掲載開始日:2022年2月1日更新日:2022年2月1日

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宮崎県知事定例記者会見(2021年12月24日)

項目

配布資料

発表事項(知事発言)

2023年G7サミットに係る閣僚会合の誘致について

まず1点目ですが、2023年に我が国でG7サミットが開催される予定で、現在、開催地を国が公募しています。本県では、閣僚会合の誘致について、12月17日に「誘致計画書」を国に提出したところです。

2000年の九州・沖縄サミットでは外相会合が本県で行われましたが、それ以降も2016年の伊勢志摩サミットと2019年の大阪サミットで、それぞれ閣僚会議の応募をしてきたところです。実現はしておりませんが、前回の開催以来、今回3回目のチャレンジになります。

誘致の意義・目的は、様々な国際水準のMICE受入環境をアピールできることと、本県の魅力発信になることです。2023年には、コロナの状況によってどれだけ国際的な行き来があるかというところですが、インバウンドがいつかは回復することを見据えながら、しっかりと国際会議への対応能力や魅力の発信に努めていきたいです。

誘致計画は、県と市の共同で提出するもので、場所はシーガイアをメイン会場とします。閣僚会合の分野については、本県の特性を生かした「農業」「環境」「教育」、そして開催経験のある「外務」を強く希望し、誘致活動に取り組んでまいります。

今後のスケジュールはまだ不明ですが、来年夏頃までには国のほうで判断されるものと考えています。

宮崎県木崎浜サーフィンセンターネーミングライツ・スポンサー企業の決定について

2点目は、木崎浜サーフィンセンターのネーミングライツ・スポンサー企業が決定したという御報告です。

現在、木崎浜において、サーフィン環境を整えるために、温水シャワーや更衣室等を備えたサーフィンセンターを整備しています。そのネーミングライツ・スポンサーを募集しておりました。応募は2社からあり、スポンサー企業を「株式会社ソラシドエア」に決定しました。木崎浜サーフィンセンターの愛称は「ソラシドエアサーフィンセンター木崎浜」です。

ソラシドエアは、2019年のワールドサーフィンゲームスの際にもスポンサーとして協賛をいただいたところであり、県サーフィン連盟とも包括連携協定を締結し、伊東李安琉選手のような若手プロサーファーのサポートもされています。サーフィンを通じて宮崎の魅力発信に貢献いただき、観光や地域振興のプロジェクトにも積極的に取り組まれているということで、コロナで大変厳しい状況ではありますが、大変ありがたい応募であり、今後の連携を楽しみにしているところです。

なお、サーフィン連盟に関しては、昨日、日本連盟の酒井理事長が本県を訪れて、感謝状をいただいたところです。東京オリンピックでは、五十嵐カノア選手が銀メダルで、都筑有夢路選手が銅メダルとなり、男女でメダルを獲得しました。正式種目になって初めて開催する大会で、ホスト国として最高の成績を収めることができたわけですが、メダル獲得等に向けて、これまで様々な国際大会を開催してサーフィン振興に貢献したということでの評価による感謝状をいただいたところです。

来年8月には、木崎浜で全日本サーフィン選手権大会の開催も予定されているところです。さらには、国際サーフィン連盟のフェルナンド・アギーレ会長からもメールをいただき、東京オリンピックが大成功に終わって宮崎にも貢献いただいたことへの感謝と、ぜひまた宮崎で国際大会を考えていきたいという提案もいただいたところです。

これまで本県の魅力発信において、サーフィンは大きな役割を果たしていますが、さらに国内外の主要大会の開催も行いながら、スポーツランドみやざきを掲げる中での一つの重要な取組として、これからもサーフィン振興等を図ってまいりたいと考えています。

新県立宮崎病院の開院について

3点目に、県立宮崎病院の開院日が来年1月11日に決定しました。

新病院では、救急病床の増床や屋上のヘリポートが整備され、新たに手術支援ロボットが導入されるなど、県民の皆様の期待に応えるべく様々な機能を拡充しています。特に、コロナとの闘いが続く状況の中で、感染症専用エレベータを整備するなど感染症関係も様々な体制強化が図られます。このタイミングで基幹病院たる宮崎病院が新たな体制になるのは大変心強いと考えています。県民の皆様の期待に応えるとともに、病院で働くスタッフの皆様にとってもモチベーションが高まり、さらには研修医も含めた人材確保にもつながると期待しているところです。

旧病院の建物は引き続き残りますので、解体作業を進めていきます。令和5年の秋頃にグランドオープンして、全体の新しい体制が整い、現病院あたりが駐車場になります。しっかり進めて、県民の皆様の期待に応えてまいりたいと考えています。

年末年始の牛乳・乳製品の消費拡大について

次に、様々なメディアでも取り上げられているところですが、年末年始は、牛乳・乳製品の消費拡大をお願いしたいと考えています。本日、県庁幹部会議でも全員で牛乳を飲みましたし、県庁においても、年末に向けて、12月27日には「牛乳を飲んで、仕事を納めよう」というコンセプトの下に、牛乳の注文を独自に呼びかけているところです。

背景は既に様々なところで語られていますが、全国的に新型コロナの影響による需要の低迷で、乳製品の在庫が積み上がっています。また、今年の夏が比較的涼しくて生乳の生産量も上がったなど、いろいろなことが重なっており、学校が冬休みに入り給食のない年末年始には、全国で5,000トンの生乳が廃棄されることが懸念されています。

生産現場においても、可能な限り調整を行なっていただいていますが、それでもやはり生産される牛乳はありますので、酪農業界全体としても、日本の酪農を守るために、関係者自ら牛乳の購入・消費に取り組む「#1日1L」運動を展開されています。

私自身も御飯を食べるときのお茶代わりに牛乳を飲んだりしていますが、ぜひあと1杯、2杯飲んでいただき、牛乳の消費拡大に御協力ください。

2021県政トピックスについて

次に、2021年の県政トピックスについて、今年1年を振り返ります。

今年はコロナの第3波の急拡大から始まり、そして3回にわたる急激な感染拡大に見舞われました。様々な関係の皆様の御協力をいただきながらそれぞれの感染拡大の波に対処し、今は第5波が沈静化する中で、社会経済活動の回復に取り組んでいるところです。改めて御協力に感謝を申し上げます。

新型コロナウイルスに対する主な取組として、病床・宿泊施設の確保や、大規模接種の実施によるワクチン接種の加速化などを行いました。PCR検査も、県境往来者への検査支援に加えて街中でも5カ所検査センターを整備し、飲食店の認証制度も進めております。時短要請協力金や、プレミアム付食事券など事業継続や地域経済を再始動する取組も進めてきました。県内教育旅行の誘致により、県庁を教育旅行で訪れる子供たちの姿を本当によく見ております。「ジモ・ミヤ・タビ」キャンペーンは、おかげさまで大変好評です。11月の宿泊稼働指数が81.6で、全国トップの数字でした。これも様々な取組や、県民の皆様の御協力のおかげだと考えています。また、デジタル化推進など将来を見据えた様々な取組も進めています。

東京オリンピック・パラリンピックに向けては、本県で事前合宿を行なったほぼ全てのチームがメダルを獲得したことで、今回も縁起がよい、結果の出る宮崎合宿だったと思います。メダルを狙うようなトップレベルのチームに宮崎を選んでもらっていることを改めて我々としては誇りに思い、この経験を今後に生かしていくことが重要だと考えています。

コロナの感染状況を警戒しながらのオリンピック聖火リレーも大変印象深いです。他県ではリレーができずにトーチキスだけだった県もある中で、何とか181人に参加をいただきながら希望の灯火をつなぎ、パラリンピック聖火フェスティバルも行えました。

また、パラリンピックの外山愛美選手や中西麻耶選手の活躍もあったことは記憶にとどめておき、様々な顕彰をしていくこととしています。

国文祭・芸文祭も、コロナの感染状況に大きな波がある中で、去年行われた「さきがけプログラム」の34事業と合わせて144の事業を何とか実施することができました。県外からの参加者や観客が当初の予定どおりではなく、思いどおりに開催できない部分もありましたが、その中でも、開会式では天皇皇后両陛下にオンラインで参加いただきました。コロナの状況の中で、このような形を取っていただいたのは大変ありがたく思っております。皇室関係では、国文祭・芸文祭に起因した三の丸尚蔵館の作品展が全国で初めて開催されるということもありました。

国文祭・芸文祭は、記紀編さん1300年記念事業の集大成で2020年に計画していたものが今年になったわけですが、これで終わりではなく、改めて宮崎の文化・芸術を見つめ直し、今後発信していく取組をさらに強化していくことが大事だと思っています。

また、本県のさらなる魅力向上の話題としては、「宮崎県美術展」と「宮日総合美術展」を統合して、「みやざき総合美術展」として新たな形でスタートしたことや、「博多みやざき館KONNE」が3月にオープンしたことがあります。これも非常に忘れがたいのですが、感染が厳しい状況の中で、国のイベント開催の基準をしっかり踏まえながら、福岡ソフトバンクホークスの毎年の恒例イベント「鷹の祭典」なども行うことができました。

みやざき犬が10周年になったことも大変感慨深いものがあります。コロナで十分な活動ができない状況ですが、しっかりと愛されるキャラとして定着し、様々な活躍をしています。これからも楽しみにしているところです。

農林水産関係では、田野・清武地域及び日南市の九州初となる日本農業遺産認定や、かつお一本釣、食料自給率、本格焼酎など様々な日本一がありました。

来年はいよいよ全国和牛能力共進会が開催されますが、本県はプレ共進会を開催して、しっかり準備を行なっています。

スギの素材生産量が30年連続日本一になったことも、すばらしい大きな節目ですが、初めて製材品の出荷量が日本一になったことも記憶にとどめておきたいです。中国木材(株)の立地と本県の豊かな森林資源を生かして、このような結果につながったのかと思います。

また、ウィズコロナに向けた新たな取組として、フードビジネスの新たな展開や、ワーケーション、AIによる出会いのサポート機能等が付いたマッチングシステムなどの新たな取組がありました。九州では初めてとなるワーケーション推進協議会の設立や、民間企業に向けてのマッチングプレゼンなどもあったところです。

道路整備は本県にとって極めて重要な課題です。九州中央道の高千穂日之影道路「深角~平底」間が開通したことによって高千穂日之影道路5.1キロが全線開通したことや、都城志布志道路の「金御岳~末吉」間の開通で、44キロのうち横市から志布志までが開通しました。都城志布志道路は令和6年度に県内区間も完成することで、鹿児島区間も含めて全線開通が見えてきており、大変感慨深いものがあります。また、東九州道の「清武南IC~日南北郷IC」間が令和4年度に開通することも発表されたところで、開通効果が大きく期待できるところです。

宮崎県長距離フェリー航路は、開設50周年を迎え、新たなフェリーの進水式が行われました。建造を進める2隻の新船は「フェリーたかちほ」と、「フェリーろっこう」です。いよいよ来年4月15日に「フェリーたかちほ」は就航します。フェリーは、コロナの中での利用減や燃費の高騰で大変厳しい状況も続いています。しかし、ここから反転攻勢をかけようという状況の中で、新しいフェリーが就航することは大変追い風だと考えています。しっかり本県経済の生命線として、フェリーを守り育てていきたいと考えています。

県立宮崎病院の開院やドクターカーの導入もありました。国民スポーツ大会等を見据えた施設整備も進みつつあり、屋外型トレーニングセンターの整備を進めることで、スポーツランドみやざきの将来につながる取組も進んできました。

2021年の県政トピックスは以上です。コロナ対応に追われながらも、将来につながる取組を進めてきた1年でした。

新型コロナの年末年始に向けた呼びかけ等について

現在、新型コロナは20日間、感染者の確認がありません。2人の感染者が出た以前は43日連続で感染者の確認がありませんでしたので、この2カ月はほぼ感染者がいない状況です。しかし、これから年末年始で、人の移動や忘年会、新年会で会食の機会が多くなります。オミクロン株や国内の感染状況を考えると、安心していい状況では決してないことを、ぜひ県民の皆様にはこのタイミングで強く申し上げたいと考えています。

年末年始も感染防止対策を徹底いただきたいです。オミクロン株でも感染防止対策の基本は変わりませんので、改めて3つの密を避ける、マスクの着用、手指消毒をしっかりお願いしたいと考えています。県内での感染者数はゼロが続いているから大丈夫だと考えるのではなく、今日のタイミングで、県内の感染者数がゼロだとはとても思えないというのが今の状況かと思います。この緊張感を保っていただきたいです。

の方向性としては、忘年会、新年会も「みやざきモデル」で感染防止を徹底しながら、大人数、長時間を避けて行なっていただき、4,494店舗ある認証店を利用していくことが大事なことだと思います。

また、飲食店におけるワクチン・検査パッケージ登録制度の取組状況ですが、現在331店舗が登録されています。感染が拡大し、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置等が適用された地域において、「一卓4人以下の会食」という行動制限が要請された際でも、本制度に登録された飲食店については、利用者の「ワクチン接種歴」又は「検査結果の陰性」のいずれかを確認することで、「一卓4人以下の会食」という行動制限が緩和され、「一卓5人以上の会食」が可能となります。これにより、感染対策と日常生活の回復の両立を図っていくものです。

そして、年末年始は積極的にPCR検査をお願いしたいです。これまで我慢しておられた方が帰省することがあるかもしれませんし、県外に行かれることもあろうかと思います。その際は、都市部で少し感染が出ている状況もありますので、PCR検査センターを積極的に活用していただきたいと考えています。

また、ワクチン接種証明アプリがダウンロードして使えるようになっております。私もこのアプリをダウンロードしておりますが、本当にすぐできますので、こういったものも活用していただきたいと思います。

オミクロン株は、感染力は相当強いのではないかと専門家は言っておられます。国内でもいよいよ、市中感染が関西で確認されている状況です。重症化のリスクはデルタ株ほどではないという意見がありますが、全く重症化しないということではありませんので、感染者数が増えれば十分な警戒が必要だと考えています。これだけの強い感染力があれば一気に、今まで経験したことがないような感染急拡大があるのではないかという強い危機感を持っています。

ワクチン接種が先行して進み、一定程度落ち着いていた欧米や韓国などでも感染が急増している中で、全国的には、海外に比べると不思議なほど落ち着いている状況であると思います。2回のワクチン接種の効果が及んでいる状況ですが、それがだんだん薄れると言われており、効果が薄れるタイミングとオミクロン株の拡大が合わさる可能性が年末から年始にかけて大変警戒される状況だということを、ぜひ県民の皆様には御理解いただきたいです。

各県ごとの感染者数の一覧表を見ると、都市圏で2桁以上の数字が少しずつ出てきています。去年の今頃と比べると、県内でも20人程度の感染者がおりましたので、都市圏でもそれほどの状況ではないわけですが、オミクロン株のリスクもある中で、昨年と同じぐらい緊張感を持って見つめていく必要があると考えています。しかし、年末年始の往来の自粛までをお願いしているところではありません。PCRの検査体制も強化してきたところで、ワクチン・検査パッケージ等を有効活用しながら、これまでの経験を生かして、次の感染の波をいかに社会全体で可能な限り抑えて乗り切っていくかが問われていると考えています。

ワクチンに関しては、3回目の接種が、医療関係者を皮切りにスタートしています。国も、初回接種の完了後8カ月を目安にしておりましたが、6カ月に前倒して接種ができるという方向性も示されました。市町村にもそのことを伝えて、県としてもサポートしながら、可能な限りワクチン接種のスケジュールを早めていただくように調整しているところです。

インフルエンザについても、今年の県内はゼロですが、昨シーズンは12例発生しました。こちらもいつ発生してもおかしくないという緊張感を持つべきだと考えています。全国各地で鳥インフルエンザが発生していますので、警戒を強めて臨んでまいりたいです。1年前と比べると、コロナも鳥インフルエンザも少し落ち着いた状況ではありますが、緊張感を持ってこの年末年始に取り組んでまいりたいと考えています。

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質疑応答

新型コロナの年末年始に向けた呼びかけ等について

(NHK)
オミクロン株の感染確認はまだ県内ではありませんが、感染確認があったときにはどのような対応をする方針でしょうか。

(知事)
オミクロン株でも感染防止対策は変わりませんので、県民の皆様には同じ基本的対策を徹底していただくようにお願いしたいと考えています。ただし、感染拡大のスピードが相当速いことに警戒する必要がありますので、県外の動向を注視しながら、適切に県民の皆様にお伝えをする必要があると考えております。県外で感染が急増するようであれば、県外との往来の注意喚起をまずは行なっていくなど、県民の皆様に様々な行動要請をお願いしていくことになろうかと思います。それぞれのスイッチを押すタイミングを早目早目に間違いないように行なっていくことが大事だと考えています。

(NHK)
オミクロン株の感染が確認された方について、特別な対応は考えていますか。

(知事)
特にオミクロン株ということで考えてはおりません。ただ、病床についても、第5波の検証を踏まえてさらに増やし、450室の療養施設で受け止める準備をしています。後方支援病院も含めて、トータルでの医療提供体制の充実に、第5波以降も引き続き取り組んでいるところです。それで万全ということではなく、さらに努力を重ねていきたいと考えておりますが、第5波が終わったときに、デルタ株より感染力の強い変異株を想定して体制の整備を進めてきました。オミクロン株や、またさらにその次の変異株ということも考えられるかもしれませんので、そのような状況も想定しながらしっかりと準備を進めていきたいと思います。

(NHK)
のほうでは、国外から国内に帰ってくる方で、現地でオミクロン株の感染が確認された方については、濃厚接触者を周りの方だけではなくて機内全体も含めるという対応を取っていますが、県のほうで特に考えていることはございますか。

(知事)
取扱いの基本的な方針がありますので、国の示された方針に基づいてしっかりと対応していくということであろうかと思います。

新県立宮崎病院の開院について

(NHK)
県立病院が来年1月から開院しますが、コロナ対応を含め、医療体制という意味で期待感などはございますか。

(知事)
医療に対する県民の期待は、特にコロナの中で高まっていると考えています。その中で、救急関係、感染症対策、高度医療に、しっかり対応できる新しい病院が開院できることは大変ありがたいと思っています。医療関係者やスタッフ等のお力添えもいただきながら、県民の期待に応えるような運営を図っていきたいと思います。

新型コロナの年末年始に向けた呼びかけ等について

(感染症対策室)
オミクロン株の対応で補足いたしますと、デルタ株との違いとして、オミクロン株の場合には、陽性者が無症状であっても今のところは全て入院となります。デルタ株までは無症状の方は例えば自宅療養のような措置もございましたが、オミクロン株の陽性者については、全て医療機関での入院となります。

(宮崎日日新聞社)
年末年始の対応については、県外との往来は感染予防対策に注意して行なってほしいという方針でしょうか。

(知事)
は通常ベースで、基本的な感染防止対策は徹底をしていただきながらも、往来に対する警戒や自粛の呼びかけまではしておりません。今後、都市部や県外での感染拡大という状況があれば、適切に行動要請をお願いすることもあり得ると考えています。

(宮崎日日新聞社)
年内にも状況が変われば、改めて対応を変える可能性はあるということですか。

(知事)
はい。

(宮崎日日新聞社)
河野知事は、この年末年始はどのように過ごされますか。

(知事)
年末年始は広島の実家で過ごすことにしております。

日本サーフィン連盟からの感謝状について

(宮崎日日新聞社)
日本サーフィン連盟からの感謝状については、県のどのような功績に対してだったのでしょうか。

(知事)
感謝状では、主要な大会を開催し、東京オリンピックでの日本代表のメダル獲得に貢献をいただいたという文面になっております。4年前に日向市でジュニアサーフィン選手権があり、2年前に宮崎市でワールドサーフィンゲームスがあって、国内でアジア初めての大会を宮崎で成功させました。それが東京オリンピックで初めて正式種目となったサーフィン大会にもつながったことを評価いただいたと思います。

(宮崎日日新聞社)
感謝状は、昨日いただいたんですね。

(知事)
はい。

新型コロナの年末年始に向けた呼びかけ等について

(UMK)
コロナに関連して、これからのポイントは、ワクチンの追加接種と、飲み薬を含めた治療スタイルの向上になると思います。ワクチンの追加接種について、今後のオペレーションは市町村がやっていくということですが、来年以降どのような形で進んでいくのか、そのスピード感を県として把握しているところはありますか。また、ワクチンの備蓄が今どのぐらい県の中にあるのかも含めてお聞きしたいです。

(知事)
初回接種の完了後8カ月を目安にしていたものを、6カ月にする方向性が国の方針で示されて、前倒しでスピードアップして対応を図っていこうと市町村に呼びかけをし、準備をしてもらっているところです。まだ一般接種は先になるところですが、そのスケジュール感もまた具体的にお示しをできればと思っております。

(感染症対策室)
前倒しについては、現在市町村と準備を進めております。なかなか市町村も準備が整わない中で頑張っていただいているところですが、年明けから本格的に前倒しが進むものと考えております。ただ、徐々にということで考えています。ワクチンの確保や接種いただく医療機関の確保の問題等々ありますので、そのあたりを一つ一つ工夫しながら準備を進めてまいります。

(UMK)
報道されている飲み薬は、今日にも承認されるような話がありますが、現在の状況をお聞かせください。

(知事)
が責任を持って各県に供給することになっていると考えております。

(感染症対策室)
内服薬については、本日、国のほうで審議がなされると聞いています。承認された後は、薬の量の関係上、国が管理します。県としては、供給が開始されれば本県でも受け入れられる体制づくりを、医療機関や薬局と調整しながら現在進行形で行なっているところです。

2023年G7サミットに係る閣僚会合の誘致について

(UMK)
G7サミット閣僚会合の誘致については、今のところどの閣僚会議を目指しておられるかをお聞かせください。また、誘致をすることで、どんなメリットを目指してやっておられるのかを確認させてください。

(知事)
閣僚会議の希望分野は、農業、環境、教育、外務です。効果については、このような国際レベルの大きな会議の開催ノウハウを蓄積していくということや、開催を通じた本県の魅力発信です。国際レベルの大会を開催することは、地元の受入れの関係者にとっても自信につながり、ノウハウの蓄積につながっていくので、そこは大きいと思います。

(UMK)
魅力の発信というのは、どういうものをどこに対して発信するということでしょうか。

(知事)
宮崎の様々な魅力を、G7サミットに来られた関係閣僚の皆様や報道を通じてそれぞれの国に発信できればと思います。

(UMK)
宮崎は2000年に外相会合を誘致して、その後はそういう受入れはなく、ノウハウについては、それがどう生かされたのかは、この20年あまり見えない状況があると思いますが、人や施設など、どのようにさらに磨いていくことをお考えなのか教えていただけますか。

(知事)
2000年の時よりもさらに様々な基準が、安全・安心も含めて求められているところであり、それにしっかり対応できるようにということになろうかと思います。また、2000年の成果としても、当時80数億円の経済効果があったことや、その経験を生かして、その後大きな国際会議の誘致が実現したということもありますので、そこは決して無駄ではなく、その後に確実につながっていると考えております。今回、首脳会談は残念ながら本県としては基準を満たし得ないところですが、シーガイアにおいては、大規模改装も行なって、様々な受入れ態勢もより整った状況の中で、新たな基準のもとでの閣僚会合の開催は、やはり将来につながっていくものと考えております。

(朝日新聞社)
閣僚会合については、幾つの自治体が手を挙げているのか分かれば教えてください。

(総合政策課)
あくまでも報道ベースでの把握になりますが、本日時点で、本県以外で16の自治体が手を挙げていらっしゃると把握しております。

(朝日新聞社)
全国の自治体との競合に勝つためには、宮崎県としての強みを出さなければいけないと思うのですが、知事がお考えになる宮崎の競争に勝つための点はどういうところがありますか。

(知事)
2000年の外相会談を行なっている経験というところです。その後様々な開催基準の見直し等もあると考えておりますが、その受入れの経験があることや、農業、環境、教育面で本県として様々な売りもあるということで、ぜひこういう分野で誘致したいと考えているところです。

(朝日新聞社)
何か新しい組織をつくって誘致に取り組むようなお気持ちはありますか。

(知事)
開催が決定をしたらそれなりの組織体制を整える必要があろうかと考えておりますが、まずは誘致活動ということで、日を改めて、国へしっかり説明を行います。農業、環境、教育、外務の分野に、本県としてどういう貢献ができるのかをしっかりアピールしてまいりたいと考えています。

新型コロナの年末年始に向けた呼びかけ等について

(NHK)
本県に、年末年始で帰省される方などもいらっしゃる中、特によく分かっていないオミクロン株について不安に思う県民の方もいらっしゃると思いますが、改めて知事から、どのように対応していくのかを教えていただければと思います。

(知事)
これまでのデルタ株もそれまでとは全く感染力の次元の違うものであった中で、専門家の知見を踏まえながら、本県としてベストの対応に努めてきたところです。オミクロン株についても、より感染力が強いと言われておりますが、今行われているワクチンの効果や、今後の治療方針がどうなるのかはまだまだ分からない部分が多いわけであります。そこの最先端の知見はしっかりその時々で情報を入手しながら、適切に県民の皆様にお伝えをしていくということですが、感染を防いでいく対応や、感染が広がったときの受入れ体制をさらに強化していくところは、引き続き取組を進めていきたいと考えています。ウイルスも進化をする中で、こちらもいろいろなやり方を進化させていくことが大事です。例えば大勢でいる際にワクチン接種が済んだことによってマスクをしないなど、通常どおりの対応になってしまったことが感染拡大を招いたのではないかと言われていますので、やはり基本を継続することの大切さがあります。日本においては、比較的マスクにしても、感染防止の警戒が強いのではないかと思っていますので、それは引き続き持続をしながら、医療も含めての受入れ体制をさらに強化をしていくことでの対応になるかと思います。

2021県政トピックスについて

(読売新聞社)
2021年県政トピックスの中で、特に知事が印象に残ったものを教えていただけますか。

(知事)
多々ありますが、やはり全国レベルということで東京オリンピック・パラリンピックの開催や、それに伴う本県としての聖火リレー、事前合宿の受入れです。また、国文祭・芸文祭をコロナの状況の中で開催し、文化振興の面でも、将来につながるような大きな年になったということで、この2つはイベント関連では大きいものと受け止めております。

(読売新聞社)
知事の中で、2021年を漢字一文字で振り返っていただけますか。

(知事)
1年の初めに県職員に対して「応」という文字を申し上げました。これは新型コロナウイルスにしっかり対応していくことや、ウィズコロナにも適応していくこと、それから県民の期待に応えていくことや、「エイエイオー」の「オー」に当たることから、しっかり気合を入れて取り組んでいこうということです。1年を振り返って、やはりコロナへの対応を中心にしながら、インフラ整備など、宮崎の将来に向けた取組もしっかり進めることができ、県民の期待に応えるような取組を進めてきたのではないかということで、私としてはこの「応」という一文字が引き続き頭に浮かぶところです。ただし、もちろん課題や反省点、さらに取り組むべきことはある中で、十分にやりました、応えましたということを誇っているという意味ではないのですが、この1年間を振り返ったときに、様々なコロナへの対応や将来に向けた土台作り、そして県民の期待に応えていくという意味での、やはりこの「応」という文字が頭に浮かぶなと考えております。

新型コロナのワクチン接種について

(宮崎日日新聞社)
ワクチン接種について、モデルナとファイザーの交差接種の話も出ていますが、スピードを優先すればどうしても交差接種を優先せざるを得ないことになります。県のスタンスとしては、スピードを優先するのか、交差接種を避ける方向性でいくのか、どういった考えでしょうか。

(知事)
専門家からは交差接種は十分効果が認められるということですし、何かそれが問題であるという評価にはなっていないと考えております。現実的なワクチン配分からすると、交差接種が起こってくることも考えられますが、交差接種は問題なく、しっかり効果があるということの適切な説明や、県民の皆様が様々な不安や課題を抱えているときに、必要とされるワクチンを供給いただきたいということを、引き続き国には強く要望していきたいと考えています。決められたルールや配分状況の中で、これからもベストを尽くしていきたいと思います。

(NHK)
以上で、会見を終わります。ありがとうございました。

(知事)
(手話で)「県民の皆様には今年も大変お世話になり、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。」

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