掲載開始日:2022年11月21日更新日:2022年11月21日

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宮崎県知事定例記者会見(2022年10月31日)

項目

配布資料

発表事項(知事発言)

津波防災の日に関連する取組について

から冒頭何点かご報告を申し上げます。

まず、1点目の防災関係であります。こちらに出ておりますように「津波防災の日」関連で2点報告です。この「津波防災の日」というのは和歌山県の安政南海地震、「稲むらの火」にちなんで、国際的にも「津波防災の日」が、11月5日に位置づけられているところであります。

れに関連しまして二つの取組、まず一つは「みやざきシェイクアウト」、県民一斉防災行動訓練を11月4日午前10時を一つの目途として行うということであります。今回で8回目となります。これは事前登録すればどこでも誰でも参加できるもので、ドロップ、カバー、ホールドオン、体勢を低くして頭を守って動かない、そういったものをやりましょうということで、昨年は341の団体、7万458人に参加いただいたということであります。事前にインターネット、FAX、郵送等で登録いただいて、それぞれ自主的に行なっていただくものであります。改めて家庭や職場、学校などで、1年に1回防災意識を高めていく、合わせて避難場所や避難経路を確認したり、備蓄、家具の固定など防災上の備えをチェックする機会にしていただきたいと考えております。今年は1月、それから先日、本県でも震度5が2回発生していることを改めて緊張感を持って受け止める必要があろうかと考えております。

側が県の総合防災訓練、実際に参集して行う訓練としては3年ぶり。これまでコロナによりましてそのような実働型の訓練を見送っておりましたが3年ぶりに開催いたします。南海トラフ巨大地震を想定しまして、会場は今回、日南市、串間市。日南市の大藤河川公園をメイン会場とするものでありまして、自衛隊、警察、消防、医療機関等、防災関係機関、約100機関、700人が参加する大規模なものになります。私も参加予定であります。防災関係車両や航空機なども活用して本番さながらの迫力ある訓練を行うということですので、多くの方に意識を持っていただくこと、それからお近くの方は参加いただければと思います。県としても防災庁舎が完成して初めて行う大規模な実働訓練ということで、映像送信したり、防災庁舎の活用ということでも非常にポイントとなってこようかと考えております。改めて、こういった機会に、国全体としては9月1日は防災の日と位置づけられておりますが、節目節目の防災の日に合わせて意識を高めていく、そのための訓練も行なってまいりますということでのご報告であります。

ひなたゼロカーボン2050推進月間について

2点目でございます。「ひなたゼロカーボン2050推進月間」であります。本県としましても、令和3年3月に2050年の温室効果ガスの排出実質ゼロ、ゼロカーボンを目指すことを表明して、取り組んでいるところであります。この写真にもありますように今、気候変動のみならず気候危機ということが言われているような状況で、記録的な気温の上昇、大規模な干ばつ、アフリカなどでも飢餓といったようなことで、自然災害が世界各地で頻発している極めて厳しい状況だと受け止める必要があろうかと考えております。このゼロカーボンを目指すにあたっては、県民の皆様のご協力、それから意識を高めていくことが必要だということで、11月を「ひなたゼロカーボン2050推進月間」として様々な情報発信を行なってまいりますというご報告であります。

設のWebサイトを開設したり、さらにはテレビやInstagram、ポスター、リーフレット、SNS、様々な媒体を活用したキャンペーンを行なってまいりますということであります。それから新たに今回ロゴマークを作ったということで、官民一体となってゼロカーボン社会作りに取り組んでいこうと、その気運を高めるために定めたものであります。この形は、ひなたのマークも丸ではありますが、ゼロをイメージしたもので、宮崎をイメージさせる太陽を表すオレンジ、森林の緑、それから海の青、そういった色を使ってデザイン化したものであります。本県の豊かな自然環境、ゼロカーボンの取組を考える上でやはり豊かな森林資源というのは大きなポイントでもありますし、こうした豊かな自然を将来にわたってつなげていくための、今、我々が取り組むべき課題をビジュアル化したものでございます。しっかり気運を盛り上げていきたいと考えております。ちなみに、この11月に設定した理由は、環境省等が定める「エコドライブ推進月間」であること、CO2排出削減にもつながるエコドライブを推進することになっておりまして、来年度以降も引き続き11月を推進月間としてプロモーションを実施してまいりたいと考えております。これは県庁だけが使うのではなく、民間の事業者の皆様にもこのデザインを活用していただいて、SDGsなどでレインボーカラーの丸があったりしますが、本県としてゼロカーボンに向けてこういったビジュアルも使いながらさらに取組を強化してまいりたい、そのように考えているところであります。

その他

後は、特に資料はないのですが、この週末も神武さまが行われて非常に多くの人出があり、賑わったところであります。私も久しぶりに神武天皇役で往路、おきよ丸に乗せていただいたところでありますが、そこから見ていてもこれまでにないといいますか、多くの人がちゃんとマスクはつけておりましたが、人垣ができていて、密だなという感じを受けたところであります。今、いろいろなところで祭りやイベントが行われる時期になっておりまして、聞くところによりますとコロナ前以上に賑わっているのではないかと。コロナも比較的小康状態にある中で久しぶりのお祭りやイベントを多くの皆様が楽しんでおられる様子が伝わります。その前は「飫肥城下まつり」にも参加しましたし、いろいろな祭りの現場も実際に見ながら、そのような気運を感じております。今は比較的落ち着いている状況でありますので、ぜひそういったものを積極的に実施していただきながら、元気、活力を取り戻していく、そういう時期であろうかと考えております。

だ、コロナの状況に関して言いますと、どちらかというと下げ止まり、多少じわっと増えるかどうかという非常に注視すべき状況であろうかと考えております。ちなみに数字で申し上げますと、10月の9日から始まる週は1週間の感染者数が1600人台でありましたが、その次の週が1700人台、直近の週が1800人台と、じわじわと横ばい、ないし数字も増えている状況かと考えております。大事なことは引き続きワクチン接種を進めることであろうかと考えておりまして、私も先日4回目を受けましたし、それからこの時期懸念されておりますのはインフルエンザとの同時流行であります。今週、私もインフルエンザの予防接種を予定しております。ぜひ県民の皆様には、接種券が届いた方はワクチン接種を積極的に検討いただきたいと考えております。宮崎市などは今日、高齢の方などに5回目の接種券が発送されると伺っております。ぜひ積極的にワクチン接種等をやっていただきながら、ただ、この時期はしっかりと社会経済活動を回していくといいますか、今日の庁議でも確認したのですが、様々な事業、イベントを、しっかり実施していこうということと合わせて、飲食等を伴う会合もこの時期積極的にやっていこうということを呼びかけたところであります。昨日も「焼酎ノンジョルノ」というイベントが行われ、大変多くの方で賑わったということであります。個人的には、昨日は妻とニシタチで食事をしておりましたら、「焼酎ノンジョルノ」から流れた某副知事がべろんべろんになった状態で合流してきたと。感染防止を徹底しながらも、今はしっかり楽しむ時期だということを県職員にも確認しましたし、県民の皆様もぜひ、ひなた飲食券等も活用しながら、それから各市町村が発行するようなプレミアム商品券等も活用していただきながら、しっかり経済活動を実施していく、そのような時期であろうかと考えております。

た全く別のウイルスの関係でありますが、鳥インフルエンザへの警戒というのも庁議で確認したところであります。今シーズンも残念ながら岡山と北海道で既に鳥インフルエンザの発生が確認されております。渡り鳥が飛来してくるルート、北ルート、それから南のルートを考えますと、もう既に本県も含む九州にも、渡り鳥なりで運ばれてきていてもおかしくない状況であろうと考えております。引き続き野鳥のモニターも行いながら、養鶏関係、しっかり警戒を高めてまいりたいと考えております。先日、九州地方知事会の中で、豚熱への警戒も意見交換を行いまして、実働演習なども行なったところを各県でも確認したところであります。今、山口まで残念ながら豚熱も確認されているということで、コロナウイルスのみならず家畜疾病にもしっかり警戒を保っていくべき状況であろうと考えております。

ポーツでは、昨日オリックスが26年ぶりの日本一ということで、引き続き本県でキャンプをしているチームの好調が続いてるなと、大変嬉しく思ったところであります。改めてオリックスチーム関係者、ファンの皆様にお祝いを申し上げます。サッカーで言うと、天皇杯も綾町で合宿をしているヴァンフォーレ甲府が優勝しましたし、ルヴァンカップも宮崎市内合宿のサンフレッチェ広島。Jリーグは3大タイトルですが、あと、J1のカテゴリーが宮崎で合宿しているマリノスか、しばらく前まで綾町で合宿をしていた川崎フロンターレかという状況で大変ありがたいことですし、ラグビーの日本代表もニュージーランド代表をあと一歩というところまで追い詰めて、これも宮崎合宿の成果ではないかと思っているところであります。コロナにしてもいろいろな課題はありますが、スポーツ等で明るい話題もあるなというところでございます。

から冒頭、以上です。

質疑応答

ひなたゼロカーボン2050推進月間について

(宮崎日日新聞社)
ひなたゼロカーボン2050推進月間」、これは今年から初めて取り組まれるということですか。

(知事)
い。

(宮崎日日新聞社)
業、団体などもロゴを活用してほしいということですけど、例えばホームページなり使ってとか、どういう形でデータを提供していくのかというところを細かいですけれども教えていただけますか。

(環境森林課)
ゴにつきましては、特設Webサイト等でデータを誰でも取れるように公開してまいりたいと思っております。

(知事)
、ひなたマークのバッジ等もありますが、こんな感じのバッジにするやり方もあろうかと思いますし、ぜひ幅広く県民挙げて取り組んでいくことができればと思います。

(宮崎日日新聞社)
表事項について幹事社からは以上ですが、何か他にありますでしょうか。

鳥インフルエンザについて

(NHK)
インフルエンザへの警戒がありましたけれども、今シーズンもさらに今後増えてくるのではないかという見込みかと思うのですが、その懸念点と、例年どおりになるのかもしれないですけれども、どういった対策を県としてやっていきたいというところなのかお聞かせ願えますか。

(知事)
シーズン、やはり鳥インフルエンザは、渡り鳥等で持ち込まれる可能性があるということで、口蹄疫などと比べても持ち込まれること自体をなかなか水際で防ぐことはできませんので、大事なことは最終防御ラインである養鶏場、農場に持ち込ませないというところでの防疫であろうかと考えております。養鶏農家の皆様には日頃からかなり防疫意識を高く取り組んでいただいておりますが、いよいよシーズンを迎えたということで、さらに意識を高めていただくと。この前のシーズンは宮崎ではゼロでありましたが、前々回のシーズンはかなりの件数が発生したという状況があります。この前のシーズンがゼロだったから大丈夫だということではなしに、常にシーズンを迎えた時期においては緊張感を高めていただく。県も巡回指導をしておりますので、引き続き漏れのないよう改めて網のチェックも含めて、いろいろ点検をしていただくべき時期だと考えております。

新型コロナウイルス感染症の感染状況等について

(NHK)
型コロナの関係で伺いたいのですけど、今、経済活動を回しながらもやはりじわじわ増えていたりとか、注視すべき状況だということを知事もおっしゃってましたけれども、なんとなく新型コロナへの警戒感というのは徐々に県民の中でもそこまで強くないのかなという状況を感じているのですが、経済を回しながらも警戒を続けて注視を続けるというのは結構難しいのかなというところですが、その点は知事からメッセージとしてどういうものになるんでしょうか。

(知事)
指摘のとおりでありまして難しいと。長い目で見ると感染力が強くなっても病原性に関してはどちらかというと弱毒化という傾向が今の状況であります。オミクロン株BA.5にさらに続く新たな変異株も確認されておりますが、その傾向はあまり変わってないのではないかという指摘がある中で、通常の健康な方であれば罹ってもそれほど大きな強い症状にはならないことが見込まれる中で、でもやはり引き続き高齢者だとか、基礎疾患を持たれたリスクの高い方については、非常に厳しい結果をもたらしかねないことがあります。それから健康な方であっても、やはり後遺症のリスクはまだまだ分かっていない部分がありますので、それに対する緊張感を持ち、最低限の感染対策は徹底していただくことが必要であろうかと考えております。一方で、私も街中で見ておりますが、人がたくさん歩くような商店街といいますか、そういう場所は別ですが、屋外においてはマスクを外してもいいと国が言っている状況の中で、人混みでない場所でもやはりマスクの着用率が高いなというところはあります。警戒を持っていただいていることはありがたいなと思いつつ、やはりそこのメリハリ、何のリスクが高くて、どういう場面ではリスクが低いのかというところの見極めを、国民全体として徐々に徐々に浸透させていって、過度な対策を徐々に見直していくような状況もあろうかと考えています。引き続きその時々に応じて必要な情報提供を県としては心がけていきたいと考えています。

(宮崎日日新聞社)
ロナのことで、かなりバランスが難しいなという感じはするんですが、一方で、夜の飲食店なんかに行くとまだまだ地元の人出が戻ってきてないというご指摘をやはりいろいろ耳にするところがあるんですけれども。なかなか県民への呼びかけも含めてですが、例えば足元の県庁、先ほどありましたけども、県庁の職員に、どういう呼びかけを行なっているのか、公務員が出ないとなかなか街がにぎわわないというお話もあるのですが、そのあたりはいかがでしょうか。

(知事)
からこそ今日の庁議でも改めてそこは声掛けをしました。これまでも、前回の庁議でもそういう声掛けをしているところであります。以前も紹介しましたかね、タクシーに乗ったときに県庁職員に飲みに行くなと言ってるんですかと言われるようなことがあって、そんなことないです、どんどん声かけておりますという話を申し上げました。公務員がそのように目立つんですけど、むしろ全国の企業の支店のようなところでは、まだまだ厳しいルールが設定されているという声を伺うところもあります。それをどうこう言うのではなしに、それはそれぞれの会社であったりいろんな組織の方針もあろうかと考えておりますが、我々県職員としてはしっかり感染防止を徹底しながら、「みやざきモデル」を守りながら飲食を楽しむというところは、今、積極的に推奨している状況です。

オリックスバファローズの日本一について

(宮崎日日新聞社)
ほどオリックスの日本一のお話、少しありましたけども、これまで宮崎でキャンプしているチームが日本一になったときは、橘通りでパレードというような流れがありました。オリックスは26年ぶりの日本一ということですが、知事の中で1月のキャンプイン前にパレードしたいとの思いはありますか。

(知事)
はりキャンプシーズンを迎えたなという、そしてそういうチームをみんなでお祝いするという意味で、だいたいキャンプシーズン入りの前日ですね、1月31日にこれまでも行われていたりします。オリックスも宮崎市内でのキャンプチームでありますので、是非していただければなという思いがしております。これは中心となる宮崎市がお声がけをするのではないかと考えております。そのときのコロナの感染状況だとかチームのお考えによるのだと思いますが、今、この時点で知事の立場としては、ぜひ、日本一のパレードをして、キャンプインをして、さらに盛り上がって、そして侍ジャパンの合宿と、非常に2月は元気が出る月になるのではないかなということもありますので、そういう楽しみを持っているところであります。

宮崎空港を発着する国際線の再開について

(宮崎日日新聞社)
際線の再開の動きについてですけれども、11月、もう明日からですが、中旬にチャーター機が出て、年明けにはアシアナ航空がプログラムチャーターと言われる定期的なものを飛ばしたいという意向を持っているようですが、検疫の部分でなかなか課題が各空港多いようですけども、先般、国にも要望に行かれているようです。国としても手当をしていくんでしょうけれども、県として人員的な面とか手当ができるようなことを国に伝えているのか、そのあたりについてはどうでしょうか。

(知事)
週木曜日に厚生労働省の担当審議官、生活衛生・食品安全審議官を訪問しまして、検疫等の準備を要望したところであります。問題なく準備をしっかり国としては進めていきます、ということでありましたが、国から地元自治体へ、万が一コロナ陽性者が発生した場合の受け入れ体制をしっかりと整えてほしいというお話がございましたし、ワクチンの3回接種が前提で受け入れをしておりますので、それを事前審査の周知といったところで自治体としても協力してほしいと、そのような話がございました。

(宮崎日日新聞社)
際のところ要望してみて11月半ばのチャーターであるとか、年明けのプログラムチャーターの受け入れ。検疫の部分については知事として手応えはいかがでしょうか。

(知事)
時的なものでありますので、それについては対応いただけると考えております。問題は定期便の再開に向けて恒常的な体制を整えることができるのかという、そこがポイントであろうかと考えております。航空会社にいつそのような判断をしてもらえるのか、そしてそれまでに体制を整えることができるのかというところを引き続き関係機関一体となって準備し、また、国にしっかり要望していきたいと思います。(宮崎日日新聞社)
れ以外でありましたらお願いします。

ベートーヴェンの交響曲第9番について

(西日本新聞)
ょっと気の早い話かもしれませんけれども、ベートーヴェンの第九のことについて伺いたいと思います。知事はこれまで何度かステージにも立っていらして、名テノールだと聞いてます。歌うきっかけになったのが何かというのが一点です。それと、この音楽は芸術作品としても傑出していますけれども、ベルリンの壁崩壊で演奏されたりとか、コロナ禍の文脈でもよく語られる音楽だと思います。知事ご自身は、この音楽に対してどういう魅力、また、どうして歌いたいのかということをお聞かせください。それと、今年は知事選が重なってますけれども、歌うご予定など場を設定することがあるのかどうか、今年どういうふうに第九に臨もうとお考えなのかを教えてください。

(知事)
の場では非常に新鮮な質問をいただいてありがとうございます。愛知県の春日井市役所に出向しました時に、当時が市制施行50周年記念事業を年間通じてやっていて、たまたま担当部長でした。そして記念事業の一つの目玉が第九演奏会、それは春日井市役所では初めてであります。私は小学校の頃に少年合唱団に参加していたということで、合唱だとか声楽の曲も好きだったので担当部長でもあるということでそこで初めて歌ったのがきっかけです。春日井で2回歌って、その後は鎌倉に住んでいたときに鎌倉でも2回歌ったと。そして宮崎に来ましたら延岡で行われているということで、いろいろな方から私が歌ったことがあるということでお声がけをいただいて、延岡の第九に出演するようになったわけであります。当時、総務部長の時は、電車で往復して、懐かしい思い出でありますが、ご指摘ありましたようにベートーヴェンの第九というのは様々なクラシック音楽の中でも格別なものであろうかと考えております。それは今おっしゃったようにベルリンの壁が崩壊したときのコンサート。あのとき確かバーンスタインの指揮で、私もそのソフトを持っていますし、演奏の質がいいかどうかはともかく、やはりその場面で第九が歌われたということで、見ながらボロボロ泣いたのを今思い出したところであります。今、このコロナの中で、ベートーヴェンの第九がやはり苦悩の中から歓喜へと、光を取り戻していく一つのシンボルのような曲として歌われているところがありますし、ヴェルディのレクイエムと合わせてそれぞれ、こういうときに歌われる曲、そういう共通のソフトといいますか、文化的資源を共有できているのは本当に人類の宝だなという思いがしております。少し大げさな話をしておりますが、そういう状況の中で今、県内では延岡と、それからえびのでも第九が歌われているということで、やはり合唱であったり音楽を共有する事業が行われているのは素晴らしいことであります。第九という世界の中でも特別な意味が持たれた曲をその時々に意味合いを持って歌うと。例えば口蹄疫の直後であれば、口蹄疫の復興という思いが参加者、また聞いてる人にも込められるようですし、今であればコロナだとか、自然災害もありましたが、そういう中で苦悩なりいろいろな困難はありながらも歓喜を導いていく、元気を出していく曲にもなっているのかなという思いがしております。参加をされるということでございますが、今、団員確保が非常に課題となっておりまして、毎年大分と宮崎でそれぞれ開催して、それぞれ応援団をいただきながら何とか実施しているということでありますし、以前は認められなかった「楽譜を持って歌いましょう」ということも、参加のハードルを低くする取組としてされているところであります。本県の様々な音楽なり文化的な事業の中でも非常に重要なものとして、ぜひ今後とも継続していただきたいなと考えております。今年は残念ながら参加できないと考えております。

マイナンバーカードについて

(共同通信)
イナンバーカードについてお尋ねします。保険証を廃止して、2024年秋から一体化運用すると政府が発表しまして、本県の交付率がかなり全国でも高いということですけれども、高齢者の中には持つことへの不安というのもあるように報道されております。本県として、その残りの方への普及についてどういうふうに取り組んでいくか、その課題について知事としてどう捉えているか教えてください。

(知事)
、人口比では県単位で全国1位。都城が市町村単位では全国トップ、9割を超してるのではないかという積極的な取組、そしてそれを参考にした他の市町村についても非常に積極的に取り組んでおりまして、どちらかというと全国をリードしている状況かなと考えております。基本的にマイナンバーカードはデジタル社会における非常に重要なインフラだと考えておりますので、しっかりと普及させていき、そして有効活用していくということ、今ご指摘があった保険証としての活用というのも、マイナンバーカードのメリット、重要性を高める一つの国としての取組だろうなと受け止めているところであります。これまで持たれていなかった方、またあまりそういう馴染みのない高齢の方については、いろいろな抵抗もあるのかもしれませんが、基本的に国全体として進めていこうという大きな方向性の中で、利便性であったり安全性も含めてしっかりと説明していきながら普及を図っていくことは非常に重要であろうかと考えております。既に番号自体は割り振りがされているわけですから、それを活用するのはもう世の中の動きとして始まっている。それをカードに落としたものをどう普及させていくかというのが今しきりに課題となっているところであります。まだ過渡期ではありますが、ぜひ国民の理解を得ながらデジタル化の遅れを取り戻すという意味からも積極的に普及を図り、そして有効活用していくような社会を築いていくことが大事だなと考えています。

盛土崩壊について

(MRT)
風14号関連の質問です。前回の知事定例記者会見のときに盛土の件、知事から陳謝の言葉もありましたが、たしか今月いっぱいで県が把握してる盛土について調査を求めるということだったと思うんですけれども、調査状況や結果についてどうだったのか教えてください。

(自然環境課)
月を目処に調査を行なっておりまして、現在取りまとめ中でございます。

(MRT)
月中にということは今日が月末ですけど、どういった流れになるんでしょうか。

(自然環境課)
土につきましては各部にまたがってございまして、その内容について取りまとめをやっているところであります。

(知事)
ず改めて状況を整理すると、例の静岡の盛土が問題になった後に警戒すべき、点検すべきものが県内に174ヶ所ありました。その点検は行なって、問題がなかったというのはまず確認されているところであります。今回のものは、その点検対象外、県が施工を行なったものであります。ただ、これだけの豪雨災害の影響があったのではないかというふうに思われますが、そのことにより災害が発生したということで改めて点検を行なっているということと、今回2ヶ所で発生した盛土も絡むこの災害について専門家も含めた委員会を立ち上げてすぐ検証を行う作業をそれぞれ行なっているということであります。その状況を整理して、考えていく必要があろうかと思います。

(MRT)
れでは今日時点で何かしらの発表があることはもうないという認識でよろしいですか。

(知事)
まだ最終的に取りまとめている状況ではないということです。今この時点で、結果をまとめたものを発表できる状況ではないということです。

宮崎県知事選挙について

(宮崎日日新聞社)
事選の関連で2点、前回の3期目を目指した選挙のときの公約、政策提案を最近見ているんですけれども、達成できている指標と、なかなか達成できていなかった指標とそれぞれあろうかと思うのですが、知事は今、4期目に向けた公約を作成中だと思うのですが、3期目の公約について自己評価としてどのぐらい達成できているのか、また、どういったものについて達成が難しかったというところの所感をお伺いできますでしょうか。

(知事)
まさに整理をしているところであります。特にこの後半の2年ないし3年というのはコロナの影響がありましたので、今まで積み上げてきた成長軌道が一時頓挫した部分があろうかと考えております。一方では、やはり人口減少対策という非常に大きな課題がある中で、この人口減少もなかなか歯止めはかかっていない。一方では、個別の指標で移住などは右肩上がりで伸びているだとか、合計特殊出生率はある程度の数字にはなっていますが出生数自体はぐっと減っているということ。コロナによる特殊な影響、さらには構造的な人口減少問題に真正面から取り組んでおりますが、なかなか歯止めがかかる状況にはないところが今の段階での整理かと考えております。

(宮崎日日新聞社)
ロナの影響が良く出てる部分と、影響が強く、悪く出てしまった部分があろうかと思いますが、知事はどの辺りがコロナによって、例えば移住が伸びている、確かに地方回帰の中で伸びていると捉えられるかなと思うんですが、影響が悪い意味でブレーキになってしまったなと考えてる部分はどのあたりでしょうか。

(知事)
えば観光入込客数ですとか、スポーツキャンプはある程度右肩上がりだったものがコロナでストンと落ちている部分があります。ただ、農畜水産物の輸出はコロナに関わらず今10年連続で伸びていると。移住についてもぐっと伸びている。これはコロナの中での地方回帰の動きが反映されたもので、コロナの影響もまだら模様といいますか、さまざま出てるなと感じております。今日も足元の経済について庁議でも確認したところであります。空港利用者も含めてでありますが、コロナ前までは回復していないものの、コロナでどんと落ちたものが回復傾向にはあるなということで、そういった数字もよく分析しながら今後の政策の練り上げに結び付けていきたいと考えています。

(宮崎日日新聞社)
う一点、知事選についてですが、改めて元職の方が立たれて、2ヶ月余り経過しましたけれども、知事もいろいろなところに顔を出されていると思うのですが、知事選で現職と元職が争うのはおそらく初めてであると。さらに返り咲きを目指す元職が立候補された例はあるようですけれども、異例の構図かなと思うんです。この構図について、県民にどのように受け止められているのか、いろいろなところでお話聞く場面もあろうかと思うんですが。通常の選挙であれば、継続か刷新かというような構図もよく言われるんですけども、どういう受け止められ方をされているなという感じを持ってらっしゃいますか。

(知事)
候補表明されたときに私も思わず今さらという思いを申し上げたところでありますが、なぜ今なのか、今さらというような声は私以外も聞くことはあるかと思います。前職と現職の選挙戦の構図は本県ではないですし、他の県ではおそらく戦った後に、その次の選挙でまたその構図がというところはあるかもしれませんが、12年間空白があった中で、当時、副知事を務めていた今の現職と元職というのは大変異例な構図であろうかなという思いがしております。選挙でそれぞれ訴えるわけでありますが、やはり12年間空いた後になぜ今なのかと、そこに尽きるんだろうなと思います。ただ、今のコロナでありますとか原油高、物価高はこの2月以降の動きではあるのですが、やはりその中での閉塞感、そして当時宮崎ブーム、東国原県政におけるあのような再び盛り上げてほしいという声を受けての出馬という説明をされているようでありまして、やはりこの閉塞感の中で一気に何か明るく元気になってほしいと、そういうわらにもすがるような思いというのは非常に分かるところであります。ただ、今、海外においてもイギリスの非常に不安定な状況、それからイタリアにおいても今回ポピュリスト政党がなるということで、海外においても今の原油高、物価高の閉塞感の中で、一気にモードを変えてほしいというものがそういう動きとしてあるのかなと。でも、それが本当に世の中を良くすることにつながっていくんだろうか、どうなのだろうかというところは、県内の話ではなしに、海外の政治の動きとしても注目しているところであります。そのようなところが背景にあるのかなと思います。

児童生徒の問題行動・不登校について

(宮崎日日新聞社)
日、本県の不登校といじめの数が出て、不登校の数は最近の統計では最多となって、いじめの件数も、人数当たりの件数が全国でも上位の方ですけれども、本県は先ほども知事の政策のお話にありましたように移住であったりとか、ひなたを売りにして本県への入込、移住、定住を進めてますが、どちらかというとこういった数字は負の部分であるのかと思います。所管が県教育委員会であるかもしれませんけども、移住とか、本県の今後の人口減少対策であったり、こういった数字がどういう影響を及ぼすのか知事のお考えをお聞かせください。

(知事)
問いただいた不登校なりいじめはどちらかというと本県は幅広く把握して、深刻化する前に対策を打つといいますか、芽を摘んでいこうといいますか、そういう意味での数字だと受け止めております。もちろん他の県も積極的な受け止めをしておられるとは思いますが、我々としては幅広に受け止めているということで、単純な数字の比較ではないと考えております。一方では、良い子どもが育つ都府県ランキングでトップであったりということもありますので、一概にその数字だけをもって宮崎の子育てであったり、教育というものが全国と比べて大きな課題があるという状況だとは思っておりません。ただ、コロナの影響の中で、やはりそのしわ寄せで子どもたち、心の問題も含めて、それが数字になって表れてるのかなという、どちらかというと全国比較というよりもそこを重く受け止めております。このコロナの影響、もちろん健康の問題だとか経済の問題もありますが、表に出てこないしわ寄せといいますか、それが学校生活を通じた子どもたちの不登校、いじめという現象にアンテナとして引っかかってきたのかなと思います。一方では、家庭におけるDVだとか必ずしも表に出ないところでの課題というものが、社会に大きくいろいろなところでしわ寄せが起こっているところは注意する必要があろうかと考えております。いずれにせよ重要なテーマであります。つらい思いをしている子どもたちの不登校、いじめについてはそういうことですし、DVであれば家庭の問題。そこはきめ細かく対応を図っていく。コロナが全体としては収束方向に落ち着く中で、なかなか外に見えなかったそういう部分をきめ細かく今後対応していくのが非常に重要な課題だなと私としては受け止めたところであります。

(宮崎日日新聞社)
の話の中で本県の幅広い調べということはあるんですけども、数字として出る中で、本県の特徴の調べ方とは別で県民性であったりとか、知事が分析すればこういうことだろうなというお考え、どこか思い当たる節はありますでしょうか。

(知事)
ちらかというとおおらかな県民性だと思いますので、子ども達も過ごしやすい環境で、例えば、県外から来られた方とか転校したような場合とかでも、学校が居づらいというのは他と比べるとその要素は弱いのではないかと思います。これは専門的なことと言いますか、学校現場を預かる方の意見を聞いてみたいところではあります。そういう数字に目をつぶると言っているわけではありませんが、しっかりとそれに向き合いながら改善を図っていくことが大事だなと考えております。

県民所得について

(宮崎日日新聞社)
ともう一点、県民所得についてお伺いしたいんですけれども、2019年度の県民所得、ちょっと前に数字が出まして、前年度から減っているという数字が出ました。コロナの影響だろうと分析されてますけれども、本県の県民所得というのは大体40位台の後半、下が沖縄であったりとか、そういった顔ぶれの中に過去ずっとある中で、知事が県民所得向上に関しても取り組んでこられたと思うんですが、振り返ってみてご自身の政策と現状の数字についてどういったお考えがあるか、また分析して、今後のことも踏まえてお考えをお聞かせください。

(知事)
ほどの質問にも関連しますが、確実にこれも少しずつではありますが伸びてきた。それがコロナの影響もあってストンと落ちたというのが今の状況であろうかと考えております。これは一人あたりの県民所得はよく問題となって、一人あたりの給与所得のみならず、法人の所得などもありますので、やはり大きな法人があるか、企業があるかどうかというところが、全国比較の中ではどうしても出てくる。大きな企業が少ない本県においては、数字が低くなっているということであります。でも、だからいいということではなしに、少しでもそれを上げていく努力ということで産業振興政策を行なってきて、今このタイミングで、やはりこれまでの3期の振り返りを頭の中でよく考えることはあるんです。一つは、産業振興では企業立地ということで日機装、キヤノンというような。それから今、さらに国内回帰というような動きがありますので、やはり本県、高速道路のインフラ整備が進んできたということで、他の県と比べても、そこをアピールしやすいチャンスですし、本県の地場産業といいますか、それを育成する成長期待企業だとか、リーディング企業、そういう取組をしてきておりますので、一つ一つ確実に手応えは感じられるのかなと考えております。直近のものを全部コロナのせいにして仕方ないという言い方をするわけではありませんが、冷静に分析しながら一つ一つ手応えが感じられるものもありますので、それをさらに伸ばしていく努力が今後必要だなと、今はそういうふうに受け止めております。

(宮崎日日新聞社)
字の見方ですけど、相対的なものと絶対的なものがあり、相対的なもので言えば全国下位だということ、絶対的なものであればやはり県内の所得を伸ばしていくというところだと思うんです。もちろんこれはリンクはなかなかしない、全国的な動きもある中でだと思うんですけども、今後全国での順位を上げていく方に重きを置くのか、それとも県内での所得の水準を上げていくというどちらを。

(知事)
位は相対的なものでありますので、やはり全体的に水準を伸ばしていくことであろうかと感じております。確実にいろいろ手応えがある部分もありますし、さらにもっともっと伸ばしていくべき部分もあるだろうと。今日の庁議でも、例えば全国和牛能力共進会での4大会連続でのこの受賞というのは他の県にはないことであります。それをさらに宮崎牛のプロモーションに十分効果的に生かしているんだろうか、もっとやることがあるのではないかという議論もあったところですので、やはりそれぞれ伸び代としてある部分をいかに伸ばしていくか、そこにかかっていると感じております。

(宮崎日日新聞社)
上で知事定例記者会見を終了します。

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お問い合わせ

総合政策部秘書広報課広報戦略室報道担当

〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号

ファクス:0985-27-3003

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