指定希少野生動植物の概要（ノカイドウ）

名称

学名

Malusspontanea

科名

バラ科

宮崎県カテゴリー

絶滅危惧1A類

重要度

A

環境省カテゴリー

絶滅危惧1B類

分布

県外：九州（鹿児島県霧島）県内：霧島山

生育環境

高所の渓流水辺

生育状況

霧島山系の極一部に生育しているが、遷移進行による日照不足と鹿の食害で幼株がみられない。成樹は老齢化し、1966年調査の500株から320株まで減少し、その傾向は現在も続いている。花・実を着けない個体も多い。

減少の主要因

成木の老齢化、遷移進行、鹿による食害

選定の理由

霧島山の代表植物。鹿児島県にも広がる準固有種。自生地は国指定天然記念物に指定されており、現在県が中心となって保護保全に取り組んでいる。

特記事項

局所固有（県内の非常に限られた地域にのみ生育）であるが、栽培株が売買され、個体が他地域に流出しているという問題がある。

保護対策指針

1. 個体の保護
   • 国の天然記念物であり、別途対策中
2. 生育地の保護
   • 次世代が育つ環境への生育地の改善
3. その他
   • 園芸種のカイドウ類との遺伝子汚染に注意
   • 栽培株の取扱いに留意

関連するページへのリンク

• 宮崎県野生動植物の保護に関する条例第11条指定希少野生動植物について
• 宮崎県野生動植物保護基本方針