掲載開始日:2023年1月23日更新日:2023年1月23日

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宮崎県知事定例記者会見(2022年12月28日)

項目

配布資料

発表事項(知事発言)

【屋外型トレーニングセンターネーミングライツ・スポンサー企業の決定について】

当選後初めての定例会見は、今年最後の会見となりました。今年1年間の様々なご協力に心から感謝を申し上げます。まだ4期目に入ったわけではありませんが、そのような負託をいただいて、しっかり仕事をしてまいりたいと考えておりますが、これまでも、例えば一般論として多選の問題などの指摘もいただいたところであります。これは4期だから多選で問題だということではなく、日々、県民の皆様から様々なチェックをいただく中で、しっかり仕事ができているかどうかが問題だということをこれまで申し上げてきたところであります。メディアの皆様、さらには県議会も含めて様々なチェックをしっかりしていただくことで、より良い仕事に結びつけていく必要があることを改めてこの機会に思ったところであります。引き続き、以前も水泳に例えて表現しましたが、政治家として正しい姿勢を保つための圧、圧力の圧をかけていただければと思っております。

それではまず一点目、お手元の配付資料に基づいてでありますが、屋外型トレーニングセンターのネーミングライツ・スポンサー企業の決定であります。来年4月1日の供用開始に向けて現在整備を進めているものにつきまして、ネーミングライツのスポンサー企業が、味の素株式会社に決定したところであります。ネーミングライツ料および契約期間につきましては、年額1000万円、期間につきましては3年間であります。これは運用状況等も勘案しながら、5年まで延長することが現時点で確認されております。愛称につきましては「アミノバイタル」、これは味の素のスポーツサプリの名前でありますが、それを使った「アミノバイタルトレーニングセンター宮崎」になります。今後のスケジュールはそこに書いてあるとおりで、4月半ばには開所式、それからキックオフイベントも予定しているところであります。看板も披露する予定であります。

スポーツランドみやざきを考えたときに、ここも大きな拠点になっていくということです。今、ラグビーを始めとする日本代表クラスなどの合宿が行われているエリアでございまして、国際水準のスポーツの聖地宮崎を目指していくんだという大きな方向性を抱える中で、非常に重要な施設になっていくことを楽しみにしているところであります。

ちなみに味の素は東京の北区にありますナショナルトレーニングセンターの運営に関わり、あそこは「味の素ナショナルトレーニングセンター」ですかね。そことの関連も大変ありがたいところであります。運営にあたって、様々なアドバイスもいろいろな形で受けることができればなと思っております。これはネーミングライツとは少し違う部分でありますが、これをきっかけとした関係をさらに生かしていくことができればなという私の思いでございます。

【2022年県政トピックスについて】

もう一つは県政のトピックスを振り返るということで、お手元の資料、それからモニターも使いながら、今年1年を振り返ることができればと考えております。まずはコロナの感染状況がこのようになっておりまして、結果的にこの1年を通じてコロナが第6波、第7波、第8波と、なかなか完全に落ち着いた状況を迎えることなく、年間を通じてコロナとの闘いに終始したというのが、この状況であろうかと考えております。このグラフには新規感染者数の赤い棒グラフしかありませんが、第6波、第7波、第8波と、中身がそれぞれ違ってきているのは改めて感じるところであります。特にワクチンの追加接種が進んでいなかった第6波はこれだけの感染者数でありましたが、病床使用率は結構高いところで4割程度までいったということ。そしてワクチン接種が進んできたものの全体的な感染者が多くなることによって、やはり5割程度まで上がった第7波。そして第8波は11月まではなんとか全国と比べると抑えておりましたが、12月に入って急拡大し、昨日、医療非常事態宣言にまで至ったところでございます。ワクチンの追加接種、ワクチンの接種期間の間隔を短縮化するということでの対応、それから、これまでのような社会経済活動を抑え込むのではなしに、なんとか両立を図っていくという方向性が特に第7波以降では選択されているところでありまして、引き続き年末年始を迎えながら、バランス、舵取りが非常に重要な局面であろうかと考えております。

のちに触れるかと思いますが、今年1年を私が漢字としての「繋ぐ」をキーワードにスタートしたその一つには、ポストコロナ社会に繋ぐ、コロナ対策においてもそういう年にすることができればという思いがありました。私が期待していたほど、なかなか次の段階のフェーズにまで、今のコロナ対策がいっていない状況にあるのかなと思っておりますが、来年は何とか落ち着きつつある状況で、いよいよ5類相当に向けての議論なり準備を本格化しているところでございます。

明るい話題としては、全共における4大会連続での内閣総理大臣賞で、他の県はどこも成し遂げていないということです。特に「量から質へ」と言われております、消費者ニーズに沿った美味しさをより評価していこうということで新設された7区で日本一を取ることができて、「日本一美味しい宮崎牛」を勝ち取ることができたことは、大きな成果であったと考えております。もちろん一つ一つの部門における勝敗を考えると、鹿児島がより多くの区で勝利を収められたわけでありまして、決してよかったよかったというところだけに着目するのではなく、そういったところの反省や、それからあえて申し上げますと、1区におけるワクチンの未接種のために出品できなかったという反省も、次につなげていくことが極めて重要であろうかと考えております。宮崎牛のこの成果が次につながり、畜産であったり農業の振興、さらには宮崎全体のイメージアップなり魅力の発信にもつながる、そういったものであったと今、総括しております。

それ以外に昨日発表された農業産出額が全国第4位になったことも、コロナや物価高、原油高で大変農業が苦しい状況の中で、農家の皆様にとっても元気が出る順位だと。単に順位だけで一喜一憂すべきものではないことは確認した上で、でもこのタイミングで初めて4位というのは、やはり食料供給県としてこれからさらに頑張っていこうという弾みになるものだと考えております。

3年連続の特Aというのも、硫黄山噴火で影響を受けたえびの市が中心になりながら3年連続で特Aを取ることができた。九州の中でも3年連続で特Aを取れているのは、本県の二つの地域と、あと佐賀の1地域だけでありますので、そこは誇りに思って、しっかりと今後につなげていきたいと考えております。カツオだとか杉、それから焼酎なども連続して日本一ということであります。カツオの購入頻度と支出金額は何やら餃子に引きずられたようなというのは全く関係ありませんが、カツオについても、いろいろな事情も重なってということではありますが、これだけカツオ1本釣りの漁獲量が連続日本一となる中で、どちらかというと宮崎への水揚げというよりも、カツオを追いながら、例えば静岡だとか首都圏だとか宮城などに水揚げしていく中で、本県としてもカツオの購入頻度、しっかり消費にも結びついているという手応えを感じることができたのはありがたいことです。

それからリコーカップにおける全国初の、世界初ではないかなと思っておりますが、木製スタンドの設置は、林業のトップランナーとして誇らしい。宮崎の強みである森林資源とスポーツが結びついた一つのユニークな取組ができたのではないかと考えております。

ベトナム国立農業大学との連携について、海外の大学とのこういった連携は今回初めてでありますが、外国人材、それから様々な形での海外との交流がさらに求められている中で、一つのベースを作ることができたのかなと考えております。

G7の農業大臣会合は、2000年の外相会合以来ということで大変これも元気が出る話題、先ほどの全共もそうでありますが、本当に大変厳しい状況の中で、農家の皆様、そしてやはり県全体にとっても明るい話題であろうかと考えております。改めて農業が基幹産業である本県でこの会議が開催されることの重み、そしてウクライナ情勢に端を発して食の安全保障が大きな課題となる中で、そうした重要なテーマが宮崎で議論されることを誇りに思いつつ、農業をはじめとする様々な宮崎の魅力を世界に発信していく。そしてポストコロナを考えたときに、海外に向けたグローバル戦略も極めて重要になってまいります。そういう様々な文脈の中でこの会合が開催されることを大変ありがたく思っております。今日の庁議で報告が担当部長からありました。担当部としては、G7会議の誘致は事務方としてはやめましょうかと最初に私に提案いただきました。というのは、伊勢志摩サミット、そしてその後のG20もそれぞれ手を挙げたのですが、なかなか実現しなかった。今回も無理じゃないですかね、という思いと、それから来年は「宮崎県人会世界大会」のような大きなイベントもあるということで、なかなかいろいろな事務量も含めて大変だということで、やめましょうかと提案があったんですけど、やはり夢といいますか、目標は掲げておくべきだということで、私はエントリーをして、それが結びついたということであります。自慢話をしているということではなしに、そういうやりとりもある中で、こういうことに結びついたというのは大変ありがたく思います。単に開催をしましたよということだけではなく、将来につないでいくこと、これも「繋ぐ」ことが非常に大事だと考えております。昨日、行われて報道もしていただきましたが、高校生たちがこの会合に向けてしっかり自分たちも議論し、いろんな提言をしていこうという動きが今並行して行われているところであります。G20の新潟会合においても20人程度の高校生がプレゼンを行ったということで、まだ正式に決まっているわけではありませんが、若い世代もしっかりこれをきっかけに考えて、そして発信していくというようなことが将来につながるものとしていきたいと考えております。

県人会の世界大会では、国内外の県人会とのネットワークをより密にしていくことにより様々な宮崎の成長・発展に結びつけていきたいということであります。キャッチコピー、それからロゴマークを決めて準備を行ってまいりました。

スポーツランドみやざきについては、引き続きこのような形で様々な合宿なり大きな大会を招くことができたということになります。通常ベースのプロ野球、Jリーグ、陸上競技などの合宿に加えて国際的な大会の開催、ワールドトライアスロンカップは3年ぶり5回目ということです。コロナのような事情もあります。全日本サーフィン選手権は8年ぶり5回目であります。宮崎の環境を生かして、こういう大会を行うことができるのは、まさにスポーツランドみやざきにとっての強みであり、今後につながっていくものということであります。これはエリート選手ですが、エリート部門以外にエイジ部門という一般の部門があって、私もこのワールドカップに出たことがありますので、メッシと同じワールドカップに出たことがあるんだというそんなことを言ったりしておりますが、すみません、年末ということでご容赦をいただければと思います。

文化面でも、五ヶ瀬の荒踊(あらおどり)が、風流踊(ふりゅうおどり)というカテゴリーの中で本県としては初めてユネスコの無形文化遺産に登録されたことは大変誇らしいことであります。人口減少なり担い手不足で大変苦労されている中で、いわば世界の宝として評価されたことが多いに励みになると楽しみにしております。同じように神楽についても、ユネスコ無形文化遺産登録に向け、まさに本県が旗振り役となって全国の協議会もできたところであります。この風流と同じで、チャッキラコという個別のものが先行登録されていて、他も含めて拡張登録ということで、風流全体が認められたわけでありまして、佐陀神能と早池峰神楽が既に先行登録されておりますので、それらを含めた拡張登録の方向を目指していこうということを今、神楽で行っているわけであります。そういう意味でも弾みになる荒踊の登録でありました。

交通、物流についても、都城志布志道路でありますとか、森林基幹道の橋、それからやはり、特に本県物流経済の生命線であるカーフェリーがいよいよ新船の2隻体制になったのが今年でありました。新船の効果として、コロナの状況にあっても大いに利用も伸びているということでありまして、それをしっかり将来につなげてまいりたいと考えております。

医療面では、拠点の宮崎病院だとか、医療的ケア児の支援センターなども整備されました。スポーツの拠点である屋外型トレセンだとか、国民スポーツ大会に向けた主要施設、それからそれ以外の施設なども整備が進んでいるということであります。人口減少が進む中にあっても、将来に向けて本県が持続可能な地域作りを進めていく上での土台を今作っているんだと、こういう表現をよくしております。先ほど見たような高速道路等の整備も、それからカーフェリーのような航路の維持充実につながるものも、やはり土台作りだと考えておりまして、しっかりそういう取組を、コロナの中にあっても着実に進めることができたのかなと考えております。大変長くなりましたが、先ほど直前に改めて振り返っておりまして、なるべく元気が出る話題を選んだということでこういう内容でありました。

それ以外のものとしては、冒頭でコロナに触れましたが、やはり台風14号による災害もありましたし、鳥インフルエンザが2件発生したことももちろん今年1年の重要なトピックスとして振り返り、防災対策、それから家畜疾病対策も含めて、来年以降の取組につなげていく必要があります。それからもちろん台風14号災害については、早期復旧に向けて引き続き全力で取り組んでいかなければならないと。1年を振り返りまして、主だったトピックスをこのように総括しました。私からは以上です。

質疑応答

【屋外型トレーニングセンターネーミングライツ・スポンサー企業の決定について】

(読売新聞)
まずは発表事項について質問させていただきます。ネーミングライツの件でお尋ねします。先ほど知事のお話の中でも、ナショナルトレセンの運営にも携わっている味の素さんが関わってくれるので連携していきたいというお話がありました。具体的にどのような連携を考えているのかということと、今後スポーツの聖地として、できたハードをどのように生かしていくか、国内外にどのようにアピールしていくかについてお願いします。

(知事)
連携については私の思いということです。これはあくまでネーミングライツとしてご協力いただいたということで、それ以上の、例えば連携が盛り込まれている、もしくは決まっているということではありません。私も味の素のトレーニングセンターを何度か視察しておりますが、そこにおける選手たちへの食堂の提供なども味の素がやっておられるということで、例えばアスリートフードのようなノウハウなども持っておられるということです。本県として、特にこのセンターだけにということではありませんが、今アスリートフードなどにも非常に力を入れて取り組んでいるところでありまして、こうしたことをきっかけとして、さらにいろいろな形で連携を深めていくことができればという、非常にばくとしたところで恐縮であります。それから、これを活用していくことは極めて重要であろうかと考えております。元々、例えば今の県の総合運動公園のようにスポーツの拠点にしていこうという方向で、あのエリアの開発を進めてきたわけではありませんが、シェラトンというホテルの立地でありますとか、様々な環境を評価いただいて、例えばラグビーの日本代表でありますとか、駅伝のトップチームの合宿が行われているという流れをさらに強化、後押ししていこうというのが今回の屋外型トレーニングセンターであります。さらにスポーツの合宿等のトレーニング施設としての拠点性が高まる、魅力が高まるということでありまして、これをしっかりと国内も、それから国外も含めて発信していくことがやはりスポーツを地域の振興に生かしていくという宮崎の「スポーツランドみやざき構想」のさらなる推進力になるのかなと楽しみにしております。

【2022年県政トピックスについて】

(読売新聞)
次に県政トピックスの関係でお尋ねします。それぞれ話題ごとに挙げて説明いただきましたけれども、先ほど台風の話題とかもありました。この1年改めて振り返って総括する形で宮崎県政にとってどのような1年だったか、どのような意味のある1年だったかというのをお願いいたします。

(知事)
今日の庁議、幹部会議でも総括したのですが、やはりコロナとの闘いがベースにあります。1年を通じて様々な局面、様々な課題の変遷もありましたが、コロナとの闘いという中でいわば金縛りになって他の仕事ができないということではなしに、コロナとの闘いを進める中で着実に本県として取り組むべき課題にいわばチャレンジし、実績をあげることができたのかなと、県政を前進させることができたのかなという手応えを感じております。いよいよコロナとの闘いも来年は次なるフェーズに移っていきつつありますので、しっかりとそこを見据えながら観光面、それから経済面での再生、さらには社会経済活動の回復に向けた取組をより強化していきたい。そのようにこの1年を振り返りながら来年を展望しているところです。

(読売新聞)
知事の中で、今年を象徴するような漢字だったりキーワードであったり、もし何かあれば思いも含めて教えてください。

(知事)
昨日の朝の時点では「繋ぐ」かなと思っておりました。ただ今日の時点は違います。「繋ぐ」というのは先ほどから説明しておりますように、今年1年が始まるにあたって「繋ぐ」ということを掲げていろいろ取り組んできました。説明しますと、東京オリパラだとか国文祭・芸文祭の聖火をつないでいく。特に長期ビジョンなども策定し、それを宮崎県政の将来につないでいくんだという思い、そして先ほど言いましたようにいろいろな成果が出てきた、確実につなぐことができたのではないかなということを思って、「繋ぐ」だったのですが、昨日の農業産出額の順位の発表を受けて、漢字の「四」が非常に頭に浮かびました。一つは全国和牛能力共進会の4大会連続の日本一があります。これは畜産のみならず宮崎の魅力発信等いろいろな意味合いがあると、先ほど総括しましたが、非常に大きかったということと、それから小さい声で言いますけど私も4期目になったという四もベースにはあります。ただそれに加えて、やはりこの厳しい状況の中で農業産出額が4位になった。しかも前年は5位だったのが6位になったんですね。そうした思いがある中で、これもいろいろな背景や事情があり、単に順位だけを喜ぶものではありませんが、初めて4位になったのだと。しかも4位という状況でG7の大臣会合を迎えることができるのかなという様々な思いがよぎりまして、4という数字がぐんと自分の中で浮かび上がったというのが正直なところです。そして振り返ると四ではありませんが、台風14号災害の四も忘れてはならないことであったと思います。そして今、県政トピックスでも触れましたが、来年を展望したときに、G7の農業大臣会合の決定も非常に大きいんですよね。これは来年4月だなとか、屋外型トレセンも4月のオープンだなとか、そういうところでどんどん「四」がクローズアップされて、来年は置県140年だなと。それに向けた準備もしましたねということで、「四」が急に昨日の農業産出額の4位を見て以来、大きく頭に浮かんだわけであります。令和4年でもありましたねとか、そこはあまり直接ということではありません。「四」がなぜかというのは今、説明しましたが、なぜ「四」が大事かというのは今年の初めに言った「繋ぐ」につながったからというところでの感慨も含めて、今振り返ると「四」だなと思います。

(読売新聞)
あともう一点、来年のことについてお尋ねします。G7といろいろ出てきましたけれども、来年の県政トピックスについて、どのようなものがあるかというのと、あと改めて来年は県政にとってどういう年にしたいかという思いをお願いします。

(知事)
やはり今、我々が直面しているのはコロナや物価高、原油高、さらには台風14号などで大きく影響を受けた県民の暮らしや経済をどう回復していくのかというのが当面の大きな課題であります。それを考えたときに、来年の2月、3月、4月とWBCの侍ジャパンの合宿、アジアゴルフツーリズムコンベンション、そしてG7の農業大臣会合があります。今、水際対策も緩和されている中で海外との交流を進めていくことにより、暮らしや経済の回復に向けて取り組むという意味では、この2月、3月、4月を弾みにしていき、10月に県人会世界大会もあります。そこで世界とのネットワークもより強固なものにしていく。そういう世界とのつながりの中で、コロナや物価高からの復興を図っていく、その弾みとなる年にすることができればなというのが今の時点での展望であります。

(読売新聞)
発表事項について、各社質問をお願いします。

【屋外型トレーニングセンターネーミングライツ・スポンサー企業の決定について】

(宮崎日日新聞社)
ネーミングライツの件についてお伺いします。私は年末、知事選の少し前にトレーニングセンターに取材に伺ったのですが、味の素がネーミングライツを取得されたということで、県としてはナショナルトレーニングセンターへの指定を引き続き目指していく方向性に変わりないと思うんですけれども、そこについて味の素さんは中核施設のネーミングライツの権利者でもあるので、改めて知事のお考えをお聞かせください。

(知事)
引き続きこの施設については、国における位置づけを求め続けていきたいと考えております。そもそも屋外型ナショナルトレーニングセンターの整備という方向性が示されていた中で、国としても方針が変わる状況ではありますが、こういった施設に一定の位置づけを求めていくのは、スポーツ関係者などからいろいろ応援をいただいておりますし、今回、北区におけるナショナルトレセンの運営に深く関わっておられる味の素さんとつながりができたというのは、引き続き国におけるナショナルトレーニングセンターの位置づけを目指しての取り組みにも弾みにすることができればな、と期待しております。

(宮崎日日新聞社)
先ほど漢字で「四」を、理由もいくつか言っていただいたんですけど、ご自身の4選のことについて触れられなかったように。

(知事)
言いましたよね。全共の4連覇があって、その後に小さな声で言いますけどと、自分としてももちろん「四」というのはあります。でも最後のひと押しといいますか、大きな理由は、先ほど言いました農業産出額の4位という数字、それで振り返ってみるといろいろな「四」がさらに浮かび上がってきたなと先ほど説明したところです。

【知事の政治姿勢について】

(宮崎日日新聞社)
今回の知事選で、自民党さん、それから立憲民主党さんであるとか公明党さんから、いわゆる与野党相乗りという形で応援いただいたと思うのですけれども、来年4月には、統一地方選があります。今、衆議院がいつ解散するのかというのが東京では焦点になっているのですけれども、知事は今回、与野党から推薦をいただいて、支援をいただいたというところで、統一地方選であったり衆院選にそれぞれ支援してほしいとか応援いただきたいという声が多分あると思うのですけども、どういうスタンスで望まれるのか、お考えをお聞かせください。

(知事)
まさにオール宮崎を束ねる旗振り役として、私としては県民党ですというスタンスでこれまでもきておりまして、今回、今言われたようにいろいろな政党から推薦であったり、支援なり支持をいただいたところでありますが、基本的な県民党という立場をベースにしながら、それぞれ対応していきたいと考えています。基本的な考え方の部分です。

【屋外型トレーニングセンターネーミングライツ・スポンサー企業の決定について】

(宮崎日日新聞社)
屋外型トレーニングセンターの件でお伺いします。先ほど味の素さんのことで言及がありました。2点お伺いしたいのですけども、応募がいくつかあったのかということと、味の素に決められた要因が北区のナショナルトレセンを運営していることで、今後本県のトレーニングセンターがナショナルトレセンに選定されるということを見越して、そういったことが評価の中に入っていたから味の素さんが選ばれたのか、というその辺りの評価についてお伺いしたいと思います。

(知事)
応募は1社のみだったということであります。様々なところへ情報提供なりをしたところでありますが、こういう施設自体初めてのもので、それがどういうふうに運用されるのかというところがなかなか見えてない部分がありますので、例えば通常想定されるような文化ホールだとか体育館のネーミングライツよりも難しい部分があったのかなと考えておりますが、やはり我々が狙っているものについて、味の素さんは北区のナショナルトレセンに関わっておられるということで、より理解していただけて、応募に至ったのかなと受け止めております。

(宮崎日日新聞社)
トレーニングセンターの件でもう一点お伺いします。どちらかというとプロのスポーツであったり県外のアマチュアスポーツ、企業スポーツ、実業団とかそういったところに焦点が当たっていますけれども、いわゆる一般県民がトレセンを使う上で、味の素さんとのネーミングライツにより、先ほど少し食のこととか知事もおっしゃいましたけれども、我々県民が利用する上でどういったメリットがあるのか、知事としてはどういったところを活用してほしいのかという考えをお聞かせください。

(知事)
やはり県民のスポーツ振興であったり、競技力向上のために使っていくことも極めて重要だと考えております。トップ選手が使う施設だから一般のスポーツ選手は一切使っちゃいけないだとか、県民が使えないということにしてはいけないと思っております。ただ、芝の養生だとか施設管理のいろいろな面で一定の制約はあると思います。通常のような例えばグラウンド整備しましたよ、というものとは違うことになろうかと思いますが、ご指摘も踏まえながら、もちろんトップアスリートを誘致する、そしてそれを使っていただくことを中心にしつつも、幅広く使っていただけるようなものにしていきたいと思います。この芝はワールドカップでも使われたようなハイブリッドの芝で、まさにあれと同じ芝が使われるということで、通常の天然芝のものよりは、稼働日数を増やすことができることになりますので、今のご指摘のようなトップチーム選手以外の利用もそういう芝を整備することによって利用可能性が広がると考えております。まだ実際にそれがどういう配分で使えるかというのは、本当に運用してみないとわからない部分でもありますが、思いとしては競技力向上にもしっかりと使っていきたいと考えております。

(NHK)
、トレーニングセンターの話がありましたけど、実際に稼働できる日数が365日というわけではないと思うのですが、そういった中でどれぐらい利用の見込みがあるとか、あと経済効果としてこういうものを想定してるとか、そういったものは何かございますか。

(知事)
たしか数字があり、200数十日ですかね。

(スポーツランド推進室)
まだ運営してないので正確な日数は言えませんが、できるだけ多く稼動できるようにしたいなと思っておりまして、300日弱ぐらいは利用できるのではないかと思っているところでございます。経済効果につきましては、直接の施設の利用で直接効果というところで、3億円程度を見込んでいるところでございます。

【新型コロナウイルス感染症の感染状況等について】

(時事通信)
新型コロナウイルスの関係で伺うのですけども、政府が来春にも5類相当に引き下げる検討に入ったということで、一方で、季節性のインフルエンザと全く同じ対応とするかどうか、感染症の専門家からは、医療提供体制とかワクチン接種の公費負担とかで一定の対策を継続すべきだという意見も出ています。その辺り知事のお考えはいかがでしょうか。

(知事)
これはもう従来から繰り返された議論でありまして、完全に今の5類にしてしまうことにより、自己負担が発生することだとか、今の薬なども相当高価なものになってしまうということ。それからワクチン接種も自己負担になるのか、というようなところがありまして、どのような変異株が今後出るかわからないという状況の中で、国全体としても非常に難しいかじ取りが求められていると考えております。ただ、何とか長引く中で将来に向けてソフトランディングさせていく方向性を示したいという国の気持ちが、検討しているというところににじみ出てる情報なのかなと考えておりまして、これまでも同様に検討しているところであります。例えば先日発表されたゾコーバという薬は、昨日の市町村長との会議の中でも出たのですが、軽症者の療養期間を7日程度から6日程度へ、1日短縮させる効果はあるものの、例えばインフルエンザにおけるタミフルとかリレンザのような効果や、手軽に処方できるかというとまだまだそこまではいってないということもあって。ただいわゆる特効薬的なものが開発されないと5類に移行しませんよということではないので、徐々にいろいろな運用が見直されて、その方向に行きつつあるのが今の状況かなと考えております。全数把握の見直しだとか、いろいろやってきました。あくまで2類相当ということですから、いわゆる5類のところに、今は相当近づけたような運用に徐々に徐々になっていっているところをぜひご理解いただきたいなと思います、と国が説明する内容だと思います。

(時事通信)
あと、岐阜県で、政府の対策で医療ひっ迫防止対策強化宣言が初適用されたということなのですけど、本県でも昨日、医療非常事態宣言が出されたところではあるのですが、病床使用率が50%超えたりした場合に、こちらの対策強化宣言に切り替える可能性はあるのでしょうか。

(知事)
の打つ手といいますか、シナリオとしてはそういうことも考えられるということで、そうならない段階で早めに県独自の警報レベルを引き上げたというのが今の時点であります。次の、今の岐阜県の段階もあれば、もう一つ上のレベルもたしか国では設定されていたと考えております。今はそうならないようにというところです。

(時事通信)
が設定している、「医療ひっ迫防止対策強化宣言」の、その意義についてはどうお考えでしょうか。

(知事)
そのことにより、より強い行動規制なりを行うことができることになっております。ただこれも第5波までのような社会経済活動を抑え込むという対策が、なかなか今とる状況ではないのかなとは思っておりますので、国の対策地域の指定を受けて、より早期の効果がどれだけ出てくるのかというのは、岐阜県の状況等も我々はよく注視する必要があると考えております。

【宮崎県知事選挙について】

(読売新聞)
それでは発表事項以外で質問させていただきます。まず知事選お疲れ様でした。おめでとうございます。改めて知事選ではいろいろな有権者の声であったりを聞いてきたと思うのですけれども、これからの県政、特に来年の県政にどのように政治家としては生かしていきたいかお願いします。

(知事)
厳しい選挙戦で、あのような票数での勝利になりました。まずは多くの皆様にご支持をいただき、後押しをいただきましたので、その期待に応えるべく、知事選で掲げました様々ないわば公約に当たる政策提案を一つ一つ実行していくこと、特に先ほどから強調しておりますが、コロナや物価高等で影響を受けた暮らしや経済の回復が、喫緊の課題としてあり、それからもちろん人口減少問題に引き続き継続的に取り組んでいくことを進めていくことであろうかと思います。それからこれまでもお答えしておりますように東国原候補に多くの票が集まったという重みを受け止めながら、この閉塞感の中でより変化であるとか、突破を求めるというそこに込められたであろうメッセージを私なりに受け止めて、より取り組んでいく必要があろうと考えております。政治家としての発信の部分であったり、県民の皆様に、例えばワクワク感であったり、将来に向けての希望を持てるような県政運営であったり、様々な話題の提供であったりということ。これも言っておくと長くなりますが、今回の選挙結果をそのような形で真摯に受け止めて、政治家として、そして知事として仕事をしていくと、そこが今、私の頭にある内容であります。

(読売新聞)
、公約という話がありましたけれども、改めてまずこれに取り組んでいきたいという目標があればお願いします。

(知事)
コロナ、物価高等で影響を受けた暮らしや経済をしっかりと回復させていくところがあります。これもコロナの感染状況が大きく影響を及ぼしますので、やはり感染防止対策とのバランスをどうとっていくか考えながら、これまでの表現で言うとアクセルの方により力点を置く年にしていくことができればなと考えております。そのアクセルになりうるのが、先ほど言った2月、3月、4月の大きな国際的なイベント、事業等もあります。さらには、やはり海外の活力をどう取り込んでいくかというのは非常に重要な課題としてありますので、国際定期便、直行便も可能な限り早期に回復を図ることができればなという思いもありますので、そういう取組を進めていきたいと考えております。それから人口減少問題は、もちろん継続的にこれからもさらに力を入れて取り組んでまいります。その中でも少子化対策、特に関心を持っておりますのは、いよいよこども家庭庁も作られて、財源も確保しながら、より国としてもアクセルといいますか、力を入れていく状況にあります。財源確保など今回の税制改正ではあまり、より具体的に見えてこなかった部分はありますが、国の状況や動向に、地方の声を入れていき、より国との連携を図りながら少子化対策、子育て対策にも力を入れていきたいというのは重要課題として今、頭にあります。

【知事の年末年始について】

(宮崎日日新聞社)
知事の年末年始は、今回はどうお過ごしになりますでしょうか。

(知事)
ずっと県内で過ごします。しばらく前は、この夏に実家には行ってなかったものですから、この年末は選挙を終えたタイミングで行けないかなと思っておりましたが、やはり鳥インフルエンザがこういう状況、それからコロナも拡大している状況にあって、離れるわけにはいかないなという思いで、県内におります。

(読売新聞)
以上で知事定例記者会見を終わります。

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