宮崎県グラフ誌「Jaja」じゃじゃ

 

Jajaバックナンバー

http://www.pref.miyazaki.lg.jp/

つながる、みやざきの道
東九州自動車道 延岡〜宮崎間開通

東九州自動車道延岡〜宮崎間開通

延岡〜宮崎の移動時間が1時間25分に短縮

つながる、みやざきの道

平成26年3月16日、かねてより工事が進められてきた東九州自動車道の「日向〜都農」間が開通した。これにより、念願であった「延岡〜宮崎」間が高速道路で結ばれることになった。

「延岡〜宮崎」間は、これまで一般道路を利用した場合の所要時間が約2時間30分(延岡市役所〜宮崎市役所間)。開通した高速道路を使えば、1時間25分となり、約1時間の時間短縮になる。また「延岡〜宮崎」間が開通することにより、県北が飛び地の高速道路から脱却して、全国の高速道路網と連結され、北は県境まで高速道路で繋がることになる。

東九州自動車道、九州中央自動車道などの高速道路網が完成すれば、大分市や熊本市、福岡市といった九州の主要都市とのアクセスが飛躍的に向上し、観光客の増加をはじめ、延岡市で水揚げされた「北浦灘アジ」や「ひむか本サバ」など農林水産物の迅速な輸送、救急医療時の搬送時間短縮など多くの効果が期待できる。

また、南海トラフ巨大地震による大きな被害が想定されており、これまでもたびたび水害に襲われている地域にとっては、災害時の命の道として重要な役割を担う道路になる。日向市平岩地区では海抜が3mと低いため、津波に備え、海抜が高い高速道の横を津波避難所にする対策も取られている。

このように様々な効果や役割が期待される高速道であるが、利用する側にとって一本の道路でつながっている「安心感」は何にも代えがたいものであろう。日向灘に沿うように走る東九州道は、宮崎の未来を照らしている。

阿波岐原
3月16日に開通した日向〜都農間道路。延岡市から
宮崎市までが1時間25分で移動可能になった。

 

都萬神社
高速道の東側には雄大な日向灘が開ける。運転中にも時折、海の風景が視界に入ってくる。(2014年1月撮影)

都萬神社
日向〜都農間の「耳川橋」。耳川をわたす橋として、日豊本線、国道10号と並行して走っている。

都萬神社
「寺迫ちょうちょ大橋」の主桁内部。架設したパネルは蝶型形状の薄型コンクリートパネルになっている。パネルの形状から「バタフライウェブ」と命名されたこの構造は、主桁の軽量化や施工の迅速化などの利点がある。「バタフライウェブ」を採用した橋は、世界でここが初めて。