掲載開始日:2023年7月21日更新日:2023年7月21日

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宮崎県知事定例記者会見(2023年7月4日)

項目

配布資料

発表事項(知事発言)

新宮崎県体育館ネーミングライツ・スポンサーの決定について

私から何点かご報告申し上げます。

1点目は今、延岡市に整備を進めております県の新しい体育館です。4年後の国スポ・障スポに向けて整備している体育館のネーミングライツ・スポンサー企業が決定したということであります。お手元の資料にありますようにスポンサー企業は「旭化成株式会社延岡支社」であります。ネーミングライツ料については、年額500万円の約5年間で決定いたしました。

愛称につきましては、「アスリートタウン延岡アリーナ」であります。ネーミングライツと言っても企業名が入っているわけではありません。地域振興に貢献したいという延岡支社の想いということで、延岡市自体で「アスリートタウンのべおか」をキャッチフレーズに取組が進められているということで、それも踏まえた名前になっております。

スケジュールについては資料にあるとおりでありまして、今整備を進めておりますサブアリーナが今年8月20日に供用開始、その後、今の市民体育館を取り壊して、そこにメインアリーナを整備するということで進められております。なお、ネーミングライツについては、メインアリーナも含めた新体育館トータルでの名前であります。あくまでこれは県の体育館ではありますが、地域の特色なりを生かした名前で、地域の皆様、また圏域の皆様に親しんでいただくということと思います。ご協力いただきました旭化成株式会社延岡支社、関係の皆様には心から感謝を申し上げます。

「宮崎県人会世界大会カウントボード除幕式」について

2点目であります。「宮崎県人会世界大会カウントダウンボード除幕式」の開催であります。10月27日から開催します県人会世界大会まで、ちょうど残り100日となるのが7月19日で、県民の皆様への周知、また機運醸成を図るということでカウントボードを設置して、その除幕式を行います。会場は、県庁本館前庭、除幕者は資料にあるとおりであります。私はたまたまこのとき県外出張で不在にしているものですから、副知事に新しく就任される佐藤さんが担当になりますので、資料にありますとおり、他の関係の実行委員会の皆様とともに行います。

今後、ラッピングバスの運行やテレビCMなどによって、大会についてPRを行います。初めてのことでありますので、まだまだ県民の皆様にも認知されていないと思いますが、徐々に10月の本番に向けて、このような大会があるということ、そしてこれをきっかけに各県人会との絆を深めていき、県内外、国内外に宮崎のPR等も進めていきます。さらには故郷宮崎との絆をさらに深めていく取組を進めるんだということを、県民の皆様に強く知っていただきたいと考えているところであります。

農業人材確保に向けた知事のベトナム訪問について

3点目であります。私のベトナム訪問についてであります。タイトルが農業人材確保に向けたとありますが、農業人材を中心としながら、これまでに連携協定を締結しておりますナムディン省、それからベトナム国立農業大学を訪問するということであります。私はプライベートも含めてベトナム訪問は初めてになり、知事としても今回初めてベトナムを訪問いたします。7月9日から3泊4日の予定で同行者は資料の3にあるとおりであります。

ナムディン省につきましては、南九州大学との連携をベースにしながら、平成27年11月に農業振興に関する連携合意書を締結しております。それに基づいて堆肥作りだとか様々な技術支援、それから人材交流なども行ってきているところであります。ナムディン省におかれては、ベトナムで初めて農業高校も設立されるということで、非常に熱心に農業振興に取り組んでおられる中で、本県としてもできる限りの連携を行っているということで、これまで前の副知事の郡司さんなどは現地を訪問しておりますが、今回初めて私も参りまして、さらに今後、ナムディン省と連携を深めていきます。

それからベトナム国立農業大学については、昨年10月に連携合意書を締結しているところであります。そのときにもご説明申し上げましたが、こちらは農業専門の大学ということではなく、総合大学であります。当面、農業人材の受け入れを念頭に連携が進んでいるところでありますが、それ以外にも建設だとか福祉だとか様々な分野で外国人材の受け入れは、非常に重要なテーマだと考えておりますので、現地を訪問しまして、今、既に農業人材の受け入れを前提に、宮崎に来ることが予定されている方のクラスなどもできているということであります。そういうところを訪問したいと考えておりますし、私から宮崎県の特別授業を実施すると書いておりますが、先日のG7宮崎農業大臣会合でも行いましたような宮崎についての説明、それから宮崎の農業の取組などについて授業といいますか、学生の皆さんにアピールすると、そのような予定もしているところでございます。その他、先ほどの県人会世界大会もありますが、ベトナム・ハノイの県人会との交流なども予定しているところであります。これも将来にしっかりとつないでいきたいと考えているところであります。

宮崎県韓国訪問団について

そのベトナムから足をのばして、次の報告でありますが、韓国に参ります。これはこれまで飛んでおりました定期便の宮崎-ソウル線の早期再開に向けてアシアナ航空への要望活動を行うものです。

さらには本県のチャーター便の運航にご尽力いただくなど、これまで旅行商品の造成に取り組んでいただいていますロッテ観光株式会社を訪問します。

それから韓日親善協会中央会を訪問して、さらなる本県と韓国の交流促進に向けた意見交換を行うということで、元駐日大韓民国大使の柳興洙(ユ・フンス)会長にもお会いします。韓国訪問は、私自身にとっては令和元年10月以来、約4年ぶりとなります。柳会長にもその時以来お会いするということでございまして、コロナで止まっておりましたそういった人的なつながりについても、さらに回復といいますか、久しぶりにお会いして、これから定期便の再開、それ以外の交流も含めて、さらに進めていきたいということでございます。

自治体国際化協会(クレア)のソウル事務所も訪問して、最近の韓国の情勢として、政治的にも外交面でも日本との友好が深まりつつある状況かなと、良い意味での追い風といいますか、そういう両国の関係もございますので、早期の定期便再開に向けて進めていきたいと思います。先日、肉付け予算でもご報告いたしましたが、韓国のサーファーの誘致などにもこれから取り組むことにしておりまして。これまでゴルフのお客様を中心にお迎えしておりましたが、そういった新たな取組なども進めていく、そのようなことで訪問して参ります。

新型コロナウイルス感染症における対応状況について

それからコロナに関しましての状況報告で、モニターも使いながら報告いたします。全国的にコロナの感染拡大が続いている状況であります。今、定点観測になっているところでありますが、この図を見ていただきましても、全国にじわじわっと広がっている状況が見てとれるかと思います。これは本県独自の色分けでありますが、沖縄県にいたっては赤、鹿児島県はオレンジという状況で相当程度、沖縄県は感染が拡大して今、定点当たりの報告数が40に近づいている状況であります。全国は今、6.13であります。このタイミングで感染状況を報告するのは、後ほど御説明しますが、7月の下旬の3連休、それ以降の夏休みに確実に過去3年間、感染が拡大しておりますので、5類に移行したとはいってもコロナが終わっているわけではないんだと、警戒のアンテナは引き続き立てていただきたいということをご説明したいということであります。

今、本県の定点当たり報告数が一番右側にありますように7.22で、全国順位だけを見ると7位にまで上がってきております。先ほど言いました沖縄県が突出して、第8波におけるピークぐらいの状況です。しかも医療への影響も及んでいるという報告も受けているところでありますが、沖縄県に加えてやはり隣県の鹿児島県、熊本県で大きく伸びていることは、今、本県は全国7位でありますが、今週発表する数字は10に近いところまでいくのではないかという見込みもありますし、順位についても、ぐっと上がりかねない状況という警戒を持って見ているところであります。

繰り返しになりますが、第8波の様子を定点観測の医療機関に置き直した数字でありますので、これが今10位に近づいていることと、感染者数だけ見ると、まさに第8波の入り口付近の状況ぐらいになっているという緊張感は必要だろうと考えております。ただ一方で、入院患者数を見ておりますと50人台と横ばいで、感染者数ほど入院患者数がぐっと伸びている状況ではないのかなと思います。ワクチン接種なり免疫を持っている方の状況等も反映されているのかなと思いますが、今のところは、さっき言いましたような第8波でググッと感染者が急激に大きく増加して、医療もひっ迫につながった状況までの動きではないところであります。

県内においても、免疫逃避が起こる可能性が強いと言われておりますオミクロン株「XBB」系統に、ほぼ置き換わっている状況で、要は感染の広がりやすい状況になっているということです。

県の対応でありますが、確保病床もしっかり確保しながら、5類への移行のときに報告しました「かかりつけ患者に限らず、広く対応することを公表する医療機関」も、4月の時点で4割程度でありましたが。今、それが9割に近づいているということで、医療機関のご協力により、より身近な医療機関での受診が可能な状況になってきているということであります。

そしてやはり警戒すべきはリスクの高い高齢者への対応でありまして、高齢者施設等への対応については、県全体の定点当たりの報告数が10以上になった場合には、職員を対象とした集中的な検査を行う方針でおりますので、先ほど言いましたような数字がそこに近づいている状況にあって、これの準備も行っているということであります。

ワクチン接種につきましては、やはり高齢者等の重症化リスクの高い方々には接種勧奨ということでありまして、後ほどご説明しますが、引き続き公費負担により無料で受けることができますので、リスクの高い方に今ちょうど案内がされているところだと考えております。こういったところをぜひ受け止めて考えていただければと思っております。

夏休み前の注意喚起ですが、もう5類に移行したということで、注意喚起をどれだけ受け止めていただけるだろうかと思います。繰り返しになりますが、若い方、持病等を持ってない方については多くの方が軽症で済むということでありますが、やはり高齢者、また持病を抱えた方については5類相当といってもリスクが高いことを医療関係者から指摘されているところでありまして。自分自身のことのみならず、やはり周りの人に、いかに配慮をしていただくのか、思いやりの心を持って感染予防に努めていただくのが今の段階のコロナ対応で必要なことと考えています。

グラフを見ると本当に如実に、この3連休なり4連休、7月下旬の連休明けに過去3年間、感染が確実に拡大している傾向があります。今の全国の状況、また本県の状況を見ていても、再びこのような感染拡大が見られる可能性がある。そのときに重症化だとか、それから入院を必要とする方がどれだけ伸びていくかはまだ見えてこない部分はありますが、いずれにせよ、まずは全体の感染者を抑制することが、重症化のリスクなり、入院が必要な方を減らしていくことになります。通常の医療機能を保っていくことにつながりますので、こういった感染急拡大を防いでいくことは、5類に移行した今の段階でも必要なことと考えております。

それからコロナ以外にも子どもの感染症の感染状況も注意が必要な状況であります。インフルエンザについても定点当たりの報告数が全国2位であったり、夏風邪にあたるヘルパンギーナも全国と比べてもかなり高い数字が出ていて、特にヘルパンギーナについては警報レベルを超える数字になっているところであります。過去2年間、それぞれほぼゼロであったり、極めて抑制されている状況でありました。これはマスク着用なり、コロナの感染防止対策の徹底がこういった感染症の抑制にも功を奏していたのがおそらくこのグラフからも見てとれるかと思いますが、5類に移行してマスクの着用も、それから様々な対策も少し意識が薄れているのではないかというのを、こういった感染症の拡大傾向から受け止める必要があろうかと考えております。

引き続き対策については、その場に応じたマスクの着用や咳エチケットの実施、換気、それから手指消毒・手洗い、こういった基本的なところは同じであります。その場に応じたということが非常に重要です。いついかなるときでもつけるということではなく、屋内であったり、人が多いような場所であったり、感染拡大の傾向が県外で見られる場合は「県外から来られたお客様と直接接する、長く話す機会があるときにはやはり要注意だな」とか、そういったところを一つひとつこれまでの経験も踏まえながら、一人ひとりが気をつけていただくことであろうかと思います。肌身で身の回りで考えても、県内で今までかかってなかった方が感染をしている、最近にわかに増えていることが身近なところでもありますし、個人的なことで恐縮ですが、呉の実家の両親も昨日感染が確認されて、両方80代でこれまで相当警戒しておりましたが、このタイミングで、広島県では今、大きく感染が拡大している状況ではないにしてもかかったところでありまして。侮ってはいけないといいますか、やはり引き続き必要な警戒は保っていくべきであろうと考えております。

発熱などの症状が出たら、お近くの医療機関に事前に連絡して、感染防止対策を徹底した上で受診する。さっき言いましたように自分もですけど周り、そしてリスクの高い方にうつさない注意が必要でありまして、発症後5日間については外出を控えたりすること。「外出しちゃいけませんよ」ということではないわけでありますが、社会全体のリスクをいかに低くしていくかということでのご協力をお願いしたいということで、推奨という表現が今なされているところであります。

自己負担なしでワクチンを接種できるということで、高齢の方や基礎疾患を有する方、医療従事者等について接種が今進んでおりますし、9月以降(の一般の方への接種)についても、準備が進められております。夏休みに向けて、先ほど見ていただきましたように、これまで3年間の経験を踏まえると、感染拡大を防いでいく適切な注意が必要な時期だということで、少しお時間をいただいてご説明申し上げました。

私からは以上であります。

質疑応答

新宮崎県体育館ネーミングライツ・スポンサーの決定について

(NHK)
まず県体育館のネーミングライツについてですけども、なかなか難しいかもしれませんが、金額はどうやって決まっていくものでしょうか。

(知事)
これは、その会社との協議によって決まるものでありまして、特に何か相場があるというものではありません。ご協力いただける金額についてということであろうかと思います。

(NHK)
県総合運動公園が3000万円ぐらいだったような記憶があったので、あちらの方が施設が多いのでというのはあると思うんですけど、特に何か他の県の施設との兼ね合いとかがあったりするわけじゃないということですか。

(知事)
今回は初めて作る施設でもあり、特に初めて延岡市で作りますので、どれだけのPR効果が期待できるか、会社にとってもなかなか判断する物差しがないのであろうかと思います。その中で、今言われた県の総合運動公園だとか他県の状況は、もちろん会社におかれては参考にしながらも、こういった金額で折り合いがついたということであります。さっき言いましたように大変ありがたく思っております。

農業人材確保に向けた知事のベトナム訪問について

(NHK)
あとベトナムへの農業人材確保に向けた訪問について、これは何か新たな人材の獲得を目指したものでもあるんでしょうか。

(知事)
はい、昨年10月のベトナム国立農業大学との連携合意書の締結を受け、もう既に進んでいるものでありますので、今回、私が直接向こうを訪問することで現場の状況をよく把握しながら、引き続きやっていこうということで、新たにといいますか、さっき言いましたように、宮崎に来る予定ですでに研修を行っている方々もおられるところでありまして、現在進行系のところで、関係また連携をより深めていこうという訪問になります。

(NHK)
そこにプラスアルファ、来年度以降とかっていうところまで、何か目指したものではないということですか。そういう要素がゼロではないと思うんですけど。

(知事)
引き続き他の分野も含めて、今後やっていきたいということを向こうにもお伝えして、連携してやっていきましょうということです。

(NHK)
各社、質問のある社はお願いします。

(宮崎日日新聞社)
先ほどのベトナム訪問に関してなんですけれども、知事は初めての訪問というところで、ベトナムに持ってらっしゃるイメージとか印象をお聞かせいただきたいのと、あと、今回の視察を通してどういった成果を得たいのかといったところを含めての期待を改めてお聞かせいただければと思うんですが。

(知事)
ベトナムというと料理が美味しいらしいというのは、行ったことのない者にとってまずはそういった情報があります。それからベトナム戦争はもうずいぶん前のこととして、今、経済が発展し、しかも平均年齢がすごく若い、経済が発展、ますます拡大している国ということで、そういったところとの連携合意、そして本県として農業面でも貢献できることは、大変楽しみにしているところです。

宮崎県韓国訪問団について

(宮崎日日新聞社)
韓国への訪問についてお伺いします。これまでチャーター便を1月、2月、3月と飛ばしてきていると思うんですけれども、現時点での定期便再開への手応え、感触と、この訪問によってどういう成果を得たいか改めてお願いします。

(知事)
チャーター便なども非常に好調、好評であったと聞いておりますので、アシアナ航空におかれても、チャーター便の実績も踏まえて、やはり宮崎との定期便再開に向けては、良い感触があるのではないかなと感じておりますので、ぜひ具体的な定期便の再開に向けての話がお互いできればと考えております。

(宮崎日日新聞社)
国内の地方空港でも順次再開している流れが今あろうかと思うんですけども、再開の時期、今回補正予算で韓国のサーファーの方を招いたりする事業も組んでいますけども、できるだけ早期にというのがあると思うんですが、具体的にどのぐらいの時期を見込んでいらっしゃるのか教えてください。 

(知事)
運行面というのは再開してすぐにできるんではなしに、いろいろスケジュールがあろうかと考えておりますので、できるだけ早く、もう夏に入ってるところですが、秋以降になるのではないかなと思います。

(宮崎日日新聞社)
海外出張が9日から14日まで6日間続くと。これだけ長期の海外出張は、本当に久しぶりかなと思うんですけども、かねてから世界の活力を取り込むとおっしゃっておられますけれども、今回、長期の出張に向けたトータルの意気込みと、今後こういうトップセールス的なものが国内外問わず増えてくるのかなと思うんですけども、改めて世界に目を向けることが宮崎にとってどういう価値をもたらすのかっていうところも含めて教えてください。

(知事)
世界とのつながりを深めることは、やはり観光誘客、それから県産品の販路拡大という面からも本県にとって極めて重要なテーマだと考えております。ゴルフやサーフィンという強みをそういう面でもっと生かすことができます。さらには宮崎牛だとか焼酎だとか、いろいろな農産物の販路拡大という意味で、世界のマーケットはこれからもっともっと拡大の余地があり、大変楽しみなものであります。コロナの約3年間でそういった直接の活動ができていなかったのを、早く取り戻していきたいという思いがあります。加えて、全体的な、様々な産業分野における人材確保です。まさに外国人の技能実習制度の見直しを行って、人材確保を前面に押し出した新たな制度ができようとしています。国全体としてもそれが大きな課題になっているということで、申し上げました観光誘客や県産品の販路拡大に加えて、人材確保という面でも、ますます海外とのつながりが重要だと考えておりますので、これから私自身も、副知事も、それから各部長なり各部局の対応もありますが、コロナがこのような状況になった中で、早く回復して、積極的に取り戻していきたいなと考えています。

農業人材確保に向けた知事のベトナム訪問について

(UMK)
ベトナム訪問について伺いたいと思います。先ほど関係を深めていきたいというお話があったと思うんですが、今回「農業人材確保に向けた」っていう言葉がついている意味といいますか、県内の農業分野での人材不足の状況と、それを今回知事が訪問することによって、どういうふうに前進させていったり将来につなげたいとお考えかお聞かせください。

(知事)
配付資料が農業人材確保に向けたと、やけに限定的になっておりますが、目的のところに書いてありましたように農業分野を中心としながら幅広く人材確保に結びつけていきたいというのが基本的な思いであります。先ほど説明いたしましたが、ナムディン省とは、まず農業連携のもとで連携が進んできて、私はまだ直接訪問できておらず、ナムディン省の関係者からは「早く来てほしい」と、訪問してより関係を深めていきたいというのが連携合意がなされた当時からそういった話がありました。それがようやく行けるなという思いと、それからベトナム国立農業大学は昨年10月に連携合意書を締結して、こうしてすぐに行くことができて、人材確保という政策課題が非常に重要性を増している中で、直接私自身が知事としての思い、それから宮崎の魅力をアピールすることでより連携を深めていく方向に今後進めていくことができればなと考えております。

(UMK)
宮崎の魅力をアピールするという点で、技能実習生の方も増えていると思うんですけど、選んでもらう先として宮崎を選んでもらいたいっていう意図があるっていうことですね。

(知事)
そうですね

(UMK)
あと、資料の4(2)に、受入予定の実習生がいるというお話なんですけど、現時点で農業分野の技能実習生はたくさんいると思うんですが、その方たちと何か違う部分があるのかっていうのと、違うのであれば、この方たちが今後来る意義というのは、どういったものがあるんでしょうか。

(知事)
これまで既に来ておられる方は、受入機関等を通じて、必ずしも大学関係者ではない方の受け入れがすでに進んでいます。今回はベトナム国立農業大学との連携に基づいて、農業法人が大学関係の方を受け入れるということで今、宮崎クラスができて、そこで来県を前提に、既に研修が進んでいるということでありますので、そういう方々を対象に授業を行います。

(UMK)
来県を前提に研修が進んでいるというのは、これまでの方とは違って、宮崎の農業とかをより知った状態で来るという認識で良いんですか。

(知事)
そうなろうかと思います。

(UMK)
だとしたら改めて、事前に研修をしっかり受けて、知事も今回訪問して説明もされるということですので、そういった研修を受けた方が今後来てくれるっていうことの意義であったり、知事の思いをお聞かせください。

(知事)
より実りある受け入れにつながるのではないかなと期待しておりますし、今、秋口が想定されているようですが、その方々を受け入れて、しっかり良い研修も送ることができるとなると、そのまた次につながっていきますので、最初のグループの受け入れを成功させていくことは、その後につながる極めて重要なことだと考えておりますし、実際に受け入れる前に私が行って、知事としての思いを伝えるというのも、皆さんに、それから大学関係者にも我々のおもてなしといいますか、受け入れ体制もしっかりと説明ができようかと考えております。

(西日本新聞)
今の質問と関連してですけれども。人材確保という意味では、中国とか韓国とも、ベトナムの人材確保の競争があると思います。その中で、日本の中でも宮崎が何をセールスポイントというか、どういった点を強調して人材確保に努めると考えてらっしゃるかお聞かせください。

(知事)
やはり皆様にアピールしたいのは、温かい県民性も含めて暮らしやすさであろうかと思います。都会が冷たいと申し上げるわけではありませんが、都市部に行くと、賃金水準はそちらが高いかもしれませんが、物価が高いという問題があったり、本県への移住などでもそうでありますけど、そのときには必ず暮らしやすさ、それからコストの安さといったところをアピールしております。そしてやはり先ほど質問もありましたけど、実際に宮崎に来て、働いてる人の口コミといいますか、そういった情報も大変重要だと考えておりますので、今回の連携合意に基づく第一陣を非常に上手く受け入れることで、次につなげていくといったところも非常に重要ではないかなと思います。

大雨災害について

(NHK)
先週の土曜日ぐらいからかなり雨が続いておりまして、明日にかけても、週末にかけてもかなり長期化する予想がいまされています。九州各県は、この時期かなりの被害を各地で受けていると思うんですけど、改めてこの時期の備えについて伺えますでしょうか。

(知事)
これまで毎年のように7月上旬の梅雨の末期の大雨により、全国各地で災害が発生しているところに、我々は警戒する必要があろうかと考えております。そして今回大雨がかなりまとまった時期、そして長く続いておりますので、実際に路肩の決壊だとか崩土だとか、それからいろいろな箇所の通行止めなども発生しておりますが、さらにこの後今日明日と雨も降るのではないか、また雨雲がかかる予想もされているところでありまして、すでに土壌が水を相当含んでおりますので、土砂災害等への注意が必要であろうかと考えております。ぜひ早めの避難なりの対応をお願いしたいと考えております。

(NHK)
各社質問のある人はお願いいたします。

令和5年6月補正予算について

(共同通信)
もう一点、6月28日に県議会が閉会しました。予算案や人事案などが可決や同意などしまして、受け止めと予算を活用しての今後の県政運営に対して抱負を改めてお願いします。

(知事)
今日の庁議でも伝えましたが、今回は肉付け予算ということで、コロナや物価高からの回復、それから宮崎の将来に向けた三つの日本一プロジェクトも含めて非常に重要な予算案を議決いただきました。議会でのご指摘も踏まえながら適切な執行に努めるとともに、目だしした三つのプロジェクトについては、今後ともさらに進めていく必要があろうと考えていますし、まだまだ物価高が継続する中での経済対策の今後の必要性、そういったところもよく見極めていく必要があると考えております。

侍ジャパン・ヌートバーセンスへの宮崎牛の贈呈について

(MRT)
ヌートバー選手に宮崎牛を送った件で、既に様々なSNS上でリツイートされたり、拡散していますけども、まず送ったきっかけを説明していただいて、今のSNS上で拡散している状況の受け止めを教えてください。

(知事)
私も今朝ネットで情報を見て非常に嬉しいなと思いました。侍ジャパンのインスタグラムで、ヌートバー選手が実際に宮崎牛のステーキを食べている写真をアップしていただいて、またチームの他の選手も食べている様子などが写真で紹介されていました。まずは大変ありがたく思っております。そしてこれを贈ったきっかけでありますが、侍ジャパンの宮崎合宿の受入れが世界一につながりました。先日は、日本野球機構、侍ジャパンに対して「スポーツランドみやざき特別表彰」を行ったところでありますが、我々としても大変ありがたく、感謝の思いがあります。それをいろいろな形で届けたいというのが、特別表彰であったり、県民栄誉賞であったりするわけであります。ヌートバー選手も含むダルビッシュ選手以外のメジャーの選手は宮崎に来ることができなかったものですから、あのときに侍ジャパンに宮崎牛も含めていろいろ贈呈して召し上がっていただいたところでありますが、優勝のお祝いという思いも込めて、残念ながら宮崎に来られなかったけど、宮崎を代表する産品として宮崎牛を食べていただこうということで、宮崎に来られなかったメジャーの選手に贈ったということになります。

(NHK)
ではこれで終わります。

 

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