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掲載開始日:2025年11月10日更新日:2025年11月10日

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令和7年8月7日開催の宮崎県公安委員会会議録

開催日時

令和7年8月7日(木曜)14時00分~15時10分

出席者

公安委員会

松山昭委員長、山下恵子委員、佐々木慈舟委員

警察本部

本部長、警務部長、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、首席監察官、情報通信部長、警察学校長、サイバー捜査課長、総務課長

第1.本会議

1.議題

(1)特定抗争指定暴力団等の指定延長について

刑事部長から、

  • 指定の経緯、延長期限、延長理由

について報告があった。

委員が、「特定抗争指定暴力団等の指定の延長は何回まで可能か。」旨質問したところ、刑事部長から、「延長が必要な情勢があれば何度でも指定を延長可能であり、他県では数年間にわたって指定を延長している事例もある。」旨の説明を受けた。
委員が、「暴力団の根絶に向けて引き続き必要な措置を最大限にとってもらいたい。」旨発言した。
委員が、「暴力団の情勢について他県と十分に情報共有がなされているのか。」旨質問したところ、刑事部長から、「本県の暴力団組織の上部団体が存在する県はもちろんのこと、警察庁主導で全国の警察と緊密に連携を図り、情報共有に努めている。」旨の説明を受けた。
委員が、「暴力団の準構成員とは何か。」旨質問したところ、刑事部長から、「暴力団の構成員とまでは認定できていないが、暴力団とかなり深い関係を有する者を意味する。」旨の説明を受けた。

2.報告

(1)「HERO採用計画・宮崎県警捜査員体験会2025」の開催結果について

警務部長から、

  • 開催日時・場所、目的、内容、参加者、参加者の感想等(アンケート結果)、その他

について報告があった。
委員が、「宮崎県警察の採用倍率はどれくらいか。」旨質問したところ、警務部長から、「大卒対象や高卒対象など複数の採用試験があるが、全体的な採用倍率は約2倍前後である。」旨の説明があり、更に本部長から、「昨年は大卒の女性を対象とする採用試験の倍率が低調であった。」旨の説明を受けた。
委員が、「採用者の一定の質を保つためには、多くの受験者から人材を選ぶ必要があることから、引き続き警察が魅力ある職場であることを発信して受験者の確保に努めてもらいたい。」旨発言した。
委員が、「参加者の中から一人でも受験希望者が出てくれば体験会を開催した意義がある。」旨発言した。
委員が、「警察の体験会に参加する保護者がいるのか。」旨質問したところ、警務部長から、「高卒、大卒を問わず警察の就職説明会や体験会に保護者同伴で参加する者がいる。」旨の説明を受けた。
委員が、「親が子供の就職に強い関心を抱いている家庭も多いことから、今後は保護者を含めた就職説明にも力を入れて受験者の増加を図ってもらいたい。」旨発言した。
委員が、「良い人材を得るために様々なところで説明会を行い、受験者の増加を図ることが重要である。」旨発言した。

(2)実戦的総合訓練指導技法発表会の開催結果について

警務部長から、

  • 実戦的総合訓練の意義、開催日時・場所、発表会の目的、参加者、発表想定、発表要領等、開催効果、発表優秀職員

について報告があった。
委員が、「実戦的総合訓練指導技法の発表会とはどのような内容か。」旨質問したところ、警務部長から、「現場で活動する警察官にロールプレイング方式の訓練を実施しているが、今回の発表会は指導者の指導方法の研修が目的であり、事案の場面ごとの注意点を指導者が効果的に訓練員に指導する方法を発表し合い、指導者の指導力向上を図ったものである。」旨の説明を受けた。
委員が、「発表会の評価の基準はどのようなものか。」旨質問したところ、警務部長から、「今回の発表会では指導者が訓練員に必要なポイントを学ばせるための事案想定を作成するが、ストーリーの内容、登場人物、場面ごとの指導内容などを総合して評価の基準としている。」旨の説明を受けた。
委員が、「このような発表会は指導者の指導力向上だけでなく、発表優秀者が管区警察局の発表会への出場につながることで、モチベーションが上がる大変良い取組である。」旨発言した。
委員が、「想定を中断して指導するタイミングはあらかじめ決まっているのか。」旨質問したところ、警務部長から、「あらかじめ指導するポイントのために計画された中断もあれば、訓練者が想定と異なる動きをしたため突発的に想定を中断して必要な指導を行う場合もある。」旨の説明を受けた。
委員が、「実際の現場では臨機応変さが求められるが、そのためには基礎を養うことが大事である。」旨発言した。
委員が、「指導者も教える技術を磨いてもらえば、より効率的な指導が可能となり、訓練者も現場での自信がつくので、今後もしっかりと訓練してもらいたい。」旨発言した。

(3)令和7年上半期の犯罪防止対策推進状況及び令和7年上半期の犯罪情勢について(暫定値)

生活安全部長から、

  • 令和7年の重点犯罪防止対策、上半期における刑法犯認知件数の推移(過去10年、6月末)、重点犯罪の認知件数等(暫定値)、上半期の主な取組、今後の取組

について報告があった。
また、刑事部長から、

  • 刑法犯の認知・検挙状況、凶悪犯(殺人、強盗、放火、不同意性交等)、窃盗犯、侵入窃盗

について報告があった。
委員が、「再犯率はどのようになっているのか。」旨質問したところ、生活安全部長から、「窃盗や薬物事犯で特に再犯が認められ、最近は少年の初発型非行者が再犯することが多い。」旨の説明があり、更に刑事部長から、「刑法犯の約46パーセントが再犯であり、万引きは約53.7パーセントが再犯で、65歳以上の万引き犯は約60パーセントが再犯である。」旨の説明を受けた。
委員が、「高齢者の再犯が多い理由として認知症は考えられるのか。」旨質問したところ、刑事部長から、「明らかに病気の影響がある場合は検挙ではなく家族や医療機関に引き継いでおり、再犯に認知症の影響は少ないと思われる。」旨の説明を受けた。
委員が、「特殊詐欺の被害金額が急増しているが、犯人への現金交付手段は何が多いのか。」旨質問したところ、生活安全部長から、「ATMからの振り込みやインターネットバンキング、電子マネーが主な手段であり、特殊詐欺の被害は高齢者が多く、SNS型・ロマンス詐欺の被害は年齢層に関係なく投資に関心がある人が多い。」旨の説明を受けた。
委員が、「自転車盗が増えているが、今後の対策はどのようにするのか。」旨質問したところ、生活安全部長から、「県内47校を自転車盗難防止モデル校に指定し、駅前などで無施錠の自転車に仕掛け学を活用した防犯タグを取り付けているが、今後は検挙に勝る防犯なしの観点から自転車利用者に対する職務質問を徹底して検挙活動を推進する予定である。」旨の説明を受けた。
委員が「SNSを活用した防犯活動であれば、若い世代に効果があると思うので検討してもらいたい。」旨発言した。
委員が、「サイバー犯罪相談件数が減少した原因は何か。」旨質問したところ、生活安全部長から、「民間事業者などと連携したサイバーセキュリティカレッジやサイバーパトロールなどの効果が現れていると思われる。」旨の説明を受けた。
委員が、「警察官をかたった詐欺はだまされやすいので、重点的に広報啓発活動を推進してもらいたい。」旨発言した。

(4)令和7年飲酒運転根絶強化月間の取組結果について

交通部長から、

  • 期間、主催、目的、重点、飲酒事故発生状況(令和7年7月中)※速報値、飲酒運転検挙状況(令和7年7月中)※速報値、期間中の主なキャンペーン等(県内各警察署で広報啓発を実施)

について報告があった。
委員が、「飲食店に飲酒運転防止を呼び掛けるポスターを掲示し、更に飲酒運転防止の気運を高めてもらいたい。」旨発言した。
委員が、「飲酒運転で捕まった人はアルコールを飲んでからすぐに運転した人が多いのか。」旨質問したところ、交通部長から、「多くは飲酒直後に運転しているが、中にはアルコールを飲んでから数時間の休憩の後に体からアルコールが抜けていないのに運転して検挙される人もいる。」旨の説明を受けた。
委員が、「アルコールが体内から消化される目安をあらゆる機会を通して周知してもらいたい。」旨発言した。
委員が、「月間で飲酒運転防止に対する意識が高まっていることから、引き続き年間を通して飲んだら乗るなという原則を徹底してもらいたい。」旨発言した。

(5)その他

  1. 警備部長から、「警備情勢について」の口頭報告があった。
  2. 委員が、公安委員会委員就任に際し、「公安委員会委員に任命され大変恐縮している。先輩の二人の委員にいろいろとお導きを頂きながら精一杯務めたいと思う。」旨挨拶した。
  3. 委員が、公安委員会委員長就任に際し、「本会議の進行に不慣れなところがあると思うが、よろしくお願いする。」旨挨拶した。

第2.意見の聴取・聴聞

運転免許課長から、運転免許の行政処分に関し、被処分者の出欠状況、点数制度に基づく基本量定、意見の聴取・聴聞結果等の報告があり、公安委員合意でそれぞれの処分を決定した。

第3.決裁

  1. 特定抗争指定暴力団等の指定延長について(組織犯罪対策課)
  2. 審査請求の受理について(運転免許課)
  3. 審査請求の弁明書の作成について(運転免許課)

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宮崎県公安委員会  

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