掲載開始日:2022年8月10日更新日:2022年8月10日

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宮崎県知事定例記者会見(2022年7月12日)

項目

配布資料

発表事項(知事発言)

安倍元首相の御逝去について

見で内容に触れます前に私から一言申し上げます。
る7月8日、安倍元首相が、奈良県内で選挙応援演説中に銃撃され、お亡くなりになりました。謹んで心より御冥福をお祈り申し上げます。
然の一報に大変な衝撃を受けて、私もちょうど一報が入ったときは東京に向けて出発する直前でありましたが、途中様々な情報を入手しながら、何とか命だけはという思いで状況推移しておりましたが、残念ながらお亡くなりになり、極めて残念なことと受け止めたところであります。
治国家でありますこの日本で、しかも民主主義の根幹と言えます「選挙」の最中にこのような蛮行が行われたことに、強い憤りを覚えているところであります。
倍元首相におかれましては、憲政史上最長となります8年8カ月にわたり内閣総理大臣を務めておられました。国際社会において様々な各国のリーダーとの信頼関係を築き、極めて重要な役割を果たされた。地球儀を俯瞰する外交を展開され、以前は日本の首相というのは毎年のように交代するというようなことが言われる中で、しっかりと日本の政治的リーダーとして国際社会において存在感を発揮して、重要な役割を果たされたという思いがいたしております。
た、本県にとりましても、特に私が安倍元首相と最後にお会いしましたのは平成31年の4月、当時、江藤拓代議士が総理補佐官を務めておられまして、輸出促進などの担当をしておられたという関係から、宮崎牛と宮崎キャビアの輸出に向けた報告をということで、県内の生産者の方々とともに官邸を訪問して試食をしていただき、また様々な意見交換を行なったのが最後でありました。試食をしていただいたときには、宮崎牛なども「大変深みのある味わい、すばらしい、おいしい」というコメントをいただいて、宮崎牛とキャビアですから、ジューシーという表現はなかったわけでありますが、輸出に向けた取組に高く評価をいただいた。生産者の皆さんには直接声をかけていただいたということで、大変励みになったということを伺いました。その後には、マンゴーの生産農家も訪問されたというようなこともあったところであります。
た、霧島連山・硫黄山噴火の影響で、米の作付ができなかったえびの市の地元関係者に激励をいただいたようなこともありましたし、一緒に子牛の競り市にも参加いただいた、そして激励をいただいた、そのようなことも思い出されます。
た、伊勢志摩サミットなどで宮崎牛だとか宮崎キャビアも使っていただいた。海外の公館でのレセプションで宮崎牛を使っていただいたりということで、県産品の海外に向けての販路拡大、さらには様々な取組を後押しいただいたということも思い出されるところであります。
謝の念とともに、そのような御指導いただいたことが思い出されるところでありまして、改めて、御功績に心から敬意を表しますとともに、謹んで御冥福をお祈り申し上げるものであります。
お、本日午後から、県庁本館の正面玄関と県民室に、一般の皆様向けの記帳所を設置することといたしました。プレスリリースを配付しておりますので、詳しくはそちらを御覧いただければと思います。

宮崎県人会世界大会キャッチコピーの制定及びロゴマークの募集について

例会見での発表項目、コロナの報告も含めて少し盛りだくさんになりますので、簡潔に進めてまいりたいと考えております。少し先を見据えた取組を何点か御報告申し上げます。
1点目、「宮崎県人会世界大会」、これは来年開催を予定しております。そのキャッチコピーを制定したことと、ロゴマークを募集することの発表であります。
めてこのような県人会の世界大会を開催します。高齢化、世代交代ということで、国内外の県人会では、本県とのつながりが薄れていくことが懸念されます。何とかその活動も活発化させたい、そして本県とのつながりをより太いものにしていきたいといった声も受ける中で、初めてこのような取組を予定するものです。
内には15の県人会、海外には19の県人会があり、来年は置県140年となる節目に当たります。そこに合わせて、資料のとおり来年の10月27日から29日という日程で予定しております。今年11月に実行委員会を発足予定であります。
々な準備を進めますが、キャッチコピーを国内外の県人会会員に募集を行い、応募があった46の作品の中から、ハワイの宮崎県人会、山本リノ春花さんの作品「つながろうひなたでつなげよう世界へ」に決定したところです。海外で暮らす宮崎県人にとりまして、ふるさと宮崎との「つながり」が大切だということ、また、今回の大会におきまして、「日本のひなた」宮崎県に多くの県人が集まることで、たくさんの方々との「つながり」が生まれ、世界中の宮崎県人に「つながり」が広がっていけばいいという思いが込められています。
民の皆様にも、県人会のこういう世界大会は初めてのことでもあり、どんなことをするのかという思いもあると思います。キャッチコピーを活用しながら、また、ロゴマークの制定を通じて認知を高めて、県民を挙げてお迎えをしながら、将来につながるような世界大会にすべく取り組んでまいりたいと考えております。
ゴマークの募集につきましては、資料2枚目のとおり、期間を定めて、郵送、電子メール、インターネットにより応募を求めます。最優秀賞には、資料にありますとおりの賞品も用意しております。多くの皆様の応募をお待ちしております。よろしくお願い申し上げます。

 

アジアゴルフツーリズムコンベンション(AGTC)2023の開催決定について

2点目、「アジアゴルフツーリズムコンベンション(AGTC)」の開催決定であります。
のAGTCは、2012年からアジア各国で開催されて、日本初開催になります。アジア最大のゴルフの商談会であり、本県で開催されることが決定されました。
2021年の4月にも開催を予定しておりましたところ、コロナで延期され、また今年3月もコロナのため中止になりました。いわば3度目の正直ということで、来年の3月14日から16日までの開催が決まったところです。
際ゴルフツアーオペレーター協会(IAGTO)が主催する商談会です。世界40カ国、約600名の参加を予定しています。
県は、ゴルフ王国宮崎として、韓国も含めて各国からお客様を受け入れて、強みとしてインバウンドの売り物としてもゴルフをアピールをしてきたところです。コロナの中でなかなか行き来ができない状況でありますが、先を見据える中で、日本初のこういったコンベンションを行うことで、宮崎のゴルフ環境を広く世界に向けて発信し、コロナ後のゴルフによるインバウンドの誘客に結びつけてまいりたいと考えています。AGTCについては以上であります。

 

映画監督河瀨直美氏の来県について

れから、もう1点は、資料はなくて、既に4日の時点でプレスリリースをしておりますが、映画監督の河瀨直美さんが来県されて、県内でロケをされます。
京オリンピックの公式映画などを制作された河瀨直美さんは、平成25年度から令和元年度に、「神話のふるさとみやざき」ということで、「美しき日本宮崎」を制作していただいているところであります。奈良県とのつながりの中で河瀨監督を紹介いただき、映像制作に御尽力をいただいてきたところであります。
回は、五ヶ瀬町鞍岡地区の伝統行事「ぎおんさん」の様子について、作品を制作していただきます。記紀編さん1300年記念事業について一つの区切りをつけましたが、様々な伝統行事を映像等も使って将来世代にもつないでいく、また魅力を発信していくといった取組自体はつながっていくわけであり、引き続き河瀨監督のお力もいただきながら、こういった動画制作に今後とも取り組んでまいりたいと考えております。
影した動画につきましては、「神話のふるさと宮崎」のホームページやYouTubeなどで配信をします。

 

新型コロナウイルス感染症の感染状況等について

からの発言はこれで最後になりますが、新型コロナの関係について、モニターを使いながら御報告を申し上げます。
日発表分につきましては、配付のプレスリリース資料のとおり、速報値で新規感染者数が700人以上と大きな数字になっています。前週比で400人以上、比率にして約2.5倍の増加となっております。月曜日の数字としては過去最多になっております。先ほどのコロナ対策本部会議の中でも申し上げましたが、今の感染拡大、急拡大の状況を踏まえますと、今週中にも1日の新規感染者数が1,000人を超えて、感染者数としては過去最悪の状況にも直面するのではないかという強い危機感を覚えているところであります。
規感染者数の急増によりまして、入院患者も急増しておりまして、1週間ほど前には病床使用率が10%程度でありましたが、10日時点で20.9%と倍増している状況があります。この推移でいきますと、近日中にも目安であります25%を超えると判断したことから、先ほどの対策本部会議におきまして、本日から「医療緊急警報」の発令を決定したところであります。そのことも含め、現在の感染状況、また今後の対応等につきまして、資料を使って御説明を申し上げます。
国の感染状況は、資料1ページのとおりになっておりまして、中央の図の6月下旬を見ていただきますと、人口10万人当たりで200人を超えている赤のものが全国でも3県でありましたが、直近で言いますと、一番右にありますとおり、22都府県まで拡大しております。全国的に急拡大、またこの地図を見てみましても、西高東低、特に西日本、また九州・沖縄は全県でありますが、感染が極めて厳しい状況に直面しております。
1日当たりの新規感染者数、前週との比較で見ましても、6月下旬から前週を上回る状況が続いておりまして、特に7月に入ってから感染が急拡大しています。数字の上でも、8日金曜日、10日日曜日も、その曜日としては過去最多を記録しています。この傾向でいきますと、今週にも1,000人を超えるような状況も十分あり得るのではないかと思われます。今ここに来る前に速報値で衝撃を受けましたが、島根で1,262人、愛媛でも1,000人を超える、鳥取でも432人で、全国的にもかつてない、感染者の爆発的な数字であります。
だ、後ほど御説明しますが、単に感染者数だけではなく、病床使用率との兼ね合いで対策を考えていく必要がありますが、数字の上で大変な厳しい状況が全国的にも展開しております。
近1週間10万人当たりの新規感染者数は資料3ページのとおりの状況にあります。前回御説明申し上げましたように、年明けのオミクロン株に伴う4回目の感染急拡大に直面しております。人口当たりの感染者数は391.7というのが過去最多でありますが、このままいきますと、これを超える可能性は非常に高いのではないかという懸念を抱いております。全国的にも今直面しているのを「第7波」と表現がされておるところであります。このオミクロン株、BA.5への置き換わりに伴うものと見られておるところでありますが、人口比で言うと、全国7位です。沖縄・九州が上位におり、資料に載っていないのは長崎だけだと思いますが、大変な急拡大に直面している状況です。
料4ページの圏域ごとに見ますと、人口が集中しております宮崎、都城、延岡が突出して伸びている状況、それ以外の圏域でも増加に転じていることを見ていただけると思います。
料5ページのクラスターの発生状況は、青で示しております学校・教育施設等での発生が目立っているところであります。
料6ページの年代別について、10代、10歳未満というものが突出して増加をし、その親世代である30代、40代が続き、さらには若い20代についても急上昇しているというのが年代別の分析であります。警戒すべきは高齢者層です。高齢層についても、全体の感染拡大に伴い感染者が増えており、警戒すべきポイントであると思います。
床使用率につきましても20.9%まで上昇してきています。足元では、もう少し22~23にもなっているのではないかと先ほど本部会議でも報告され、25%超えも非常に可能性が高い見込みであります。ただ、ワクチンの追加接種等も受けて、オミクロン株に伴う最初の感染拡大の状況の病床使用率とは違うところはあると思います。この790人という過去最多の新規感染者数も超えていく可能性がある中で、病床使用率につきましても、今は20%から25%台でありますが、30%、場合によっては40%と急拡大し、もともと脆弱な本県の医療提供体制への圧迫が強まることも強い懸念を持っているところです。今の段階で医療提供体制が逼迫している状況ではありませんが、この数字の推移を見ますと、そうなりかねないのが今の危機感でございます。
こを踏まえて、「医療緊急警報」を本日より当面の間、発令することを決定しました。県内の感染状況を見ましても、2地域を除いて、「赤圏域」に該当する感染急増の状況になっています。
動要請のポイントとしては3点あります。1点目は、外出・移動につきまして、混雑した場所や感染リスクの高い場所について外出・移動の自粛をお願いしたいということ。2点目は、会食時に関しまして、特に人数とか時間制限についてはこれまでと同様でありますが、高齢者や基礎疾患を有する方、医療従事者、高齢者施設等従事者については、会食はリスクが高いため、特にリスクの高い方を守る必要があるということで、家族などいつも一緒にいる身近な人とお願いしたいということ。3点目は、高齢者施設における面会では、対面の面会については制限をお願いしたいということであります。この3点が今回の医療緊急警報に伴う変更点であります。
食時における人数、時間制限を、認証店について広げないのかという御質問も想定されます。これは先ほどの対策本部会議の中で部長からも説明がありましたが、今の感染拡大の状況を分析しますと、飲食店でクラスターが続発して感染が急拡大している状況ではなく、ワクチン接種等も進んでいない若い世代の感染拡大、特に子供たちに伴うものでありますので、現時点で飲食に関する行動要請をより強めるという判断はいたさなかったということです。ただ、今後の感染動向によっては、こういったところをお願いすることもあり得ると考えておりますが、現時点で医療緊急警報に警報レベルを引き上げましたが、会食時の規制については、高齢者等のこの関係を除けば見直しは行なっておりません。
民の皆様には、全国的に県内外で感染急拡大局面にあるという緊張感を改めて持っていただきたい。資料10ページの県民の皆様へのお願いに書いてある内容自体に変更があるわけではありません。基本的に守っていただくべきことを書いております。特にオミクロンBA.2、感染力が強いと言われておりますので、少しでも体調に異変がある場合は、早目に医療機関を受診していただく、早目に検査をしていただくということです。このような状況だからこそ、早目早目にチェックをしていただいて、より広げないということへの御協力をお願いしたいと考えております。また、ワクチンについても、追加接種、積極的な検討をお願いしたいと考えております。
療提供体制を確保することは重要な課題でありますので、水際対策、高齢者施設等における抗原検査キットの追加配布によりまして、リスクの高いところをしっかり守っていく、チェック体制を強化していきます。無料検査体制を継続するとともに、経口治療薬の処方体制の拡充なども図ってまいります。
クチンの追加接種の状況、資料12ページのとおりとなっております。30代以下の接種率が依然低い状況があります。ぜひこのような状況を踏まえて、3回目の接種を済ませていない方は検討をお願いしたいと考えております。
町村ごとの状況、資料13ページのとおりとなっております。特に進んでいないのは、表に記載のとおりの12歳から39歳です。日之影などは9割にいっていますが、大体5割程度にとどまっているのが若い世代です。
町村においても金曜等の夜間接種なども取り組んでいただいております。現時点で10の市町村で夜間接種に取り組んでいただいております。小児の接種機会の確保ということで、接種の機会が少ない地域、町村等にも、夏休みの期間中にワクチンバスを派遣する準備を県で進めているところです。それから、国内で製造されたノババックスのワクチンの接種医療機関についても確保することで取り組んでおります。こういった夜間接種、小児の接種機会、国内製造ワクチンの確保といったサポート体制を強化してまいりますので、ぜひ積極的な接種の検討をお願い申し上げます。
齢者、基礎疾患を有する方の4回目の接種について、3回目までの接種状況を踏まえると、7月、8月が4回目接種のピークになると見込んでいます。ただ、BA.5の背景を有する今回の感染が急拡大しておりますので、これが間に合わないという危機感を持つ中で、先ほどの高齢者施設等への対策を強化するところです。先日、日隈副知事も4回目接種を行いましたが、4回目接種の順番が来られた方は、ぜひ早目早目に接種を受けていただきたいと考えております。
健所業務を維持することも非常に重要でありまして、様々な負担軽減の取組として、ICT技術の導入、応援体制を強化し、本県の急増する中で必要な機能、重症化リスクの高い方への重点化もめり張りをつけながら、役割を果たしてまいりたいと考えております。
去2年間の状況を踏まえますと、この夏の期間に急増しているのが2年前の第2波、それから第5波でも同様に起こっています。今月末の3連休、夏休みといった本格的な人流が増える時期を踏まえて、過去の経験を勘案いたしますと、感染が急増するリスクに直面をしております。過去2年間感染急増があったということと、その発射台が高いことに警戒を持つ必要があると考えております。過去2年間と比べましても、ここまで感染急拡大をして、夏の本格的な人流が増加をする時期を迎えるというのはないことであります。夏のそういう時期を迎えるまでに可能な限り低い段階に抑えていきたいということで取組を進めてきたところでありますが、3度目の感染爆発、しかも発射台が高い中での感染急拡大の瀬戸際という危機感を持つ必要があると考えております。3連休、夏休み、感染防止対策を徹底いただきたい。帰省や旅行も予定されると思います。これまでのように、それに対する制限、県をまたいだり、どう制限するだとかいうことを行うわけではありません。これまでの知見を生かしながら、つぼを押さえた感染防止対策と社会経済活動の両立を図っていくのが今の基本方針であります。検査、早期の医療機関の受診、イベントの参画だけではなく、前後にも注意をする必要がある。イベントやいろんな会合の最中も、注意をしながらも気を緩くする瞬間に注意が必要だということ。ワクチンの積極的な検討、暑い時期に懸念されております熱中症に気をつけながら、適切なマスクの着用も非常に重要なポイントであります。昨日も夜、私もウォーキングをしましたが、随分マスクを外してジョギングやウォーキングをされている方が以前よりは増えていると感じたところであります。そういう場面では適切に外して、人混み、人と近い距離で会話をする場面では、適切に不織布マスクをつけるといっためり張りをつけるということをぜひお願いしたいと考えております。医療緊急警報を発令すること、これから夏の本格的な人流増加の時期を迎える、より感染力が強いとされるオミクロンBA.5に置き換わりが進んでいるということをぜひ総合的に受け止めていただいて、基本的な感染防止対策の徹底をお願いしたいと考えております。

からは以上であります。

質疑応答

新型コロナウイルス感染症の感染状況等について

(NHK)
日からの医療緊急警報発令について、先ほどもありましたように、今回、県外往来といった行動要請は、夏休みとか3連休についても求めていかない方針で間違いないですか。

(知事)
れまでの知見を踏まえて、ワクチンの追加接種、経口治療薬の活用ができる状況がありますので、この夏場は、闘いといいますか、状況が変わっていることをまずは御理解をいただく必要があると考えております。オミクロン株の特性等も踏まえ、様々な対策が強化されていることを考える中で、第2波のときのような、県をまたいだ行動を抑制することでの対策を講じませんが、基本的な感染防止対策の必要性に変わりはないことはぜひ御理解をいただきたいと思います。

(NHK)
ほど対策本部会議でもおっしゃっていたように、経済とのバランスや子供の教育、学びとのバランスというところを重視されていると思うのですが、そこの点についてお考えをもう一度お願いできますか。

(知事)
要なポイントだと思います。感染防止対策を徹底し、県民の健康と命を守ることも極めて重要なことでありますが、様々な対策が強化され、コロナとの闘い方の知見が積み重なる中で、過度に社会経済活動を止めてしまうことによる弊害、リスクは防いでいく必要がある。それから、子供の学びについても、しっかり考えてあげる必要があります。そこのバランスをいかにとっていくかが、今我々に問われていること、求められていることだと考えています。

(NHK)
ういった中で、現場の先生方といった現場レベルの判断というのは非常に重要になってくると思っております。その点について知事はどのようにお考えですか。

(知事)
れぞれの学校や子供の状況に応じて、先生方が判断をしていただくことも極めて重要だと考えております。強め強めの対策、どちらかというと慎重な判断に流れると思いますが、子供の成長なり学びをしっかりと支えてあげることは、先生方が肌感覚で現場の実態を一番よく分かっておられると思います。教育長が言われていたように、レベル2という基準で対応を図る中で、できる限りの成長や学びのサポートもお願いしたいと考えています。

(UMK)
供たちの接種機会の確保ということで、ワクチンバスの派遣を検討中とありますが、その目的と目指す効果を教えていただければと思います。

(薬務対策課)
児の感染が拡大しているところですが、県内の中山間地等で小児科医の不足する地域で、ワクチンが接種できる体制を整えたワクチンバスの中で接種をするという取組を今検討している状況でございます。

(UMK)
ういうことをやっていくことで、今本当に感染の現場が子供たち中心まで来たのかなと思いますが、どういう効果を知事としては望んでいかれるか、教えていただければと思います。

(知事)
クチンの接種の効果について、これまでの知見を踏まえると、様々な発症予防効果、重症化予防効果が認められるので、今後の感染のさらなる拡大を防いでいくためには、必要な方、可能な方にワクチンの接種を進めていくことが極めて重要だと考えています。働く方向けには夜間や金曜日の追加接種の機会を設けることによって、接種率の向上が図られたところであります。子供たちについても、今説明をしたような状況で、小児科医の確保等が難しい地域に、そういうサポートをすることで、子供たちのワクチン接種も、より受けやすいような体制、それを後押しするような仕組みをつくることで、さらなる感染拡大を防いでいきたいと考えております。

(MRT)
クチンバスに関して、7月後半から夏休みに入るので、検討中といっても、もう具体的に動かないと間に合わないと思っていますが、実際にいつぐらいに開始するのかと。いわゆる人口が集中している地域と、中山間地域で接種率の違いの具体的な数字が出ていれば、教えていただきたいです。

(薬務対策課)
休みが間近に迫っておりますので、急いで手続を進めているところでございまして、可能であれば7月末からスタートしたいと考えております。現在、小児接種が大人と違いまして2回までの接種になっており、1回目と2回目の間隔が3週間必要になっております。1回目と2回目、同じ市町村で2回打っていただく必要がございますので、そこを踏まえまして7月と8月の間に2回完了するようにやりたいと考えております。
町村のワクチンの接種率について、7月6日現在ですが、医師がいらっしゃる地域とか、いろんな状況によりまして、接種率が違うところです。特に、先ほど申し上げました中山間地で小児科医がいらっしゃらないところは、10%を切っているところもございますので、そういったところがし終えるように、いろんな地域にワクチンバスを派遣したいと。今手続中ですので、整い次第プレスリリースをさせていただきたいと考えております。

(宮崎日日新聞社)
ロナの感染状況についてのお考えをお尋ねします。現在の感染拡大について4回目の拡大の波が来ているということですが、2・3回目の拡大が県の対策等が効いていて、全国でも比較的低い状況にあったその反動もあって上がったというお考えも示されたと思うのですけれども、現在の拡大については、知事としてはどういった要因で今拡大が進んでいるとお考えでしょうか。,/p>

(知事)
かなかこれも分析は難しいところであります。今言われたような第2回目、第3回目の感染急拡大の時点で、全国的にはそこまでいかなかった、ただ、九州、沖縄では比較的高い感染水準が続いていた。なぜそうなんだろうかといろいろ考えてみても、なかなかそこの理由は分からないところであります。今直面しております、本県にとってオミクロン株に伴う4回目の急拡大は、全国的に言われておりますのは、より感染力が強いBA.5への置き換わりが進んでいることや、ワクチンの追加接種の効果が薄れてきた部分もあるのではないかなど、いろんな指摘がされているところであります。いろんな行動規制が緩和される中で、少し気の緩みにもつながっているんではないかという指摘もされているところであります。これが原因という確たることは言えませんが、様々な指摘がされている状況はあると思います。,/p>

(宮崎日日新聞社)
ほどの御説明にもあったとおり、7月とか夏休みとかはこの2~3年の間もずっと拡大する傾向で、今後もその先は2,000人とか過去最多を迎えるかもしれないという中で、どういった状況になればより強い要請をするとお考えなのか、もしするとすれば、どういったものを想定していらっしゃるのかお願いします。,/p>

(知事)
くまで病床使用率、医療提供体制には感染の波を受け止めることができるかどうかというところに着目をする必要があると考えております。今、医療緊急警報がそういう逼迫する状況になりかねないという強い危機感を、この段階で県民の皆様にお伝えをしたいという意味での警報であります。先ほど説明しましたように、病床使用率が3割、4割、さらには5割という状況になりますと、通常の医療にまで影響が及びかねない、まさに医療が逼迫する状況になってしまいますので、そうならないように、できる限り基本的な対策を徹底いただきたいと考えています。,/p>

(宮崎日日新聞社)
民としてできることは、特に今は経済との両立を重点的に考えているので、本当に基本的な対策に尽きる気もしますが、緊急警報を医療に関する警報に変えてしばらくたっていて、また1週間ぐらいで緊急警報に引き上げたというところで、県民への伝わり方として、知事としてはどのように危機意識の共有が図られているとお考えですか。,/p>

(知事)
前の警報の出し方と変わってきたところを繰り返し説明しておりますが、表面的な新規感染者数だけではなしに、医療への負荷の度合いに着目をするのは、県民の皆さまには分かりにくい、どうしても新規感染者等で見る傾向がおありになるのではないかと思いますし、今はほとんどが軽症、無症状で、昔ほど怖がる必要はないのではと思うような空気感を少し懸念しております。多くの方がそうであっても、リスクの高い方によっては、場合によっては命に関わる可能性があることは、以前より変わりはないので、自分のことをもちろん守りつつも、周りの方、社会全体のことを考えて協力をいただく、行動を律することが求められていまして、しっかりその必要性は様々な形でこれからも説明に努めていきたいと思います。,/p>

(宮崎日日新聞社)
の想定として、地域感染者数の増加に伴って、病床使用率等が上がった場合には、先ほども少し触れられていましたが、飲食店等へのより強い要請も想定する必要は考えていらっしゃる状況でしょうか。,/p>

(知事)
うですね。感染者が増えますと、感染の急所が、マスクを外して会話をする場面が想定される飲食の場であることに変わりはないところであります。今は認証店と非認証店でその対策の違いによって取扱いを異にしておりますが、より感染が急拡大し、社会全体でもう少し感染のブレーキをかける御協力をいただくためには、認証店であっても、そういう御協力をいただく場面が、より厳しい状況になると生じる可能性もある。これは頭の中でのシミュレーションに過ぎませんので、今後の感染動向に着目をして、しっかり分析をして判断をしてまいりたいと思いますが、いろんな選択肢の中であることには間違いありません。,/p>

(読売新聞)
食店の話が出ましたが、ジモ・ミヤ・タビとプレミアム付商品券について2つお聞きします。現時点では継続、停止はしないということでよろしいのかということと、先ほど、今後近いうちに1,000人も超える可能性があり、そうなった場合に、どこが停止する基準になってくるのか、目安になってくるのかお考えをお聞かせください。,/p>

(知事)
染者数ではなく、病床使用率、医療提供体制の逼迫度合いを考えて、通常医療も逼迫するような、影響するような、まさに救える命を救えなくなるような状況に至るときには、経済活動を後押ししてまで行うキャンペーンについては、一旦停止をすることは十分あり得るのではないかと考えております。,/p>

参議院議員選挙における投票率について

(宮崎日日新聞社)
議院選挙が終わりました。本県の投票率が47%、前回、過去最低よりは回復しましたが、それでも過去3番目の低さでした。この投票率の数字をどう受け止めたのか、低いのか、今後どういう対策が求められていくのかお考えをお聞かせください。

(知事)
回が全国でも最低であったという、極めて低い数字に強い危機感を持って、選挙管理委員会をはじめ、様々な取組、啓発に取り組んできたところであります。また、それぞれの選挙の構図や争点等も、全体の状況も影響するものではありますが、様々な努力により、一定程度改善、上昇しましたが、全国平均を下回る、しかも今言われたように、まだまだ低い数字であるところには強い危機感を持っております。参政権を行使すること、投票行動の大切さを改めてこれからも繰り返し訴えていく必要があると考えております。

(宮崎日日新聞社)
ろいろ啓発活動はやられていると思うのですが、現実それで投票率が結果的に改善されているわけではないという現状もあると思うのですが、何か工夫の余地があるとすればどういうことを考えられるのか。外国なんかでは、投票に向けた休暇を推奨する企業もあるのですが、なかなか官だけの取組では限界があるとも感じるのですが、そこのお考えはいかがでしょうか。

(知事)
日前投票などは利用が増えている状況であります。様々なそういう環境整備ということで、投票所をどこに設けるかという工夫など、いろいろできることがあって、それは確実にプラスに働いていると考えております。もっとできることはないのかと引き続き検討しながら、それに加えて、先ほど言いましたように、一人一人が投票行動の大切さを改めてかみしめていくことが、極めて今後の民主主義を考えていく上で重要なことであります。有権者が意思表示をしていくことが、足腰の強い民主主義をつくっていく上で極めて重要であると考えております。様々な社会不安が重なる中で、ますますそれぞれの意思表示をし、合意形成を図りながら、国のかじ取りを行なっていく重要性を改めて訴えていきたいと思います。

新型コロナウイルス感染症の感染状況等について

(MRT)
ほどのコロナの対策本部での話で、県教育委員会での夏休みの前倒しも柔軟に判断するといった通知になっていると思うのですけれども、前倒ししたときに、夏休みを早く切り上げることも含め学校側が柔軟に判断するのでしょうか。

(知事)
数を確保する必要がありますので、コロナの感染状況を踏まえながら前倒しで夏休みということをした場合に、そこの学校の判断で、夏休み期間については前倒しで切り上げるということもあるのではないかと考えております。

(教育政策課)
間については前倒しと、あと授業日数は確保する必要がありますので、例えばオンラインであるとか、そういった形での確保も考えられます。

(NHK)
上で知事定例記者会見を終了します。

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