掲載開始日:2023年10月24日更新日:2023年10月24日
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東臼杵地域の北西に位置する諸塚村立岩集落には、村内で生産されるおいしい食材を使って加工品を作る食品加工グループがあります。
その中から、今回は諸塚村で生産された椎茸を活用して、加工品を作るグループを紹介します。
「何かを始めたい!やるなら、諸塚村特産の椎茸を活用したい!」と思ったことがきっかけで立ち上げた食品加工グループの名前は、『どんぐりハウス』。
平成8年に誕生しました。
もちろん、名前の由来は椎茸からきています。
『どんぐりの木を使って椎茸を栽培することができる』ことから、どんぐりハウスと名付けられました。
現在(令和5年10月現在)は、3名で製造を行なっています。
長年人気の高い椎茸寿し(たけのこ寿し入り)を始め、椎茸をまるごと使った原木椎茸ハンバーグや煮しめなどを作っています。
どんぐりハウス設立当初から作られている椎茸寿し。
1パックに、椎茸寿し3貫とたけのこ寿し2貫が入っています。
購入した方からは、「本当においしい!」というお褒めの言葉をたくさんいただくそう。
どんぐりハウスで作られる加工品の中でも長年愛され続けている椎茸寿しとたけのこ寿しの製造の様子を紹介します。
椎茸寿し
たけのこ寿し
椎茸を使った特産品を作ろうと検討していた頃、延岡市のお寿司屋さんで椎茸寿しが作られていたことを知り、どんぐりハウスの皆さんは、作り方を習うため延岡市まで通いました。
作り方を習得し、味付けなどはアレンジを加えながら、試行錯誤を重ねた結果、「これだ!」と思う味のお寿司が出来上がり、商品化することになりました。
椎茸寿しは、毎週木曜日に立岩集落で暮らす加工グループのメンバーが集まり、愛情を込めて1つ1つ手作りしています。
原木から採れた椎茸を秘伝のタレに一晩漬け込んだ後、スライスし、棚田で育った掛け干しのお米にワサビをつけて握り、最後にのりで巻いて完成。
椎茸寿しのお味は…?
秘伝のタレの味が染みこんだ椎茸やたけのこは、タレの味が抜群においしいだけでなく、歯ごたえもあり、一度食べるとまたすぐに食べたくなるほどクセになるおいしさです。
寿しの形を作る様子
たけのこをのせ、寿しの形を整える様子
以前は、どんぐりハウスのメンバーが作った米や野菜などの食材を持ち寄り、せんべいやシュウマイなどを作っていたこともありました。みんなで集まって、いろいろな知恵を出し合いながら、新しいものを作っていくことは張り合いがあり、とても楽しかったです。
最大10名程いたメンバーも、今では人数が少なくなり、いろいろなものを作ることは難しくなってきていますが、長年愛されている椎茸寿しなどはこれからも作り続けていきながら、この味を受け継いでくれる後継者が見つかれば良いなと思います。
どんぐりハウスの皆さん
今回、紹介した椎茸寿しは毎週金曜日にのみ販売されています。
販売先は、諸塚村特産品販売所『もろっこはうす』。
もろっこはうすは、わが子のように育てた諸塚の物産『もろっこ』たちが集まる直売所。
椎茸寿しのほかにも、諸塚村内の食品加工グループが作る味噌やなば(椎茸)ハンバーグ、椎茸ドレッシングなどが販売されています。
諸塚村のふるさとの味を求めて、ぜひ『もろっこはうす』にお越しください。
『もろっこはうす』外観
宮崎県東臼杵農林振興局
〒882-0872
宮崎県延岡市愛宕町2-15
電話番号:0982-32-6134
ファクス番号:0982-32-6139
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