掲載開始日:2020年8月28日更新日:2020年8月28日

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犬猫の殺処分について

提言

(性別:不明、年齢:不明)

日本は犬猫の殺処分ゼロを掲げているが、保健所や動物愛護センターで引き取った犬猫のうち、令和元年度は、犬7,687匹、猫30,757匹が殺処分されている。これは、持ち込まれる保健所や動物愛護センターの収容能力の無さなどによるものだ。けがや病気の動物でも最後まで看ることの可能な公設の動物シェルターを各都道府県に設置することを希望する。
また、全国のシェルターに持ち込んだ動物の飼い主には理由などによるが、ペナルティを課し、二度とペットを飼えないようにリストを作り、全国のボランティア、ペットショップ、保健所、動物愛護センターなどで見られるようにする。これまでにもペットの持ち込み、多頭飼育崩壊、虐待をした人のリストの共有もできるよう、開示することを求める。そして、動物を飼うときは、犬の場合と同じように市町村に登録を義務づけることを提案する

回答

宮崎県においても、犬および猫の引き取り数や殺処分数を減らしていくことは、大きな課題であると認識しております。

本県の殺処分の状況を見ますと、10年前の平成22年度には犬猫合わせて三千頭を超えており、動物愛護施設がないという事情から、地域猫対策やミルクボランティアなどのソフト事業に取り組みながら、殺処分の減少を図ってきたところです。その後、平成29年4月に、長年の念願であった「動物愛護センター」を、県と宮崎市の共同により設置することができ、このセンターを中心として多くの愛護事業を進めることができています。

その結果、令和元年度の殺処分数は、犬が111頭、猫が216頭と、大きく減少しているところです。また動物愛護センターでは、健康な犬猫については収容期間を可能な限り長くできるよう努力しており、飼養している犬の中には、保護されてから1年以上が経過している犬もおります。

また、動物愛護センターや各保健所にある動物収容施設についても、動物福祉などを考慮し、改修や設備の追加を行うなど改善に向けて取り組んでおります。なお、犬猫の保護・引き取り頭数を減少させ、ひいては殺処分頭数を減少させていくための長期的な取り組みとして、小学生などを対象に動物愛護センターを活用した動物とのふれあいや動物との共生・命の大切さを学ぶための「いのちの教育」を行い、子供たちに、豊かな人間性、社会性、規範意識の育みを支援しています。授業を通じて、人と動物、人と人が共に生きることについて学んでいただき、児童から家族へ、家族から地域へと動物愛護思想が波及していくことにより、将来的な殺処分の減少に向けても取り組んでおります。

お問い合わせ

福祉保健部衛生管理課乳肉衛生担当

〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号

ファクス:0985-26-7347

メールアドレス:eiseikanri@pref.miyazaki.lg.jp