らしい実力をお持ちですが、コンサートのときにとても面白い上手な話をされます。その米良さんの発信力、知名度を活かしながら、そして今、読み聞かせなどをされているということで、ぜひ最初の「みやざき読書アンバサダー」としてご協力いただきたいということであります。しっかりこれからも「読書県みやざき」に向けて進めてまいりたいと考えております。

「Road to ユネスコ みやざき KAGURA フェスティバル2023」の参加者募集について

続けてもう一つ文化的な取組ということで、「Road to ユネスコ みやざきKAGURAフェスティバル2023」であります。神楽については、ユネスコの無形文化遺産登録を目指していくということでございまして、全国の国指定の神楽に呼びかけて、今その動きを進めております。

その一環として、8月6日に宮崎市民文化ホール(大ホール)において、神楽等の講演を行います。内容は資料の中ほどに書いてありますように、県立日南くろしお支援学校の生徒による「風田神楽」を披露していただいた後に、「みやざき大使」を任命しており、これまで神楽について様々なご指導をいただいております小川直之先生に基調講演として、宮崎神楽の魅力について語っていただき、その後、小川神楽、それから熊本県の球磨神楽に公演を行っていただきます。

この公演については、YouTubeでの動画配信なども後日、予定しているところでありますし、受付ロビーにブースを設置し、様々なイベント等の紹介や観光PRなども行う予定であります。本県の文化を考える上で今後とも非常に重要な取組として、神楽についても様々な形で発信に努めてまいりたいと考えております。

新型コロナウイルス感染症における注意喚起等について

最後は新型コロナ関係であります。残念ながら県内では、感染拡大が続いている状況でございます。特にこれから8月は山の日以降の連休もございますし、お盆の時期を迎えるということで、改めて今の感染状況について注意喚起を行うことができればと考えております。

画面にありますように、特に7月に入ってから、定点当たりの感染者の確認の状況は、ぐっと伸びてきております。今24.47であり、第8波の感染状況をもとにして、1日あたり、どの程度の感染者があるだろうかという推定値でありますが、1000人を超える水準、第8波のときの波を考えると、医療緊急警報を出したときの感染者数になっているということ、それから県内ほぼ全県域が赤区分の状況にまで至っているということでございます。直近の全国の感染状況と比べましても、佐賀県に次いでワースト2位であります。かなり先行しておりました沖縄がピークアウトして、ぐっと減ってきております。上位を見ていただきますと、福岡県を除く九州沖縄全県が上位に並んでいる状況であります。全国的な感染の定点当たりの報告数を見ても、どうしてここまで九州沖縄が突出して上位にあるのか、なかなか国も含めて分析できていないところであります。南の方は暑いところで、窓を閉め切って空調をかけているため、換気の問題ではないかという見方もありますが、全国的にこれだけ暑い状況ですから、関西関東では窓を開け放して換気が良い状況だとはとても思えないわけであります。一方で、5類に移行したことで、少々体調が悪くなっても医療機関を受診されずに、定点観測での捕捉がされていない感染者が多いのではないか、九州では少し体調が悪くなったら医療機関にかかる方が比較的多いのだろうか、などいろいろなことを頭では考えるところでありますが、それはともかくこのような状況にあることを我々はまず認識して、やはり全体的な感染者数を抑えることが必要な状況にあることは、県民の皆様にもぜひ認識していただきたいのがまず全国との比較の状況であります。

入院患者数も増えておりまして234人、重症者も今1人になります。それからここには出ておりませんが、酸素投与が必要な中等症の方が30名程度おられるということであります。この234人という数字については院内感染が発生し、院内での人数がどんと増えているということでありまして、そういった医療機関では相当な負荷がかかっている状況であります。今の時点で、宮崎県全体で医療がひっ迫しているかというと、そこまでの状況ではありません。先ほど申し上げましたように、院内感染が発生しているような医療機関を中心に大変負荷が高まっている状況もあろうかと考えておりますが、いずれにせよ先ほど見ていただいたような感染者がググッと伸びている状況がこの8月ですね。3連休もあります。それから夏休みで多くの人と会う機会がますます増えていく。この週末も、「えれこっちゃみやざき」が4年ぶりに通常どおりの開催され、かなりの人混みでにぎわった状況でございますし、県内各地で祭りやイベントが通常どおり開催されていることを考えると、まだずっと感染者が伸びていく恐れがある状況だということを、第8波のときの状況と見比べていただきながら、全国との比較も見ながら、気をつけていただく必要があるのではないかということでの今日のご説明です。

これが一つのポイントですね。夏休みやお盆の帰省等で特にこの時期、高齢の方と会うだとか、大人数で集まる場面が増えるということで、感染予防を心がけていただく。リスクの高い方と接する機会には十分注意していただく。マスクの着用だとか、より適切な換気を行うだとか今、夏のこの時期は特にここに注意が必要だということです。今オミクロン株の中で、やはり重症化リスクはこれまでのデルタ株までと比べるとずいぶん低くなっているというのが今の状況であろうかと思います。先ほど入院患者が234人になってもまだ重症患者はお1人、中等症も30人でありますので、そういった意味で病原性は低い、というところはありますが、あくまでもやはり高齢者、基礎疾患のある方にはリスクが高いものだということを改めてこういう夏場に高齢者と会う場面が増えるような時期にはくれぐれも注意をいただききたいところでございます。

感染リスクに応じた対策ですね。その場に応じてマスクを付ける、付けないのご判断をいただくことと、特に窓を閉め切りがちな夏場も、こまめな換気を行っていただくこと。一人や二人で部屋の中にいるときにわざわざ換気というよりも、やはり大勢の人が集まっての会議・会合、会食が行われているときは、意識して途中で換気を行っていただくことも重要ではないかと考えております。

それからもう一つこれも大きなポイントになろうかと思います。お盆の期間中は、多くの医療機関が休診となります。11日の山の日以降、お盆を迎えるということで、体調がおかしくなった場合も、医療機関は休みが多いという状況も想定されますので、事前に抗原検査キットや解熱剤などの常備薬も準備をお願いします。感染症相談窓口もしっかり対応できるようにしております。特にこの期間については、窓口における医療関係者の人数を増やしておくなど、この時期は、行政の側としても気をつけて対応を図っていきますが、こういう時期を迎えるんだ、人と人とが接する機会が多い、そして休診の医療機関も増える時期になるところの緊張感や警戒、それから全国と比べたときに宮崎県では感染が拡大している状況にあるんだということを認識いただければと考えております。

私からは冒頭以上であります。

質疑応答

農業人材確保等に向けた知事のベトナム訪問について(報告)

(NHK)

まずベトナム訪問についてですが、改めて知事が今回初訪問されているということで、ベトナム訪問されての受け止めをお願いいたします。

(知事)

先ほど申し上げましたように、やはり人口構成が非常に若く、経済がどんどん発展している活気が街からも伝わってきたところであります。そしてその中でナムディン省、またベトナム国立農業大学等で多くの方々と接し、また日本に研修に行きたいという若い方々と接する中で、しっかり受け入れ態勢を整えていく必要があることを感じました。ベトナム国立農業大学で、それからリエンビエットの会社でも話を伺ったのは、海外に研修、それからいわば出稼ぎを考えておられる方の行き先として日本は一つの選択肢でありますが、円安の状況だとか、賃金の状況の中で台湾や韓国を選ぶ方もずいぶん増えていると言われております。我々が緊張感を持たなければいけないのは、黙っていてもこういったところから日本を選んでいただける、宮崎を選んでいただけるということではないということです。しっかりと受け入れ環境を整えて、研修も含めてより良い環境を提供していくことが大事だなと改めて感じたところです。

(NHK)

具体的には県として今後どのような形で受け入れ環境を整えていきたいとお考えですか。

(知事)

あくまでベトナム国立農業大学からの受け入れに関しては、農業法人と調整を行って、どこで雇用するということが決まっておりますので、しっかりとそれぞれの法人で十分な研修、それから受け入れを行っていただけるように、それから来県された方については、様々な生活上の相談体制を整えることも大変重要であろうかと考えております。それから印象的だったのは、やはり彼らはSNSを使っての情報交換を積極的に行っておられるということで、この13人だけではないですが、宮崎に実際に来て働いて、宮崎での環境はどうなんだということはすぐ情報が伝わるため、そういった緊張感も非常に重要だと思いますし、宮崎は働きやすい、とても良い環境だとか、食べ物が美味しいことも含めて、そういった良い情報を発信してもらえることも大変重要と考えております。

(NHK)

連携合意締結後の取組状況を確認されたということで、改めて具体的に何を確認されたのかと、取組の進捗状況がどうだったかについて教えていただけますか。

(知事)

それはナムディン省との関係になりますかね。ベトナム国立農業大学については、今申し上げましたように受け入れに関して、まず第1陣について人選がなされて研修が行われている状況は確認をされた、そしてこの秋に来県されて、受け入れが進むわけですし、それ以降第2陣もどのようになっていくのかというところが重要になってまいります。ナムディン省については平成27年の11月に連携合意書を締結し、堆肥作りの技術支援だとか、ナムディン省からの研修生を農業法人で受け入れたり、南九州大学の留学生として受け入れたりということで、取組が進んできているところです。南九州大学などは現地事務所を作って、そこで留学支援なども行っているということでしたので、そういった状況を確認し、また、そういったサポートも背景にしながらベトナムで初めての農業高校も開講したということで、いろいろな形で成果が出ていると受け止めたところであります。

(NHK)

改めて今後、ベトナムとどのような形で関係性を深めていきたいと考えていますか。

(知事)

ますますこれから経済発展が見込まれます。今は農業での連携、それから人材に関しても農業をはじめとする人材確保で連携を進めておりますが、農業以外に介護福祉、さらには建設など様々な分野での人材確保に結びつけていくことができればと考えておりますし、さらには観光面での誘致にももっと広げていくことができればと考えております。今年はベトナムと日本の交流が始まってから50周年という節目の年で、それを記念しての様々な記念行事も予定されております。ベトナムから日本の商人に輿入れされたアニオー姫という方がおられるということで、そのストーリーを生かして両国が連携して、オペラをそれぞれの国で上演するということもありますし、今、外務省に50周年記念のホームページがありますが、アニオー姫のストーリーを漫画で紹介していて、その漫画は本県出身の東村アキコさんが書かれているご縁もあります。私自身も実は今回初めて行くまではやはり以前のベトナム戦争だとか昔の映画や小説などで紹介された姿というイメージがありましたけど、今のどんどん変貌している姿、それからいろいろな交流が進んでいる今の日本とベトナムの関係を見つめ直して、先ほど言いましたように産業分野、それから観光も含めてもっともっと交流を深めていくことができればと考えております。

農業人材確保に向けた知事のベトナム訪問について

(NHK)
あとベトナムへの農業人材確保に向けた訪問について、これは何か新たな人材の獲得を目指したものでもあるんでしょうか。

(知事)
はい、昨年10月のベトナム国立農業大学との連携合意書の締結を受け、もう既に進んでいるものでありますので、今回、私が直接向こうを訪問することで現場の状況をよく把握しながら、引き続きやっていこうということで、新たにといいますか、さっき言いましたように、宮崎に来る予定ですでに研修を行っている方々もおられるところでありまして、現在進行系のところで、関係また連携をより深めていこうという訪問になります。

(NHK)
そこにプラスアルファ、来年度以降とかっていうところまで、何か目指したものではないということですか。そういう要素がゼロではないと思うんですけど。

(知事)
引き続き他の分野も含めて、今後やっていきたいということを向こうにもお伝えして、連携してやっていきましょうということです。

(NHK)
各社、質問のある社はお願いします。

(宮崎日日新聞社)
先ほどのベトナム訪問に関してなんですけれども、知事は初めての訪問というところで、ベトナムに持ってらっしゃるイメージとか印象をお聞かせいただきたいのと、あと、今回の視察を通してどういった成果を得たいのかといったところを含めての期待を改めてお聞かせいただければと思うんですが。

(知事)
ベトナムというと料理が美味しいらしいというのは、行ったことのない者にとってまずはそういった情報があります。それからベトナム戦争はもうずいぶん前のこととして、今、経済が発展し、しかも平均年齢がすごく若い、経済が発展、ますます拡大している国ということで、そういったところとの連携合意、そして本県として農業面でも貢献できることは、大変楽しみにしているところです。

宮崎県人会世界大会への県民の参加者募集等について

(NHK)

あと、県人会のことでお伺いしたいんですけれども。今、開催まで100日を切った状況だと思うんですが、改めてどのような世界大会にしていきたいのかと、この世界大会をつうじて、宮崎県の発展にどのようにつなげていきたいのかお聞かせいただけますか。

(知事)

初めてこのような大会を開催いたします。国外で20、国内で15の県人会が確認されており、その方々が一堂に集うことによって、ふるさと宮崎の魅力をお互いに再発見することだとか、それぞれの県人会活動の活性化にもつながっていくこと、国内外に宮崎の魅力を発信するにあたってのいろいろなお手伝いをしていただくこと、さらには宮崎からの高校生、大学生の留学を支援するプログラムを県が持っておりますが、国外の県人会などでは、留学に来た宮崎出身の方のサポートを現地で今後できれば行ってもらうとか、いろんなつながりが深まればと考えております。海外の県人会もいろいろなパターンがありまして、ハノイの県人会などは、ベトナムに駐在している比較的若い方が中心になりますが、ブラジルとかアルゼンチンでは、以前、移住された一世の方から二世・三世・四世といった若い方々が中心になって、変貌していってる姿があります。国内の県人会でも同じような状況でございます。いずれにせよ、それぞれの県人会活動を活性化しつつ、ふるさと宮崎とのつながりをより太いものにしていって、それぞれが発展につながるような最初の大会にしていきたいなと考えております。

新型コロナウイルス感染症における注意喚起等について

(NHK)

最後にコロナについてですが、定点当たりの報告数が全国で2番目に多くなっているということで、改めて受け止めと警戒感についてお願いします。

(知事)

県民の皆様には、今の状況についてぜひ把握していただきたいです。5類に移行したことによって、極端なことを言うと、コロナが終わったかのような受け止めをされている方もおられるかもしれません。5類になったからといって病原性に変わりがあるわけではありません。先ほど言いましたように、一般の方は今のオミクロン株であれば軽症で済む方も多いわけですが、リスクの高い方をいかに守っていくか、そして医療提供体制、医療機能をいかに守っていくかというのが、今のコロナとの闘いのポイントになってまいります。特に夏は、人と会う機会、高齢の方と会う機会、それから団体での飲食の機会なども増えますので、リスクに応じて「感染を広めない」、また「感染しない」という注意をぜひしていただきたいと考えております。

(NHK)

第8波の医療緊急警報が出された状況と同じ水準だという今の状況だと思うんですが、現在は第9波に入っているような状況でしょうか。

(知事)

国はそういう表現していないですね。様々な理由があろうかと考えております。第9波という表現を使うかどうかはともかく、振り返ってみると9回目の感染拡大であることは間違いないと考えております。

(NHK)

各社お願いします。

「日本のひなた宮崎 国スポ・障スポ」募金及びふるさと納税について

(UMK)

国スポ・障スポに関しましてふるさと納税されるということですけれども、受付はいつまでというのはございますか。

(国スポ・障スポ準備課)

募金と同じく令和9年10月末でございます。

農業人材確保等に向けた知事のベトナム訪問について(報告)

(夕刊デイリー)

ベトナム訪問について、人材確保の点で行かれたということですけども、例えばこの3年間のコロナの間で日本に来ても、なかなか母国に帰れなかった時代もあったと思うんですけども、その辺を踏まえて現地の学生さんとか若者に、海外に行きたいという意識の変化を感じられたのかどうかということ、あと日本に来たとしても、日本で技術を学んで母国で独立したいとか、そういった意識を持った学生さんとかも多いと思うんですけども、ようやく仕事を覚えた頃に母国で独立するということで、人材確保の点でなかなか日本に定着するのは難しいのではないかなという見方もあると思うんですけども、どういうふうにそのあたりをお考えになっているのかなと。

(知事)

今、技能実習については見直しがなされておりますが、今の制度であれば、定着を目指すための制度ではないわけでありまして、決められた期間で、実習の成果を上げていただき、今言われたように、帰国してそれを活かしていただくというのが今の趣旨であろうかと思います。ただ今後、制度を見直して、より人材確保という面を全面に出した制度への見直しが進められております。そのときは今言われたような、これまで以上に定着して、日本で働いていただく道が開かれるのではないかと考えているところであります。コロナの前に彼らと接していたわけではありませんが、今回ベトナムに行きまして、いろいろなお話も伺いましたが、日本に対する期待や、「日本に行ってああいうところに行ってみたい、ああいうものを食べてみたい」だとか、日本社会に対する関心は大変高いですし、やはりしっかり稼ぎたいという想いもあるようです。訪問した学校に、たまたま七夕飾りがあって、そこにいろいろな願いが日本語で書かれていました。「お金持ちになりたい」と書いているのもありましたし、「早く日本に行っていろいろ勉強したい」と書いている方もおられましたし、本当に純粋に日本を評価して、日本に興味を持ってもらって、しっかりやりたいと思ってもらえている学生がたくさんおられるのは大変ありがたいなと思っておりますし、でもそういう方を迎えたときに、がっかりするようなことがあってはいけないわけで、そこは受入体制をしっかり整えていく必要があるのかなと考えております。

(夕刊デイリー)

あともう一点ですけど、例えば技術とか、そういった点で日本で働きたいと、昔は日本に喜んで来る時代もあったのかなと思うんですけども、ここ最近の世界情勢を見ますと、例えば賃金の関係で、日本の企業の賃金が上がらない中で欧米諸国では賃金が上がって、おそらくベトナム、タイとかの外国資本企業の現地法人の給与も上がっていることを考えたときに、もう日本に行かなくても現地で働けば一定の収入が得られるとか、あと日本は物価が高いのでどうしても生活が厳しいといった意識など、例えばリエンビエット人材開発会社ではそういった話などは出てこなかったのでしょうか。

(知事)

先ほど言いましたように、円安であったり賃金水準の問題もあって、台湾や韓国を選ぶ学生も増えていることだとか、大使とも意見交換したときに、ベトナム社会において、やはり労働環境の向上について国内でも意識が非常に高まっているということでした。国外で働いている仲間の環境についても非常に意識が高まっており、SNS等でパッと情報交換をして、日本でもし過酷な労働環境だということがあれば、悪い評判はすぐ伝わりかねないという話がありました。先ほど言いましたように、ベトナム等から当然みんな喜んで日本に来るんだというゆるい思いだと、人材獲得という面で他国に後れを取りかねないというところは、緊張感を持つ必要があると考えています。ただ、ベトナムから特に九州・宮崎を考えると、台湾がちょうど中間地点ぐらいで、やはり距離的に九州・宮崎まで行くよりも、台湾でそれなりに稼げるのなら台湾を選ぶことになりかねないということもあります。

宮崎県人会世界大会への県民の参加者募集等について

(MRT)

事務方でもかまわないんですけど、宮崎県人会世界大会について、参加意向の県人会の人数とか参加国とかの最新の状況を教えていただきたいんですけれども。

(知事)

今200人程度だったと思います。

(国際・経済交流課)

200人程度が最新の状況です。

(MRT)

何か国の県人会ですか。

(知事)

まだ調整中で意向表明がされておらず、何人行きますという答えをいただいていない県人会が数団体あったと思います。それで今200人程度で、最終的な目標として設定しているのが280人ぐらいというイメージで考えています。

(MRT)

手応え的には順調と考えてらっしゃるのでしょうか。

(知事)

順調というのかどうなのか、いずれにせよ我々も向こうも初めてですから手探りで準備を進めているということです。

(MRT)

5年に一度ブラジルで県人会の大きな式典があり、河野知事も2019年に行かれていて、来年2024年がまた5年に一度の節目になると思うんですけれども、今回、宮崎県人会世界大会が宮崎であるということで、ブラジルの方もおられると思うんですけれども、河野知事が来年ブラジルに行くとか行かないというのは、何か方針は今考えてらっしゃるのでしょうか。

(知事)

それが決まっているわけではありませんが、今言われたような5年ごとの節目は、知事なり副知事がこれまでも行っておりますので、その可能性はあるかなとは思っております。

(MRT)

まだ可能性の段階ですね。

(知事)

そうですね。ただ、おっしゃったように世界大会で盛り上がった機運を今後どうしていくのかということも含めて、私自身が行って、またブラジルなりアルゼンチンなり現地の皆さんとぜひ意見交換できればという思いはあります。まだ様々な日程調整も必要ですので、実際に行けるかどうかは決まっておりません。

農業人材確保等に向けた知事のベトナム訪問について(報告)

(NHK)

またベトナムの話ですが、ベトナムの方々の労働環境の向上の意識が高まっているということで、言語の支援をしていきたいということですが、県として生活面の質の確保というところでは、どういったサポートをしていきたいとお考えですか。

(知事)

様々な困りごとへの相談については外国人サポートセンターなどで支援を行っていきますし、正確な名前は今出てきませんが、ベトナムをサポートする団体をつうじて情報共有していただきながら、それから農業法人等についても、受入れの環境を整えていただくことが大事だろうと思います。

(NHK)

それでは発表事項以外について、よろしくお願いします。

(株)ビッグモーターについて

(UMK)

全国的に取り上げられているビッグモーターについての問題についてなんですけど、県内にも4店舗あって、1店舗は整備工場付きの店舗ということで、これらの店舗で保険金の不正請求だったり、街路樹の問題だったりを把握されている状況はございますか。

(知事)

申し訳ありません、私は全くその情報を手元に持っておりません。

(広報戦略室)

おっしゃるとおりホームページの情報として県内に4店舗と、国道沿いに立地しているというところは確認しております。情報としてはそれぐらいでございます。

(UMK)

街路樹が枯れたり、問題が発生したり、県が把握していることは、まず現状ないということですね。

(知事)

私まで情報がきておりませんが、ただ全国的に同様の事例がありますので、県内の店舗もしくはその周辺でそういった問題がないかどうか確認する必要があるかなと考えております。改めてそこは情報収集したいと思います。

台湾との直行便について

(宮崎日日新聞社)

昨日知事も出席されておられましたけれども、宮崎商工会議所連合会と台湾の経済団体との覚書の締結式だったと思うんですけれども、その中とアフターパーティーでもいろいろな話題がでていたんですが、国際定期路線のことについてお伺いしたいんですけれども、韓国が9月から再開する一方で、台湾はまだ見通しが立ってないというところで、今チャイナエアラインが定期路線を運行していますけれども、熊本には他のエアラインとかも入っているようですが、チャイナエアライン以外のエアラインに例えば定期路線開設していただくことも県として選択肢に捉えているのかどうか教えてください。

(知事)

ずっと要望を繰り返しておりますが、今の時点で決まっている内容はありません。今おっしゃったようにチャイナエアラインへ要望しておりますが、機材繰りだとか、スタッフの問題もありますので、場合によってはLCCでの対応も視野に入れながら、早期の定期便の復活に向けて働きかけを行っているところです。

(宮崎日日新聞社)

場合によってはLCCもということですけれども、具体的にチャイナエアライン以外の航空会社と県との間で協議が行われているのか、何か進んでいるものがあれば教えてください。

(日隈副知事)

今、台湾関係では、チャイナエアラインさんがこれまで定期便の実績がありましたので、まず交渉を続けております。その他LCCの話もありましたが、具体的に会社名はこの場では申し上げませんけれども、LCC関係の航空会社も含めて複数社と交渉はしているところです。ただ、他の自治体も含めて復便の関係でそれぞれ話し合いをしている中で、順次整ったところから再開ということになっていくのかなと考えております。なお、先ほど知事が申し上げたとおり、チャイナエアラインについては機材、航空機およびパイロット等の確保がまだ十分できていないということで、日本国内の各定期便についてまだ全て再開したわけではありません。鹿児島空港もまだこれからということでございます。

(知事)

昨日ビジネスでの連携ができたわけですが、その前に新竹県、桃園市との行政での連携があって、そういったところからも定期便の再開に向けて応援いただいております。4月に新竹県からチャーター便で100人ぐらい来ていただきましたし、これまで桃園市にもご協力いただきながら、チャイナエアラインへの働きかけも含め行っているところで、ビジネス、行政のつながり、さらには文化やスポーツのつながり等もありますので、そういったところもより深めていくことで早期の定期便再開に結びつけていきたいと思います。

(宮崎日日新聞社)

再度確認ですけれども、今までチャイナエアラインと過去数年来に渡って定期路線でのお付き合いが宮崎はあると思うんですけど、チャイナエアラインが難しいようであれば、LCCを含めた他のエアラインも選択肢に入るという認識で今、交渉を進めているということでよろしいですか。

(知事)

様々な可能性を今探っているということになります。

ローム(株)の本県進出について

(宮崎日日新聞社)

TSMCが連日ニュースになってますけど、本県もローム(株)の企業立地が仮契約ということで、今後、本契約が進んでいくんだと思うんですけども。先日、仮契約が決まって公表があった段階の知事のコメントで、県としても地元の国富町と連携してできる限りの支援をしていきたいというコメントを出されておられたんですけれども、現状で考えている支援の枠組みについて、今回の企業立地が県内でもかなりの規模になると思うんですが、どういう枠組みの支援を考えていらっしゃるのかお考えをお聞かせください。

(知事)

まずは買収が決まったということの発表があって、国富町での半導体の製造を検討していただいていることを大変うれしく思っているところでありますが、どれだけの投資、どれだけの雇用かというところまで正確に発表がなされているところではありませんので、そこは今後お話を伺いたいと考えておりますが、一般的に考えられますのは、投資や雇用に応じた立地補助金での支援策があろうかと考えております。それからどこでも問題になりますが、やはり人材確保、例えば人数も含めてどのような計画を考えておられるのかよくお話を伺いながら、そういった面でも国富町としっかり連携して役割を果たしていきたいと思います。

(宮崎日日新聞社)

県が定めている誘致企業に対する支援の枠組みもあるかと思うんですが、宮崎の経済に与えるインパクトは非常に大きいと思うんですけど、通常ベースのもの以外で何か特別に支援を考えるかというところについては、どういう考えをお持ちでしょうか。

(知事)

整備計画の内容がまだはっきりしておりませんし、どのようなことを求められるのかということもあります。今申し上げたものは、企業立地であったり人材確保に向けて一般的に考えられるものでありますが、これからお話を詳しく伺う中でしっかりと進めていきたいと思います。非常に重要なプロジェクトだと考えております。こういうものが考えられるんじゃないかとか何かありますか。私自身も含めてロームさんの関係者のお話をまだ直接伺っておりませんので、これからだと考えております。全体のスケジュールについては、やはり業界のスピード感もあるんでしょうけど、来年末には稼働ということを考えておられるようで、やはりそうしたスピード感に対応できるような様々なサポートや連携が必要かなと今の段階では考えております。

療育手帳情報と個人番号の紐付け誤りについて

(共同通信)

7月にマイナンバーと療育手帳の紐付けミスが2300件超あったという発表がありました。センシティブな内容でもありましたけれども、知事としてのお考え、受け止めをお願いします。

(知事)

事務処理上このようなミスがあったことを大変申し訳なく思っております。まず今はこの問題を再点検して、通常どおりの情報提供ができるように是正していきたいと考えております。やはりミスの原因がいろいろあったわけでありまして、これだけ注目が集まっているマイナンバーカードの扱いにおいて、そのようなミスがあったことをしっかり重く受け止めて、ミスの早期の改善に取り組んでいきたいと考えております。

(共同通信)

こちらに関しまして、今後の点検の見通しといいますか、再び連携を再開する作業の見通しについてはいかがでしょうか。

(障がい福祉課)

現在、厚生労働省からの通知において、9月末までを目処に総点検を行うこととなっておりますので、そのスケジュールに沿って他にも間違いがないのかどうかというところを含めて見通しが立った段階で再開していきたいと思っております。

マイナンバーの紐付けに係る総点検について

(共同通信)

総点検によって自治体の職員の業務が増して、また費用もかかっていると思われますが、7月の全国知事会でも自治体に大きな費用や負担がかからないように国に配慮を求める声が一部の知事からもあがっていたと思います。河野知事からマイナンバー関連、また総点検に関して国に求めることがありましたら教えてください。

(知事)

国全体としての重要な事業だという認識のもとで自治体としてもできる限りの取組を進めるわけでありますが、相当な作業の負担、またそれに伴う費用が発生するところを国がしっかり受け止めていただいて、必要な支援策を求めていきたいと思います。それは全国知事会として今申し入れをしているところです。

(共同通信)

必要な支援策として、何か具体的に考えがありますか。

(知事)

費用面等もあろうかと思います。

延岡市における+「空飛ぶクルマ」について

(西日本新聞)

昨日、延岡市議会で救急搬送用に「空飛ぶクルマ」を活用する事業の予算案が可決されました。その議論の中で、県北へのドクターヘリの配備についていろんな意見があって、配備を県に求めていくべきだという意見や、困難だという意見など、いろんな温度差があったんですけど、知事ご自身は今の段階でどのようにお考えでしょいうか。

(知事)

「空飛ぶクルマ」の議論とはまず離れて、そもそも南北にこれだけ長い県でありますので、県北にドクターヘリを設置できないかというのは、県議会でこれまでに質問もいただいたところでありますが、なかなかやはり費用の面で、非常に重い負担になるので、そこは難しいというのが今の状況であります。ドクターヘリを設置できないということはありますが、ドクターカーの導入等で必要な対応をさらに前進させているところであり、地域の皆様の思いを受け止めながら、さらに様々な面での充実を図っていく必要があると考えております。

(西日本新聞)

延岡市が「空飛ぶクルマ」を活用することで、山間部とか離島での救急搬送の活路を見出したいという取組に関しては、どのように評価されていますでしょうか。

(知事)

どれだけ熟度があるのか承知しておりませんが、いずれこの「空飛ぶクルマ」が実用化されたときに、そういった医療面、救急面でも活用していくことはあるでしょうし、期待されるところだと思います。それに向けて、どれぐらい時間がかかるのか、またどのような安全基準を満たす必要があるのかとか、課題は相当あるのではないかという受け止めをしておりますが、技術の進歩を我々の生活の利便性とか安全安心に結びつけていくのは、やはり非常に重要な取組だと考えております。特に、人口が減少して公共交通機関、また様々な課題がある中山間等において、「空飛ぶクルマ」のみならず、いわゆる「ぐるっぴー」のようなものの実証実験も延岡市では以前、方財などでやられてたということであります。自動運転も含めて様々な新しい技術を活用しながら、今の人口減少であったり環境変化にいかに対応していくのかという流れの中のテーマ設定の一つだろうなという認識でおります。

災害時の氏名の公表について

(西日本新聞)

先月の大雨で、北部九州でかなり被害があり、死亡者が9人出ているんですけれども、この9人の氏名に関して、自治体により公表の仕方が異なっていて、9人のうち2人しか氏名が公表されていません。今後、宮崎でも被害が出る可能性はあると思うんですけど、こういった災害被害に関する氏名の公表について知事はどのようにお考えでしょうか。

(知事)

公表基準を定めて運用しておりますので、関係者の同意もいただく中で公表するという方針になっていると思います。今、自治体ごとに方針が様々になっておりますので、国において統一的な方針も必要ではないかということを知事会で議論した記憶がございます。今まさに今回の災害でもそのような対応の違いがあったということなのかと思いました。やはりプライバシーの確保の問題と、それから捜索等の便宜の問題をどう考えていくのか、どう折り合いをつけるのかといった課題があるかと思います。

(NHK)

それでは会見を終了します。

 

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