宮崎県グラフ誌「Jaja」じゃじゃ

 

Jajaバックナンバー

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みやざきの港

優れた地理的特性を有する
東九州の物流拠点として発展を続ける。

細島港
細島港。古くから利用されてきた商業港地区と、その北方約1kmの位置に新しく建設された工業港地区からなる

外部からの船が入港しやすく、荷物を積み降ろした後もトラックの移動がしやすい。つまり「入りやすくて、動きやすい港」。宮崎県の港の特徴を挙げると、このような表現になるだろう。

太平洋に直接面しているので短時間で入港でき、九州の中で首都圏、中部圏に最も近く、関西圏にもアクセスしやすい上、国内と東アジアを結ぶ航路の途中にあるという地理的特性を持つ。その立地の良さは、東九州の物流拠点と呼ぶのにふさわしい条件を備えている。

九州を扇の形に例えたときに要の部分に位置するのが、日向市の細島港だ。1951年に国が海上輸送網の拠点と定める「重要港湾」に宮崎県で初めて指定され、2010年には国が重要港湾の中から、さらに重点的に投資すると判断した「重点港湾」に選定された。韓国、中国、神戸への定期コンテナ航路が就航し、平成25年のコンテナ貨物取扱量は過去最高を記録した。

県にはこのほか、定期RORO船や韓国、神戸とのコンテナ船が就航し、県南地域の物流拠点となっている日南市の油津港、さらに神戸港を結ぶカーフェリーや定期RORO船が就航し、県全体の港湾取扱貨物量の五割強を扱う宮崎港の2つの重要港湾があり、細島港と合わせて宮崎県の海上物流の中核を担っている。

細島港からの定期航路ネットワーク

油津港とカーフェリー
写真左)県南地域の物流拠点として機能する日南市の油津港 写真右)宮崎港と神戸港間を運航するカーフェリー