トップ > 県政情報 > 広報・広聴 > 県民の声 > 県に寄せられた主な提言と回答(令和6年度) > 下水汚泥肥料の使用反対について
掲載開始日:2024年11月11日更新日:2024年11月11日
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(性別:女性、年齢:60代)
農林水産省が下水汚泥を加工した肥料を奨励しているが、人体に有害な重金属やヒ素、放射性物質などが含まれていると考えており理解できない。宮崎県では禁止してほしい。
肥料については、近年の国際情勢などの影響により価格が高騰し、現在も高止まりしており、農業経営に大きな影響を与えています。
このため、国は、安価に供給できる貴重な国内資源肥料として汚泥肥料に着目し、生産・利用を推進しています。
ご意見にありますように、下水汚泥に含まれる重金属などの人体被害のリスクや、下水汚泥を原料とする汚泥肥料の使用に対して、心理的な抵抗感を感じる方がおられることも承知しております。
全ての肥料には法律で定める生産基準があり、ご指摘の汚泥肥料についても、砒素をはじめとする重金属類の基準値が設定され、汚泥肥料の生産業者において、国が作成した「汚泥肥料中の重金属管理手引書」に基づき、肥料中の重金属濃度を定期的に調査が行われております。
また、国において肥料生産業者への定期的な立入検査を実施するなど、土壌汚染・農作物汚染のおそれがある肥料が供給されることを未然に防ぐ対策が取られています。
以上のことから、汚泥肥料は安全性が確保されているものだけが流通していることをご承知ください。
県としましては、引き続き、国や県内の肥料生産業者等と連携して、肥料の安全性が確保されるよう取り組んでまいりますので、御理解と御協力をお願いします。
なお、現在、本県では、肥料価格の高騰に対応した持続可能な農業経営を実現するため、全国有数の畜産県である特性を生かし、低コストで供給が可能な家畜ふん堆肥の利用を優先的に推進しております。
農政水産部農業普及技術課環境保全担当
〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号
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