宮崎県グラフ誌「Jaja」じゃじゃ

 

Jajaバックナンバー

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宮崎ブランドポーク

宮崎県産豚の、新しいブランド認証制度。
「安心・安全、良質」をさらにアピール。

平成25年の農林水産省統計によると、宮崎県の豚の飼養頭数は83万8300頭で、鹿児島県に次いで2番目に多い頭数をもつ。特定の品種やエサ、飼育方法にこだわって生産された「銘柄豚」と呼ばれる豚も県内には現在20種類以上あり、それぞれ個別のブランド名で販売される。県の系統豚「ハマユウ」から生産された「宮崎ハマユウポーク」もその代表的な銘柄豚の一つであるが、近年、ひとつの銘柄に限定せず、系統の枠を超えた県全体として新しいブランドづくりへ取り組む動きが始まっている。それが「宮崎ブランドポーク」の認証制度だ。

県内で生産された豚が「宮崎ブランドポーク」の認証を受けるには、いくつかの基準をクリアしなければならない。まず「宮崎ハマユウポーク」の時と同様、肉質および脂肪の質が良好で、日本食肉格付協会の格付けで「中」以上のものであること。さらに生産履歴の記帳や飼養衛生管理基準の遵守が確認できること、指定の食肉処理場で処理されたものなどの要件がある。これらの要件を満たしたうえで、品質管理、検査体制が整っており、みやざきブランド推進本部から産地認定を受けた県内のJAなどの生産者組織が、ブランド認証の申請をした生産者に対して認証を与える仕組みだ。平成25年10月にはJA児湯、JA尾鈴、JA西都の3組織が産地認定を受け、この地域で生産された豚約10万頭が「宮崎ブランドポーク」として認証された。これらの豚肉は今後「宮崎ブランドポーク+個別のブランド名」の組み合わせで表示され、店頭に並ぶことになる。

宮崎には、米や甘藷、麦などをエサに与え、水遣りや衛生面にも細心の注意を行い、生産者が愛情を込めて育てた豚が数多くある。それぞれに特長をもつ「宮崎ブランドポーク」をぜひ味わってほしい。