掲載開始日:2023年3月3日更新日:2023年3月3日

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宮崎県知事定例記者会見(2023年2月14日)

項目

配布資料

発表事項(知事発言)

【宮崎県台湾トップセールスについて】

から何点かご報告いたします。

まず1点目は台湾のトップセールスということで、先日1月31日から2月2日にかけて、台湾を訪問してまいりました。概要はペーパーに整理しているとおりでありますが、私自身、海外への出張が令和元年12月に台湾を訪問して以来、3年2ヶ月ぶりの訪問となりました。コロナの水際規制の緩和以降初めて、県議会や経済団体とともに参ったということで、主な用務としまして、やはり台湾との定期便の早期の再開を目指した要望活動、県産品のPR、県の様々な観光地も含めて魅力の発信、それから関係団体との関係構築というところであろうかと思います。

ざっと4の訪問結果の項目を触れますと、桃園市は本県と友好交流協定を結んでおりますが、市長が交代されたということで初めて訪問して、今後も引き続き交流を行っていくことを市長とも確認したところであります。

台湾日本関係協会は向こうにおける外務省的な窓口です。

それから台湾交通部観光局も訪問して、それぞれ意見交換を行いました。台湾交通部観光局は我々から見るとアウトバウンドを、台湾への訪問客を増やしていく取組みを進めようとされている組織でありますが、「台湾観光貢献賞」を受賞したということでありまして、それについてのお礼なり意見交換でありました。これについては、私の訪問直後に入れ替わるように永山副知事が授賞式に出席したところであります。台湾の観光振興に貢献のあった台湾内外の企業団体等に対して授与される賞でありまして、本県の場合、平成30年度から実施しております「台湾への修学旅行プロデュース」で、高校生が台湾のことを調べて修学旅行を企画し、そして実際にモニターとして体験してもらうと。コロナの中で制約がある状況ではありますが、そうした取組みを評価いただいたところもございます。

チャイナエアラインでは、謝会長や高社長とお会いしました。高社長は初めて会いますが、謝会長は社長時代、またそれ以前の担当者の時代からお会いしている方であります。そういう人脈等も使いながら要望活動を行なったところであります。やはり機材やパイロット、それから地上スタッフが不足していると。年末に副知事や議長が行なったときにも、そのようなお話があったところでありますが、まずはチャーター便運航を積み重ねながら定期便再開につなげていこうというお互いの方向性、それから置かれた状況を確認したということでございます。

5にありますリージェント台北というホテルとの合同プレスイベントでは、45社から取材いただいたところであります。2月1日から1ヶ月に渡ってホテル内のレストランで宮崎県産食材を使ったメニューを提供していただくということであります。桃園市、新竹県それぞれ友好交流協定を結んでいる地域のデパートで宮崎のフェアなどを行っているところでありまして、そういったもののPRも行ったということです。

6の台日商務交流協進会は、向こうにおける経団連のような組織であります。宮崎商工会議所が積極的に交流を今進めているところでありまして、経済界と一緒に参りました。これまでも宮崎を訪問いただいたりしておりましたが、引き続き連携を図っていきましょうということです。

それから知事招宴ということで行政、経済、観光関係者を招いていろいろな意見交換を行いました。やはり先ほど申し上げました定期便にしても、それから県産品の輸出の促進にしても、今後ともネットワークをしっかり大切にしながら進めてまいりたいという思いで交流を深めたところであります。

台湾、少し視点を大きく捉えてみますと、やはり九州全体で見ると熊本におけるTSMCの大きなプロジェクトが進行していることを中心に、経済における結びつきがますます図られることもございます。それから、今年初めて「ツール・ド・九州」という自転車のロードレースが行われます。そして台湾を参考にしながら、九州一周の自転車コースを設けようとしていることをGIANTの創業者であります羅祥安(トニー)さんともいろいろと意見交換し、九州全体として、より関係が深まっていくこともお互いに確認したところであります。本県としても様々なPRを行うわけでありますが、九州全体としての動きにもしっかりと連携を図っていき、今後さらに良い取組みを進めていきたいと考えております。

【「日本のひなた宮崎県」サウンドロゴについて】

2つ目であります。サウンドロゴを初めて作成しましたという報告であります。「日本のひなた」ということで、これまでにキャッチフレーズ、そしてロゴマークを作成して、このモニターにも映っておりますが、これは主に視覚によりアピールをしてきたところであります。サウンドロゴによる新たなアプローチとして、音楽を通じてより印象付ける、それから認知度をアップさせていきます。子どもでありますとか、外国の方にも届きやすいサウンドロゴであります。よく目に触れたり耳にするのは、テレビのCMなどで一番最後に企業の名前とともに一定のメロディーが流れたりするイメージであります。制作者は串間市出身でみやざき大使をお願いしておりますシンガーソングライターの井手綾香さんであります。決定過程は、コンセプトであるロゴマークを踏まえた上で、複数案を提示いただき、関係者で議論して決めたということであります。4秒のロングバージョンと2秒のショートバージョンの2つのパターンを作っていただいたということで、VTRを見ていただけますでしょうか。

<動画>宮崎県串間市出身、みやざき大使の井手綾香です。宮崎の温かさをイメージして、宮崎県のサウンドロゴを制作しました。それではお聴きください。

♪にっぽんのひなたみやざきけん♪♪ひなたみやざき♪<動画終わり>

こんな感じであります。ロングバージョンなど雄大に包み込むゆったりとした温かさだとか、優しさが表れているのかなということで、ロゴマークだけではなく、やはりこの音楽と合わせることによって、より印象に残っていくことを目指していきたいと思います。

活用方法としては、県庁にかかってきた電話の保留音であったり、テレビやラジオの県政番組などで活用するとか、県が作成する動画などに使用すると。それに加えてロゴマークも同様でありますが、一般の方にもフリーの素材として使っていただき、今後、本県のプロモーションに積極的に活用していきたいという報告であります。

【アジアゴルフツーリズムコンベンション(AGTC)2023の開催について】

それから3点目であります。アジアゴルフツーリズムコンベンションの開催ということで、これまでもご報告しておりますが、来月開催されるものが近づいてまいりましたので、概要についてご説明します。3日間にわたって約40カ国300名の方が宮崎に集まって、これは日本で初めての開催となるわけですが、アジア最大のゴルフ商談会が行われるということで、ゴルフツーリズムに関する商談会でありますとか、県内のゴルフ環境の視察などが行われるということであります。参加国として、バイヤー、旅行会社が31カ国から約130名。そしてセラー、ゴルフ場やホテルなどになりますが、これが15カ国から約170名ということで、重複を除くと39カ国から約300名が参加ということになります。

4に行程をつけております。3月11日から13日は、大会前の県内の視察ツアーは、ファムツアーって言うんですかね、ファミリアライゼーション、慣れ親しんでいただくという意味のツアーを行うことと、14日からスタートするウェルカムパーティー、開会式等です。基本的に商談会自体はクローズで行われますので、一般の方が入場できるものではありません。マスコミの皆様には、実行委員会から取材パスを発行して、時間と場所を指定した上で取材をお願いできればと考えております。手続き等については、改めてご案内させていただきます。

大事なことは、ゴルフがスポーツランドみやざきとしても一つの大きな柱であります。海外からの誘客という面でも、台湾にしても、韓国にしても、大きな武器といいますか、我々としては売りでもあると考えているところでありまして、これをきっかけに本県のゴルフ環境を世界に向けても、発信していきたいと考えておりますし、このバイヤーやセラーのそれぞれの国を見ると、なかなかこういう国から宮崎を訪れていただく機会はそうそうないんではないかなと思っておりますが、そういう人たちに宮崎のことを知っていただくという意味でも、宮崎のことをアピールするという意味でも、貴重な機会になるのかなと。ゴルフツーリズムの振興、さらには宮崎の魅力の海外への発信の機会にもしてまいりたいと考えております。

【G7宮崎農業大臣会合について】

また4つ目であります。同様になりますが、G7の宮崎農業大臣会合にかかる広報ポスター等の完成のご報告であります。いよいよあと67日となったところであります。これから徐々に様々な周知、機運醸成等に取り組んでいきたいということで、ポスターをモニターにありますように3種類作成したところであります。「広報デザイン」によるものが2種類です。会合100日前に合わせて、左右にある日本語版、英語版になります。それから真ん中は「ふるさと自慢」をテーマに、小中高校生から募集した絵画・ポスターコンクールの最優秀作品である佐土原高校2年の寺薗珠亜さんの作品をベースにしたポスターになります。このポスター、それから真ん中のデザインを基にクリアファイルなどを作って、そうしたポスター・クリアファイルを小中学生向けの教育素材に使用していきたいということです。今回特にやはり大臣会合が行われることを将来につなげていくために子どもたちにもしっかりと会合について伝えていき、そしてまた参画してもらうために高校生もいろいろと準備しているところであります。この寺薗さんのポスターはいかにも宮崎だなと思えるものですが、見た人が明るい気持ちになったり、宮崎の魅力を知ることにつながればという思いで制作していただいたということであります。

続いてテレビCMを用意しております。

<動画>見つめ直そう、わたしたちの食と農。みらいにみのりを、みやざきから。G7宮崎農業大臣会合。<動画終わり>

こういったCMを流して、徐々に県民の皆様の認知であったり機運を醸成していこうということであります。「未来」はやはり印象的なワードとしてあるわけですが、食なり農業を未来へつなげていくということです。改めて食と農を見つめ直していくというメッセージをCMにしたところであります。ポスターとかテレビCM、さらには懸垂幕、横断幕、カウントダウンボードは既に設置しております。開催本体の運営に向けてしっかりと準備するということでありますが、機運を高めていく、周知をすることも大変重要だという思いでのポスター、CMとそれに加えてG7の宮崎広報PR大使を木村つづくさんに委嘱するということで、明日の午後、委嘱式を行います。延岡市出身の木村さんは、今テレビ・ラジオ等で活躍されておりますが、農業従事者との関わり、またご自身もいろんな実践等も行われているということでありまして、木村さんを大使にというのは県民の皆様に身近な言葉で伝えていただき、このG7大臣会合というと何かちょっと遠いもののように感じてしまいがちでありますが、とても大事なテーマが宮崎で議論されることを、より親しみを持って受け止めていただくために、木村さんにそういう役割をお願いしたいということで、先ほどのCMのナレーションも木村さんにお願いをしておりますし、今後開催されるシンポジウムの司会なども行うということでございます。しっかりレガシーを残すことができるよう、取り組んでいきたいと考えております。

私から冒頭以上です。

質疑応答

【G7宮崎農業大臣会合について】

(NHK)
G7の広報デザインポスターについて、先ほども少しありましたけれど、デザインとして太陽とか海とか込められた思いをもう一度伺えますでしょうか。

(知事)
まさに太陽、緑、海にしても、それから豊かな大地が、ビジュアルとしてわかりやすく、また明るく表現されているのかなと思います。今、この右側のデザインは、私の4期目に就任した挨拶周り用の名刺として使っているところでありますが、いかにも宮崎らしい明るいイメージが表れているのかなと思います。

(NHK)
これは開催100日前に広報デザインとして公表したものですが、それをポスターにしたということですか。

(知事)
はい、カウントダウンボードも今、このデザインで県庁前に置いております。

(NHK)
発表事項について質問ありましたらお願いいたします。

【アジアゴルフツーリズムコンベンション(AGTC)2023の開催について】

(宮崎日日新聞社)
アジアゴルフツーリズムコンベンションですが、詳細はまた後日発表ということですが、知事が参加されるタイミングで決まっているものがあれば教えてください。ゴルフトーナメントもありますけれども、いかがでしょうか。

(知事)
開会式だとか共同会見、それからフェアウェルパーティーを予定しておりますが、担当から詳しく話をしてもらった方がいいですね。

(観光推進課)
AGTCにつきまして、知事の役割でございますけれども、3月14日にウェルカムパーティーに出席しまして、鏡割り、挨拶を行う予定になっております。また、翌日3月15日に開会式がございますので、開会式でホストタウンとしての挨拶を行います。その後に共同記者会見を設定しておりますので、そこに出席し、取材対応します。現時点ではそうした予定になっております。

(知事)
コロナで中止になったり延期になったりでありますが、ようやく開催できること大変うれしく思っております。

【宮崎県台湾トップセールスについて】

(宮崎日日新聞社)
先ほどの台湾訪問のときのお話でTSMCの話題が続いてましたけども、熊本に工場を建設中ということです。知事ご自身が考えることでかまわないんですけども、なぜ熊本県を選んだのかというお考え、分析、それと今2ヶ所目の建設を模索しているというお話もありますけども、九州全体でそういった効果を波及させようというお考えがあると思うんですが、そのものが宮崎にあればそれに越したことはないということもあると思うんです。そういったことを含めて、なぜ熊本だったのかという知事の分析を。

(知事)
もともとソニーの工場があってそれをベースにしながら今回の開発に至ったということで、熊本のプロジェクトというより国家的プロジェクトと認識しております。そういう用地があったこと、そして元々やはり工場があったのは、水の利用なり土地であったり人材の確保であったり、いろいろな背景があったのかなと思います。

(宮崎日日新聞社)
それを踏まえると、宮崎にチャンスはどれくらいあると思っていますか。

(知事)
チャンスと言われますと。

(宮崎日日新聞社)
そういった工場を誘致する、立地するという条件です。どれくらいチャンスとしてあると思いますか。

(知事)
熊本に立地する経緯なり状況が違うわけですが、今、第2工場もという報道がされているところであって、今回の訪台ではぜひ隣県の宮崎でもという話はしましたが、交通需要も含めて、それからやはりリスク分散も考えられるのではないかなと思いますが、動向は注視していきたいと考えております。これまでも申し上げておりますように、TSMCの整備効果をより広く隣県も含めて受けることができるようにしていく必要があると思います。

(宮崎日日新聞社)
台湾のトップセールスの部分の、チャイナエアラインとのお話。取材もしたんですけれども、まずはチャーター便から、国際定期便に。向こうも再開のイメージがないわけじゃないっていうことだったんですが、とはいえなかなかこう一足飛びには行きそうにないなという雰囲気がするんですけれども、チャイナエアラインから宮崎に対して求められているものはどういうものだと認識していて、そこに向けて何か県として手を打っていくどういうイメージを持っていらっしゃるのかお聞かせください。

(知事)
コロナ前でいきますと、需要自体はちょうど週2便が週3便へ増便が決まるというようなところで、コロナになって、そこは実現しなかったところでありますが、観光地なり訪問地としての一定の需要はあると考えております。今の段階ではコロナ後の再開に向けては、さっき言いましたような地上スタッフの確保、それから入管等の受入れ体制の課題、これは国に要望して、しっかり整えていただくこととしておりますが、チャイナエアラインとしてはそういったところが関心事項としてあろうかと考えております。それから徐々に再開していく上では、コロナ前もそうでありましたけれど、一つの県だけで行き来が終わるわけではなしに、例えば宮崎イン鹿児島アウトのような形で、九州であったり地域を周遊する設定が考えられるということですが。当面、再開に向けて徐々にというときには福岡と他の地域を考えているとのことです。福岡イン他の地域アウト、他の地域イン福岡アウト、そう考えたときにやはり新幹線が通っている熊本や鹿児島はアドバンテージを持っている状況ではあります。ただ、我々としては南九州一帯として考えてほしいとアピールして、鹿児島に入るタイミングでしっかりと宮崎にも入れてほしいと意見交換しております。

(宮崎日日新聞社)
先ほどのTSMCの話でも台湾とのつながりは九州強いと思うんですけど、その中で宮崎がどちらかというとちょっと今。TSMCができれば、当然台湾からの人の行き来も熊本は増えるでしょうし、先ほどの新幹線の話で鹿児島にも波及があるのかなというふうなことでいうと、どうも航空会社の優先順位として、なかなか宮崎は厳しいようにも見えるんです。そこは他県と比べると半歩・一歩遅れをとっているので、例えばアウトバウンドの部分で、宮崎県として県民を海外、台湾に押し出すような仕掛けづくりというのは必要かなと思うんですけど。

(知事)
そこは修学旅行の取り組みですね、そこは評価をいただいたところです。

(宮崎日日新聞社)
渡航する際の支援とかもされていたと思うんですけど、そういった政策を具体的に打っていく考えがあるのか聞かせてください。

(知事)
これまでもパスポート取得の支援ですとか、団体旅行の支援なども行っております。ぜひとも今後も交流を続けていきたいですし、コロナ前もインバウンドはそれなりに計算できますけれど、アウトバウンドが少ないという指摘もいただいておりましたので、それはコロナ前からの継続的な課題だと考えています。台湾は私自身も思いますけど、いろいろな海外の渡航先の中でも、言葉の面でも文化の面でも例えば食も含めて親しみやすい海外だと間違いなくそう考えております。子どもたちが最初に行く海外だとか、そういったところでも最適だと思いますので、教育旅行も含めて、それから今まで海外に行かれたことない県民の皆様が、コロナもある程度先が見えていよいよ海外にといったところでの行き先としては、台湾への誘導はしやすい渡航先かなと思っております。しっかりこれからもいろいろなプロモーションを行っていきたいと考えています。

(MRT)
先ほどの宮日さんの質問とかぶるんですけど、TSMCに関して、県として大々的に第2工場の誘致を表明するとか、そういったお気持ちはないんでしょうか。

(知事)
それが実現すればいいわけですけど、今は情報収集に努めているということであろうかと思います。

(MRT)
例えば県内の商工会とか関係団体に話をして、誘致に取り組みますと表に出すことによってアピールするとか、もしくは九州中央自動車道の早期開通を見据えて、そういった表明をすることによって機運を高めていくお気持ちはないでしょうか。

(知事)
TSMCに絡めて九州中央自動車道の早期整備はこれまでも申し上げておりますが、第2工場と絡めて九州中央自動車道は直結する話ではないのかなと思います。いずれにせよTSMCのプロジェクト自体が非常に大きなものでありますので、そういったものをいかに本県にプラスに取り込んでいくかという問題意識はずっと持ちながら取り組んでいきたいと思います。

【アジアゴルフツーリズムコンベンション(AGTC)2023の開催について】

(西日本新聞)
AGTCについてお伺いします。このコンベンションを誘致しようと思われたこれまでの経緯と、もし知事が過去に開催地に視察もなさっているようであればそういった話もご紹介ください。それと開催によってどういう効果、特に経済効果があると期待していらっしゃるのかお聞かせください。

(知事)
私は過去の開催地の視察は行っておりません。これは2018年でありますが、主催者であります国際ゴルフツアーオペレーター協会のピーター会長が本県を訪問されて、とても環境を気に入られて、どちらかと言うとピーター会長がぜひ日本でやりたい、そして宮崎でやりたいというアプローチを受ける中で、これまで開催に向けての準備を進めてきたことになります。最後の質問でありますが、やはりスポーツランドみやざきにとって、ゴルフは観光誘客を考える上でも非常に大きな強みだと考えておりますので、それを国内のみならず海外に向けても発信する貴重な機会ではないかと考えております。これまでは直行便が飛んでおります韓国からのお客様を中心に受け入れておりましたが、今回見ていただきましたように欧米豪も含めて非常に多様な海外からの誘客につなげることができればと思います。そういったところ全てから来られることにはならないでしょうが、いずれにしてもゴルフの魅力と合わせて宮崎をこういう国の方にも知っていただく貴重な機会になるのではないかなと楽しみにしております。

(NHK)
発表事項以外でご質問などお願いいたします。

【組織改正案について】

(朝日新聞)
昨日発表のあった組織改正案についてお伺いしたいんですが、事務方からの説明を伺いました。元々みやざきアピール課としてできたオールみやざき営業課が国際・経済交流課、非常にリーズナブルな理由でこういうふうに変わるというのはわかりました。ただ、みやざきアピール課は当時の東国原知事の色が大変強い感じで出来て、それで河野知事になってからオールみやざき営業課へと、東国原さんの県政を受け継ぎつつ、モディファイしたようなネーミングになって、今回の発展的拡充という説明は非常にわかったんですが、うがった見方をすると、元々東国原さんが作った課を河野知事が引き継いで、ちょっとモディファイして今度さらにフラットになったということです。知事選と絡めたうがった見方も素人考えではあるんですけれども、ネーミングについて知事は特にご意見はおっしゃらなかったとも聞いていますが、コメントがもしあればお願いします。

(知事)
大変興味深く、そういう見方もされるんだなと。そういうことは全く思っておりません。宮崎をアピールすることだとか、オール宮崎で取り組んでいくべきだというのは、名前のみならず、取組姿勢に変わりはないつもりであります。ただ、より国際関係に力を入れていく必要があるのではないか、海外の活力を取り込むというところはありますし、今であればウクライナから避難された方を受け入れるだとか、さらには外国人の技能実習生もこれからもっと増えていくだろうという中で、やはり国際関係にもっともっと力を入れていくことが様々な課題で重要視されるところを、より組織の上でも、それから課の名前の上でも反映したということになります。みやざきアピール課にしても他の様々な施策にしても、今おっしゃったように東国原県政の発展的継承と表現しておりますので、当時4年間のものを消そうという姿勢で行っているつもりはありません。今の時代に合わせて自分なりに判断して、組織も含めて、また様々な施策にも取り組んでいくと、基本的な姿勢はそういったものであります。

【鳥インフルエンザについて】

(共同通信)
インフルエンザについてお伺いします。今年度は各県で鳥インフルエンザが流行っていて、過去最多の殺処分数になっています。本県では一昨年に流行ったんですけれども、今年はそこまで他県に比べれば流行していないことについての知事の評価をまずお伺いできますでしょうか。

(知事)
やはり養鶏農家や関係者を含めた皆様に防疫に力を入れていただいて、何とか今は3つの事例にとどめていることであろうかと考えております。隣の鹿児島県は12か13だったですか、それから全国では75か76。件数としても処分羽数にしても、大変大きくなっています。厳しい状況の中でなんとか3件に踏みとどまっているのが今の状況であろうかと考えています。今後とも、やはり鳥インフルエンザを防いでいくのは非常に難しい課題でありますが、シーズンごとに警戒を強めて、本県の畜産の重要性、そして養鶏事業の重要性を考えると、畜産経営を考える上で防疫を標準装備しなければいけないという頭がありますが、毎年毎年の戦いになってくるのかなと思います。

(共同通信)
その中で、年末に茨城県知事が農林水産省に対して一度に100万羽超の殺処分があるということで、職員の方もかなり負担になっているため、事業者に負担を求めるよう防疫指針に明記するようにと要望されています。現場からは、他県にそういった考えが波及しないといいなと事業者が不安を抱いているようです。本県は口蹄疫もあって、知事も先頭に立って、防疫対策を進めてこられましたけれども、一部で事業者任せになる考えが出ているわけですが、これについてはどういうふうにお考えになっていますか。

(知事)
もちろん徹底的に防疫をしてもらうわけですが、やはり大事なことは、事業者が家畜疾病に対して安心して経営に取り組むことができると、万が一発生した場合、補償にしても、殺処分にしても関係者が力を合わせて迅速に広めていかないことが重要であろうかと考えております。事業者の責任としまして、埋却地をあらかじめ用意していただくところはありますが、作業の負担までを事業者にと考えると、経営自体に過度の負担であったり、今後の経営に非常に不安をもたらしかねないところがあろうかと考えております。もちろんどんどん大規模化しているということ、それから関連農場も含めると相当な作業量になるという問題意識はわかるわけでありますが、やはり何とか関係者が力を合わせて、場合によっては自衛隊にも協力をいただいて、防疫措置を行っているところでありまして、事業者に過度な負担にならないようにすべきとは思います。

【マスク着用の考え方の見直し及び卒業式等におけるマスク対応について】

(UMK)
マスク着用に関してお願いします。3月13日からは屋内・屋外問わずマスク着用は個人の判断でという方針が示されましたけれども、知事の受け止めと、県としての方向性について教えていただけますでしょうか。

(知事)
2類相当から5類への見直しも方向が示されましたし、マスクについても一つの頃合いとして、国として判断されたのかなと考えております。

他の国と比べても日本社会は同調圧力が強い状況の中で、やはり一定の方向性を示してコンセンサスを得ていこうというのが今回の考え方だろうと思います。ただ移行期にあたって、それから個々の事情もあろうかと思いますので、皆さん一斉に外すということではなしに、ご自身の体調だとか今後の予定も考えて、それぞれのスタンスで、つける方・つけない方と、まだら模様になるのかなと思いますが、大事なことはマスクの着脱を強いることがないようにと、国もそこを強調しておられますがそこが大事なことであろうかと思います。当面、子供たちの卒業式が今注目されて、それもいろいろあろうかと思います。進学とか就職を前にやはり自分は警戒したい、高齢の方と同居しているのでやはり絶対うつしたくないのでずっとマスクをつけていたい子どももいるでしょうし、そういう心配のない子どもたちは外すことになろうかと思いますので、それぞれの選択を尊重するということ。それから基本的なところとしては感染状況を見ながら、もうこれでマスクもいらない、感染防止対策も必要ないということではありませんので。それでなくとも3月、4月というのは人の移動が多くてこれまでは感染の拡大傾向が見られたということですから、そういう状況をよく見極めながら、一人一人が責任ある判断をしていく。そして、県も国としても感染状況に応じて適切にメッセージを発していくことが今後重要かなと考えています。

(UMK)
学校の話も出ましたけれども、宮崎県内の県立学校の卒業式が2週間ほど後にあるかなと思うんですけれども、県立高校とか県立学校はどのように対応するか決まっていますでしょうか。

(知事)
教育委員会から「県立学校の卒業式におけるマスクの取扱い等について」というペーパーが出されて、方針を示しています。それからやはりそれぞれの学校の事情に応じて判断いただくというのがありますので、一律にこうだとはならないと思います。規模だとか、会場、そしてそこに入る人数だとか、換気がどれだけとれるかとか、それを個々に判断していただくことになるんだろうと思います。

(UMK)
合わせて、県庁職員の窓口業務にあたる方々について、県として啓発していく上でマスクを外して対応するような考えはいかがですか。

(知事)
通常のオフィスワークといいますか、執務室で仕事をしているだけであれば外すこともあるんでしょうが、窓口でどう考えるのかはよく整理しなきゃいけないなと思います。今度、産業開発青年隊の修了式があって、修了生はマスクを外すわけですけど、私は修了生の前で修了証書を渡す、読む、その時自分はマスクをしていようかなとは思います。やはり感染状況であったり、その場の状況であったり、そこに応じて考えていくことであろうかと思います。県庁の窓口、そういう役所の窓口もそうですし、いろいろなお店だとかホテルだとか、そういったところの窓口の方がどう対応されるかというのは、なかなか悩ましいことだろうと思いますが、業種ごとのガイドラインが定められるようでありまして、それに従って当面は運用していくことになるのではないかなと思います。どちらもいらっしゃると思うんですね。「もうマスクを外したい」という方もおられれば、いろいろな不安を抱えた方もおられることを踏まえて、それぞれの場面でどう判断するか問われているのだろうと思います。

【WBC侍ジャパン宮崎合宿について】

(UMK)
ジャパンの宮崎キャンプまで残り3日となりましたけれども、入場整理券も予定枚数に達したという情報もありますし、県として侍ジャパンの宮崎キャンプの機会をどう生かしていきたいか改めてお聞かせいただけますでしょうか。

(知事)
大変注目度も高く、観覧であったり、試合の入場整理券も完売という状況で、大変うれしいことだと考えております。我々としてはしっかり受入体制を整えて、混乱やトラブルのないようにキャンプの目的を達することができるようにサポートしていくことであろうかと思います。交通であったり受け入れについてはこれまでの教訓を踏まえて、駐車整理券の発行により数をコントロールすることで混乱を防ごうとしているところであります。それから全国の、場合によっては世界も含めて注目が集まるこの大会、そして事前合宿になりますので、宮崎の魅力発信の機会として歓迎セレモニーなどで県産品の贈呈なども行うところでありますが、ぜひ発信の機会としても我々として活用といいますか、取り組むことができればと考えています。

【マスク着用の考え方の見直し及び卒業式等におけるマスク対応について】

(NHK)
マスクの話で少し確認させてください。先ほど、学校だったり個別の事情に合わせて行うというお話がありましたが、国の方針として基本的にマスクをしないという方針があり、その上でなのか。それともそれとは別に基本的にマスクしないというものがあった上で、最終的に任せるのか、学校に合わせて対応してくださいということなのか、それとも前段は特に無くなのかの確認です。

(知事)
基本的に国の方針の上で、各学校によって事情は異なります。卒業生の人数だとか、それから体育館であるか、会場の広さ、換気がどれだけ取れるかだとか。今回、保護者の方の参加も認められるといいますか、それも含めてですけど、保護者がどれぐらい人数がいるのか、全体のキャパシティを考えてといったところだろうと思います。それを踏まえてそれぞれの学校においての判断になるかと思います。

(NHK)
マスクを外すこと自体については、卒業式に関わらず3月13日から一般的に世間ではマスクを外せるようになるんじゃないかという温度等あると思うんですけど、一方で、やはり学校については、卒業式では特例的に外すことが認められる形で、対応自体は4月1日から変わる感じだと思います。詳細はまだ決まっておらず、国の話なので県としてどうこうというのはなかなか難しいと思うんですけど、これまでも続いてきた一般の大人たちへの対応と子どもたちの対応の違いが、またここでも出てくるのかなと思っています。要するに3月13日以降は、親御さんはマスクをせずに会社に行けて、子どもたちはマスクをして学校に行くみたいなことは、これまでも続いてきたことだと思うんですが、これについて知事はどのようにお考えでしょうか。

(知事)
それは学校の現場を踏まえた上での国としての方針かなと思います。卒業生は別とすると、在校生は、3月13日というタイミングは、まだ授業なり学年が続いている状況ですので、その途中でというよりも、年度が変わったときに、学年が変わったときに対応をスタートするということであろうかなと思います。それは何か不自由を特に強いるということではなしに、学校における切り替わりのタイミングに合わせたたんだろうなと思います。

【国民スポーツ大会について】

(宮崎日日新聞社)
組織改正案の中で国スポに向けた競技力向上の担当が知事部局に移管されるということで、県を挙げて官民連携で競技力向上、底上げを図ろうという意思の表れではないかなと思うんですけれども、国体に向けて、天皇杯の獲得を見据えてということになると思うんですが、改めて天皇杯を目指すことに変わりないのかということと、国スポの課題として大都市を抱える自治体と、宮崎みたいな地方の自治体とだと、かなり体力的にも格差があるということで、東京と同じ舞台で戦うにはかなり無理もしなきゃいけないのかなという課題はあると思うんです。そういった中で来年度から県を挙げて天皇杯獲得を目指すという中で、知事はトップとして、県内の企業であったりとか市町村であったりとか、どういった役割を果たして、どういうことを訴えていくお考えが現時点であるのかお聞かせください。

(知事)
言われたように、多くの企業なりスポーツ選手が在籍している大都市を抱えるところと比べると、天皇杯に向けてのハードルは、本県のような地方の県では非常に高いものがまずあります。でも、だからこそ、こうした国民スポーツ大会のようなときに競技力の向上を図っていき、それをその後のスポーツの振興につなげていくという、その頑張りが将来につながっていくという面では、とても意義深いことであろうかと考えております。以前も申し上げましたけど、私が以前勤めておりました埼玉県庁は大体毎回1桁ぐらいの順位ですから、頑張ると言っても本当にほんのちょっとといいますか、そこが目指す場合のハードルの高さとは全く違ってこようかと思います。我々としては緊張感を持ちながら、より競技力の向上を図っていきます。今回の組織改正では、どうしても本県の場合は少年スポーツ、学校スポーツとの関わりが強いということで教育委員会に基本はおいているわけですが、それ以外にも枠を広げて、青年スポーツも含めて企業の協力も得ながら、より競技力の向上を図っていき、全庁的な連携体制により企業等との連携を図っていくという意味で知事部局に課を設置するところであります。これまでの状況を見ておりますと、栃木もたしか天皇杯を目指していて獲れませんでした。ああいう県でも獲れなかったというのは、やはりますます厳しさが増しているのかなと考えておりますが、高い目標を設定して取り組むことが確実に本県のスポーツ振興であったり、健康作りも含めて、プラスの効果につながっていくとポジティブに、前向きに捉えてしっかり力を入れていきたいと考えています。

(宮崎日日新聞社)
成年の選手が弱いということで、県内で高校生であったりとか、そういった選手が県外に流出しないように、例えば県内の企業に就職してもらって、そこで競技を続けてもらうという考えがあると思うんですけども、具体的に企業側に対して知事が呼びかけるとか、お願いするとか、要望するとか、そういったお考えは現時点でありますでしょうか。

(知事)
、既に呼び掛けています。やはり今おっしゃったことは大事だと思います。それぞれの企業が様々なスポーツ選手を雇用していただく、場合によってはチームを作っていただくところが確実に競技力の向上になりますので、これは行政だけでということではなしに、競技力向上委員会を副知事がやっておりますが、企業に働きかけをしているところです。

(宮崎日日新聞社)
例えば知事がトップとして大げさかもしれないですが声明を出すとか、来年度からフェーズが変わるタイミングを見据えて、そういった形で呼びかけなどは考えていませんか。

(知事)
それはご指摘を受け止めて、これまでも天皇杯を目指しますということは申し上げております。そのために今までいろいろな段取りをしてきましたので、今回、いよいよ組織も変わるというタイミングで、実行委員会といいますか全体会議のような場面もありますので、そこで改めて強く方向性を示すというのはあるかなと思います。ご指摘ありがとうございます。

【WBC侍ジャパン宮崎合宿について】

(宮崎日日新聞社)
WBCの件で、大谷選手が宮崎のキャンプには来ないかなという見られ方がされていますけれども、知事は選挙のときも「大谷選手が来るということで、ワクワクするじゃないか」とおっしゃっていましたけども、大谷選手がどうやら来られないという状況に関する受け止めをお聞かせください。

(知事)
残念に思いますね。例えば試合に出られなくても練習には参加するとか、そういうことはできませんかねと栗山監督にご挨拶に行ったときもお話したところでありますが、やはりメジャーにはメジャーのいろいろなルールがあり、シーズンに向けてのいろいろな準備等の事情もあるということで、実際の参加はダルビッシュ選手だけになるかなというところであります。あれだけ栗山監督のラブコールがあって、宮崎合宿から行きたいと大谷選手も言っておられて、「宮崎の美味しいところも知っていますよ」みたいな話があり、大変期待も膨らんだところではありますが、来ないから残念だというだけではなしに、いずれにせよ大きな世界一という目標に向けたところには、いずれどこかのタイミングで入っていただくわけですし、そのベースがまずは宮崎で築かれていくところを我々は誇りに思って、先ほどお答えしたようにしっかりとサポートしていき、また、宮崎のものをアピールしていく機会に、ぜひしていきたいと考えています。選挙のときもいろいろ言いましたけど、ぜひ二刀流という種牛の牛肉を食べていただきたいなと思います。大谷選手は来られなくても、みんなで二刀流の牛肉を食べて、大谷選手に思いを馳せながら結束すると、そんなのはどうでしょうか。

(NHK)
以上で知事定例記者会見を終わります。

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